月別アーカイブ: 2019年2月

最近考えている雑草のこと

ここ最近はずっと雑草のことばかり考えていました。論文に追われていた頃とはまた違う感じで、より地に足着いたというか、事業としてのかたちを練り上げる作業を進めています。

かたちの見えるもの

今、関わっている企画づくりやイベントは面白いし、まだまだやりたいこともあるのですが、やはり「かたち」として見えないものは理解されにくい部分があり、「かたち」として明確な雑草を押し出してみようと思いました。

もちろん、企画関係も並行して進めています。それと、自分の得意分野の雑草を使わない手は無いと、今更ながらに気づいた感じです。

雑草との関わり

例えば、雑草に関わる数字(除草剤の出荷額が2015年度で1099億円など)を調べたり、なぜ管理する必要があるのか(イノシシ被害、病害虫の拡大、交通事故など)、活用の可能性(薬草、染色、食用など)を1つ1つ考えていました。

何となく知っていたつもりだったのですが、情報を探しているうちに、より理解が深まってきた感じです。

最近は、人口減少、地方創生、ふるさと納税に協力隊、IoTにICTなどなど未来を想定した言葉をたくさん聞きますが、雑草も視野に入れておかないといけないんじゃないかと思っています。当たり前すぎて見過ごしがちなのですが、実は普段の生活から災害まで、あらゆる場面に関わってきます。

雑草の問題

ちょうど、2月27日付けの日本農業新聞に、ブラジルチドメグサやオオフサモという海外から来た植物が九州で問題になっているという記事が掲載されていました。

何が問題かというと、集中豪雨が発生した際に水路を塞ぐので河川の氾濫の原因になるとのことでした。佐賀市では数百万単位の予算を計上して防除しているようですが、根絶には至っていないとのことです。たかが雑草かもしれませんが、こういう具体的な事例を聞くと、改めて考えさせられます。

足元

‥と、いうことをここ最近はしていました。おまけの写真は通り道で気になっているツタバウンラン(たぶん)。

なぜか、そこだけにぽつんと生えていました。たまに、足元を観察してみると面白い発見があるのでおすすめです。でも、ずっと下ばかりを見て歩いていると、ちょっと怪しいひとになってしまいます。

書類数枚で出来ること

今日は書類づくりをしていました(現在進行中)。自分で完結することならば先週で終わっていたのですが、ちょっとした流れ作業になっていて鮭(書類)の帰りを待っていたところでした。今日、ようやく鮭が帰ってきたと思ったら、明日と言う締め切り付きの鮭でした。

誰が放流したと思っているんだ!‥と帰ってきた鮭に激怒しても仕方ないので、締め切りに間に合うように淡々と文字を刻んでいました。

その合間に、この文章を書いているくらいなので今日中には十分終わります。夏休みの宿題ならば1人の問題で済むのですが、複数が関わる書類だと後に続く人の作業に響いてきます。

書類の枚数と助成額

これまで、今日のように、様々な申請書類を書いてきました。

例えば助成金。

申請先によっても異なるのですが、助成額の割に添付書類の作成が大変なところもあれば、逆にこんな枚数でこんな多額の金額を助成しているのかと驚くこともありました。書類に費やした時間と助成額は比例しないものだとつくづく感じました。

特に、行政が申請者となり、国や県に出す書類は多額な金額の割にはずいぶん枚数が少ないと感じていました(色々なサイトで見ることができます)。それなのに、地方では建物をつくる公共事業と比べて、ソフト分野の公共事業は少ない印象がありました。

地方だからと言ってソフト事業が不要な訳でもなく、あちこちの省で様々な事業が公募されています。と言うことは、どこかには資金が流れているはずです。

色々な事業の委託受け先を見ていって気付いたのが東京にあるなんとか総研とか、大手の旅行代理店とか有名どころの名前が出てきました。

結局、地方向けのソフト事業と言っても、結局は東京に資金が動いていました。地方を活気づけるはずのお金が東京の人口増加の要因になっているという皮肉な構図がそこにありました。

ただ、あまり安易な視点で単純化しない方がよい話題なので、そういう傾向があるというくらいに留めておきたいと思います。

何とか総研と地元総研

自治体は数枚の申請用紙を提出すれば格段に高い確率で支援が決まります。当たり前ですが、決定と同時に自治体の仕事量も増えます。仕事を増やしても給与が変わらないならば、仕事を増やしても仕方ないと考えるのは人の常なので、提出を渋る方が自然かもしれません。

でも、その事業は全て自治体で実施する必要はなくて、委託することができる事業だったりします。ここで、東京の何とか総研に出すんじゃなくて、自分の地域総研に仕事を出してみたらどうなるんだろうと想像してみました。

