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近所の空き地と植物図鑑

最近、区画整理事業のせいか、近所の家がちょこちょこ解体されて更地が増えています。

足元の雑草

最初、黒々としていた地面も時間とともに緑色に変化する光景を見ていると、日本はとても豊かな環境だということに気づきます。何度か雨が増えればすぐに草に覆われ、何かの折に竹や木が侵入してあっという間に林や森になってしまいます。

近所の更地もだいぶ緑色が濃くなっていました。よく見るとコアカザが群生していて、あまり周辺では見ることがなかったので珍しい光景でした。

解体前の土地に種子が眠っていた可能性もあるのですが、雑草の種子の寿命は3から5年程度(種類や土の条件で変化する)なので、ちょっと考えにくく、種子がどこかから飛来したのかもしれません。仮に種子が風に飛ばされて移動したとして、どこかに発生源がある訳で、近所を探せば別の群生地があるのでは‥なんてことを足元の雑草を見ては考えてしまいます。職業病みたいなもんです。

1種の雑草だけで、勝手に盛り上がることが出来るので、スマホ(持っていないけど)でゲームをしたりニュースを読むよりは面白いかなと思います。この思索が何かの役に立つ訳では無いのですが、こういう余白的なものは大事にしおきたいなと思います。

植物図鑑

そういえば、有川浩の『植物図鑑』ではアカザが出てきました。シロザ、アカザ、コアカザは‥おそ松、チョロ松、十四松みたいなものですが、六つ子よりは見分けやすくなっています。地域にもよるけど、シロザよりもアカザとコアカザの方が珍しいかもしれません。

昔、大学の畑のある部分にだけアカザが生えていたのですが、除草とともに年々減り、いつの間にか無くなってしまいました。それでも、栽培したり種子を採取した記憶があります。『植物図鑑』ではアカザが希少という感じで書かれていましたが、実際には、そこまで希少という感じでは無いかもしれません。

雑草は季節とともに日々変化するので、希少種がごっそり生えていたりするし、その反面、ほとんど見かけない雑草も実際に存在します。例えば、イヌノフグリという雑草はかなり希少かと思います。

‥コアカザでだいぶ引っ張ってしまいました。あとは、なぜかツルナが生えていました。一応、栽培種に近いという認識だったのですが、近くに赤しそが生えていたので、どこか畑から種子が飛散したのかもしれません。

『植物図鑑』だったら、ツルナも、赤しそも美味しく調理して食べたのかもしれません。自分で書くなら、ツルナは辛子か胡麻和えに、赤しそはしそジュースにすると思います。

ドクダミ

ドクダミと発音すると、名前だけでも重い感じのする雑草ですが、漢方に使用されるくらい役立つ植物です。

雑草の定義

雑草とは何かとよく聞かれることがあり、その都度、自分でも考えるのですが、『雑草とは何か、その美点がまだ発見されていない植物である(エマーソン)』というカッコイイ定義を見つけました。そう考えると、ドクダミは雑草というよりも、薬草と呼んだ方がいいかもしれません。

ドラクエと雑草

連想クイズのようですが、薬草というとドラクエを思い出します。「やくそう」と表記する方がより、身近に感じます。「どくけしそう」もありました。ゲーム内では、無機的な言葉でしかありませんでしたが、攻略本には味わい深い絵が載っていて、子どもながらにあれこれとゲームの世界に浸っていました。

ドクダミには解毒効果があるようなので、現実の世界に置き換えれば「どくけしそう」になるかもしれません。薬草とか毒消しというと年配の人が健康のために飲むもの、健康茶の類というイメージですが、もうちょっとドラクエ的な何かで普及できたら面白いと勝手に思っています。

雑草の栽培

ちなみに、ドクダミを栽培している地域もあって、健康茶の原料になっているようです。ある農業系の雑誌に掲載されていて、凄く面白い着眼点だなと感心しました。

雑草を栽培するというと想像つかない方が大半だと思いますが、雑草それぞれに個性があって栽培をしてみるとかなり面白い体験が出来ます。病気にならないように殺菌剤を処理したり、土を変えたり、光を調整したりしないと上手く育たない雑草もあります。雑草=強いという訳ではなくて、条件が合わないとすぐに枯れてしまう繊細な植物群だったりします。

これまで、200種くらいの雑草栽培をしてきたのですが、春の雑草(タンポポ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウなど)は種を採るのも大変だし、発芽がちょっと遅めだったりして苦労しました。巨大になるヨウシュヤマゴボウとか、代表的なイネ科雑草のメヒシバやイヌビエあたりは結構簡単に育てられます。

‥と、書いて実際に育ててみようと思う人はほとんど居ないと思いますが、将来は中学校あたりで雑草の栽培実習が必須になる時代が来るかもしれません。限りなく0に近いとは思いますが、「若いうちはやりたいこと何でも出来るのさ!」ということなので、雑草の栽培をオススメしたいです。