月別アーカイブ: 2016年7月

雑草の話17(アートと雑草)

雑草というと‥雑菌、雑巾、雑種など大雑把なくくりをされる仲間かと思います。そんな雑草とアートが融合するとどんなことになるのかという話を書いてみたいと思います。

想像できないことは難しい

昨日の夜は出身地・宮城県山元町で『こども種まき会議』の打ち合わせでした。対象となる中学生との接点が皆無なので、想像できない部分が多くてひたすら考えました。最近の中学生は忙しいそうですが自分の頃は、部活が嫌で早々に帰ったりしていて、塾には行っていたのですが、あまり忙しかったという記憶がありません‥。

この件に限らず、自分で想像出来ないことから何かを創り出すことは難しく感じます。夢でさえ自分のよく分からない部分は分からないままに進んでいったりします。

うろ覚えですが、昔、本程度の資料からスタートして蒸気船を作った人が居ました。相当の試行錯誤はあったと思うのですが、どうにかしてイメージを掴んだのだと思います。

課題をイメージで容易に捉えられるようになればしめたもので、ちょっとした課題であれば楽しみながら処理できる気がします。自分にとって、そのひとつの分野が『雑草』です。

雑草をアートで表現する

7月9日に都内で開催された宮城県出身者の集まる『いぎなり宮城』の勉強会に参加させてもらった後に、ある方と会いました。その方は何と雑草とアートを融合させたいという考えを持っていました。たまたま、宮城を離れる直前にメールを頂いたので都内で会ってお話を伺いました。

雑草アート1こちらにとっては、どんな切り口で雑草を捉えようとしているのかを聞くとても楽しい時間でした。また、その方にとっては雑草という未知の分野への挑戦だった訳ですが、お話を聞いていると、とてもよく調べられていることが分かりました。最近は、単なる流れで研究室を選択する学生さんも多いので、こういう方に 雑草の研究室に入ってもらえるといいのになと思いました。

雑草アート1その方は先ほどの蒸気船と同じように雑草に対する興味からスタートしたと思うのですが、研究分野で使われる考え方・要素も入っていました。観察と実験から導き出されているだけに、空想の範囲に留まっていない点が興味深かったです。自分の頭で考えて実際に行動・実験を繰り返せば、アイデアだけでなく、立派なモノが創れるという一例だと思います。

実行して意味がある

アイデアとか、こうなったら良い・面白いという案を出すまでは楽しいものですが、いざ具体化となると急に現実の世界に連れ戻されることが多々あります。大体は、そこで断念してしまうのですが、自分のアイデアを実現しようとしている姿を見ることが出来て、とても良い刺激となりました。

まだこの雑草アート計画は進行中です。完成したら、山元町でもお披露目出来ないか、いっそ個展を開催出来ないかなど勝手に考えているところです。世の中、面白い人がまだまだ居てとても嬉しくなります。

現在、担当している山元の未来への種まき会議の事務局(住民主体の街づくり団体)以外に、こんな仕事(趣味?)もやっているので、これから、雑草のことに限らず色々な方ともっと面白いことをやっていきたいと思っています。

雑草の庭(拡大)ネットからの出会いも縁次第なので、このサイトを通じて新たな繋がりができればと思っているところです。どうぞ、気軽にお問い合わせ下さい!


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宮城県山元町で外食のことを考える

今年から月の約半分を出身地・宮城県山元町で過ごしてします。山元の未来への種まき会議という団体の事務局をしながら、農家さんとさつまいも作りをしたりあれこれと考える日々です。

さつまいもの状況など

山元町で栽培中のさつまいもは、今のところ順調に育っています!山元町に来てからは書類作りが多く、ようやく畑を見ることが出来ました。

7月21日のさつまいも畑あと、ホヤも早速5個買って来て食べました。夏になると肉厚になるとのことで、美味しかったです。ホヤは東北の中でも宮城、岩手、福島あたりがよく食べるようで、関東ではあまり食べることが出来ません。鮮度が必須条件なのでやはり生産地で食べるのが一番良いようです。

ほや山元町での外食

さて、食べ物のことを書いているうちに、山元町での食事は食材を直接買うか、畑でもらって来たものを自分で調理して食べるのが一番美味しいと思うようになりました。その辺に外食があまり普及しない原因 (=飲食店が増えない)があると思います。

もちろん、飲食店に対する思いは人それぞれなのですが、今のところ山元町で通うお店が見つからないというのが現状です。この考え方を変えると、通いたくなるようなお店が出来れば、潜在的なお客さんはかなり多いと思います。