「うちの地域にはそんなシャレた団体が無いから東京の団体に頼んでいるんだ」という意見がたくさん出てきそうですが、「無いならば作ってしまおうホトトギス」という名言(ウソ)があるように、作ってしまえばいいと思います。

実際は、地元総研があるのに行政の担当者が知らないという場合も多いと思います。

で、地元総研があることで何が変わるかというと、今まで地域に求人の無かった仕事‥例えばデザインとか‥が新たに生まれます。仕事があれば働いてみようというのが人情なので、その地域の出身者や新たな人が来るはずです。

話をすごく簡略化しているので、夢物語のような仕様になっていますが、これに近いことは起きると思います。

何でもその地域に囲い込めと言っている訳ではなくて、例えば地方創生に関わる事業費の半分程度を、地元の団体にソフト公共事業として委託するだけで変わるであろう世界の話でした(助成金の是非は色々な意見があると思います)。

自分自身がこの夢物語に近い部分を経験しているので、そうなるだろうという根拠もありました。最近、やたらアンケートを迫って来たのが東京の何とか総研だったので、どうせお金を使うならば地域で本気で頑張っている団体に使って欲しいなと思った次第です。

雑草に関わる数字

最近、何をしているかと言えば、数字探しをしていました。誰でも知っている雑草を数値の面から見ようという試みで、ネットで探せる国や民間の資料を探っていました。

面白いけど疲れる、疲れるけど期待していた資料が見つかると嬉しいということの行ったり来たりです。実際に調べてみると知らないこともたくさんあって、ゲーム感覚の要素もあります。

雑草ベンチャー

何故にこんなことをしているかというと、ここ最近書いている雑草に関わる仕事づくり(雑草ベンチャー)と、空想求人の方向性を考えるためでした。大海にも似た広大な課題の中から何を抽出し、どう加工するかを考えていました。

昨年、100歳で亡くなった脚本家の橋本忍氏は「複眼の映像」の中で、脚本とは牛(原作)を観察し、急所を一発でしとめて血を抜く作業と表現していましたが、雑草の急所はまだ薄ぼんやりとしています。

雑草に関わる数字

自分の頭の整理用に主な数字を書いてみると、

1)除草剤の出荷額(2015年度)‥1099億円

2)直轄河川の堤防除草経費(2018年度)‥約977億円

3)イノシシによる農産物被害額(2017年度)‥48億円

4)農作業の標準賃金(2018年度)‥1300円/時間

5)農薬製造などに関わる企業‥約50社

こんな数字が出てきました。

数字の中身

大きな数字から身近な数字まであるのですが、2の河川堤防という限定的な事柄に絞っても900億を超す費用が使われています。ここに道路とか鉄道などが入ってくると相当な額になるはずです。これが大きな数字。

小さな数字で考えると、例えば山元町で草刈りを手伝ってもらうと4にあるように1時間あたり1300円のお金が動きます。これはあくまでも目安の数字になります。現在、どの地区でも集落単位で草刈りをしていますが、負担を考慮すれば、そろそろ限界だと思っています。また、農家の除草作業も厳しくなっていくと思います。

そんな訳で、これからは地元の建設会社などに除草を委託する時代が来ると思います。また、そのことで地域に新たな仕事ができることで、雇用も生まれてきます。どう管理していくかは技術の領域なので、これは大学などに入ってもらうことでだいぶ改善されます。社会的な背景と技術面など多様な分野が関わるのも雑草の面白いところです(複雑とも言える)。

雑草ベンチャーの役割

雑草ベンチャーの1つの役割は雑草を軸に産官学をくっつける接着剤というか、事務局機能です。2つ目は雑草管理のアプリ制作。ガラケーを使っている人間が言うのも何ですが、分かりやすくかつ科学的にも正しく、誰でも使える仕組みをつくることで、新しい雇用が生まれるんじゃないかと思っています。

アプリそのものを販売するというよりも、無料で使ってもらい、その代わり得られたデータを様々な分野で活用していく方がいいかなと思っています。ごく狭い分野に絞り、白アリ駆除のように、不動産に関わる雑草管理の仕組みを作るというのもアリなのかもしれません。

3つ目は、雑草の活用、例えばコケの栽培とか緑化に適した雑草(あまり候補はありませんが)の育成、薬草栽培とか染料などの工芸用の雑草栽培も入ってくるかもしれません。

ま、これは追々充実させることになるのですが、まずは大きな未来を描きつつ、そこを目指して1つ1つ積み重ねる作業をやっています。