ただ、飲食店も半年は耐える覚悟があり、お客もただお店が出来たと喜ぶだけでなく、利用して食べ支える気持ちが必要かもしれません。こんなお店があれば良いという想いはあっても利用しなければ続きません。閉店の時だけ惜しかったというのでは遅いということだと思います。ここから、話が少し飛躍しますが‥

宇都宮の事例1

開店時から通っている宇都宮の『すし和食・久』は7月18日で開店2周年を迎えましたが、開店時から今でも月に1日か2日休む程度で続けています。

こはだその間、品質の良い魚を出し続ける努力は相当なものだったと思うのですが、今ではとてもよいお客さんが増えています。昔は、ふらっと立ち寄れば入れたのですが 最近は電話で確認をしてからでないと満席で座れない日が増えています。

お客と店の関係‥色々とあるとは思いますが、こんなお店があれば自分は通ってしまいます。あとは、お客さん同士の会話が楽しいという面もあります。

7月18日にお店に立ち寄った際は、お店で時折顔を合わせていた方とばったり出会い、ホヤの話などをしてきました。美味いとか不味いという評価は個人の好みが反映さ れるものの、雰囲気の良い店にはそれに見合うお客さんが集まるような気がしています。

宇都宮の事例2

もう1軒、山元町の京工房の『万能だれ』と『南蛮みそ』を使ってもらっている宇都宮の優食キッチンも大好きなお店です。最近は日替わり定食が早めになくなったりと、ジワジワとお客さんが増えているみたいです。

2つのお店に共通するのは、美味しいということの他に会話があるということだと思います。やはり、雰囲気 の良いお店での外食は楽しいもので、また通いたくなります。

逆に単に腹に詰め込むだけのお店は縁遠くなってしまいます。雰囲気という漠然とした表現になってしまいましたが、直接お店を訪ねてもらえればその感覚を理解してもらえると思います。

まとめ

美味しいのは当たり前、こだわるのは当たり前という時代だけにもう1つ要素を加える店が山元町に出来れば良いなと思っています。そこには、会話があり、よいお客さんがいて、その雰囲気を楽しむためにお店に行くという流れが作れれば良いなと思っています。

食材については、野菜中心ですが畑から直接持ち込める環境があるので、後は調理などの専門家の力をどう結集するかということになりそうです。今はただ想いだけの状況ですが、いつかそのような飲食店作りに関われたらと思っています。


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雑草の話16(再びオオキンケイギクのこと)

以前の記事で特定外来生物に指定されているオオキンケイギクについて書いたことがありました。そうすると、不思議なものでオオキンケイギクに関する記事が出て来ました。

記事の内容

記事は以下のようなものでした。そのまま引用したいと思います。

<オオキンケイギク>外来雑草から抗がん物質 岐阜大教授ら

毎日新聞 6月30日(木)15時43分配信

全国の河川敷などで在来野草の生態系を壊し、厄介者となっている特定外来生物「オオキンケイギク」の花に、抗がん作用のある物質が含まれていることを、岐阜大工学部の纐纈(こうけつ)守教授らが突きとめた。論文は今月、エルゼビア社(オランダ)発行の医薬品化学分野の学術誌に掲載された。研究室は、製薬への応用を目指している。

オオキンケイギクは北米原産のキク科の多年草。5~7月ごろに直径5~7センチのコスモスに似た形状の鮮やかな黄色の花を咲かせる。全国の道路のり面などで緑化に使われたが、繁殖力が強く、生態系を壊すとして、環境省が2006年に特定外来生物に指定。栽培や保管を原則禁止し、駆除を呼びかけている。

駆除後には捨てられる運命の花だが、色の濃い花や果実には一般的に抗酸化作用があるフラボノイド系化合物が含まれることが多いとされる。纐纈教授らは医 学的に有効利用できないかと約4年前に着目。大学近くで花を約3キロ分採取し、何百種類もある成分をアルコール抽出などして分けていき、6種類のフラボノ イド系化合物を見つけた。さらに、その一つ「4-メトキシランセオレチン」が、がん細胞を死滅させる様子を実験で確認した。治療に使われている抗がん剤と 同程度の抗がん作用だという。

纐纈教授は「オオキンケイギクがただの厄介者でないと分かった。活用できるようになれば」と期待を寄せている。【野村阿悠子】

オオキンケイギクオオキンケイギク

雑草は、人間の見方次第で様々な扱いをされる存在です。オオキンケイギクは当初、緑化植物と導入されて、今では特定外来種に指定されて防除の対象となっています。一方で、今回の記事にあるように薬用植物になるという可能性が出て来ました。

人の評価も時代によって変動するものですが、雑草に対する評価も同じようです。これだけ多くの人とモノが動く時代に雑草を在来と外来と区別することが妥当なのかどうか、生態系に及ぼす評価も議論の余地がありそうです。

これまでの科学的な知見を大事にしつつも、様々な角度から雑草を捉える必要があると思います。

記事の続き

先ほどの記事の最後にこのような記述もありました。

◇学術的にも価値

仁科淳良・日本大理工学部教授(天然有機物化学)の話 4-メトキシランセオレチンが発見されること自体が珍しい。特定外来生物から健康維持に関係する物質を発見した意義が大きく、学術的にも価値のある成果だ。

同じ雑草であっても評価する人、評価の手法によって変化するということを改めて感じます。今回の発見はまだ実験室レベルかもしれませんが、仮に実用化が進めばオオキンケイギクは特定外来生物の指定から取り消されるかもしれません。

今後、足元の雑草をもっと多方面から見つめていくことで、我々の見落としていることや、面白いことがたくさん見つかりそうです。


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雑草の話15(除草剤と雑草)

最近は1日おきに梅雨と夏の交雑する天気の山元町です(月の半分程度は出身地・宮城県山元町に滞在しています)。晴れの合間を利用して、雑草対策をしました。

元々の動機は室内に入ってくる虫対策です。除草剤⇒農薬⇒危険という昨今なので、少し詳しく書いてみます。

雑草対策は虫対策

『風が吹くと桶屋が儲かる』という言葉があります。解釈は様々らしいのですが、ある本に出ていたものを紹介すると‥風が吹くとほこりが飛び、目に入ると失明する人が増える。そうすると、三味線などの芸事で暮らす人が増え、三味線に貼る猫の皮が必要になるので猫が減る、猫が減るからねずみが増えて柱をかじる。かじられた柱が倒れて人が死ぬから棺桶屋が儲かるということでした。

ヤブガラシ(処理前) ヤブガラシ(処理後)

除草剤処理前のヤブガラシ(左)と処理後のヤブガラシ(右)

ここから本題です。『雑草が増えると虫も増える』という話です。『タデ喰う虫も好きずき』という言葉通り、虫にも好みがあって様々な雑草が虫の餌場だったり家(すみか)になります。虫に来て欲しくない建物の周囲にそのような雑草が生えていると、雑草目当てに虫が寄って来て、結果的に室内に侵入してしまいます。

食事の無料配布を宣伝しておきながら、来たら怒るという理屈が成り立たないように、雑草管理を無視して、虫だけを嫌うというのは虫のよい話な訳です。世の中のモノゴトはどこかで繋がっていて、巡りめぐって思わぬことを引き起こすというひとつの事例です。

雑草対策は動物対策

それから、最近特に問題となっているイノシシですが。こちらも雑草対策が不可欠です。畑がきれいでも、その周囲が草で覆われているとイノシシは畑のすぐ近くまで来てしまい、当然作物が荒らされます。電気柵や背の高い柵を設置するなどの対処方法もありますが、同時に雑草対策を行わないと期待通りの効果が上がらない場合もあります。

そんな訳で、雑草対策は虫や動物対策に繋がるということになります。最近、山元町の沿岸部の畑ではネズミが発生するらしいのですが、まずは雑草対策から始めるのが良いと思います。

ネズミの駆除剤を使うのも悪くは無いのですが、根本的な対策としては雑草の防除がオススメです。

除草剤について

冒頭に書いたように『除草剤=危険』というイメージで語られると何も前進しないのですが、除草剤にも様々な種類があります。茎や葉から吸収されるもの、直接土壌に処理するもの、雑草を刈った後に処理するものなどです。また、効果の差はありますが、どんな雑草も枯らす非選択性の除草剤と、特定の雑草だけを枯らす選択性の除草剤があります。

ギシギシ(処理前) ギシギシ(処理後)

除草剤処理前のギシギシ(左)と処理後のギシギシ(右)

だから、用途を間違うと思わぬ薬害が出たり逆に雑草が全く枯れないということが起きます。それから、除草剤の使い方として散布機やじょうろで処理する以外に、筆を使って写真のような雑草の表面に塗るという方法もあります。大面積には難しいですが、特定の雑草を枯らしたい時には有効です。

また、全ての雑草を枯らす必要は無くて、生活上で困るものだけを狙えばよいという考えもあります。ただ、除草剤には抵抗があるとか言う人に限って、間もなく枯れてしまう雑草を夢中で刈ったり、大して邪魔にならない雑草まで根こそぎ抜いたりしてしまいます。

その結果、一瞬だけきれいになった土地に、大型で厄介な雑草が進入してしまうという皮肉な光景と向き合うこともあります。科学を冷静に理解・利用するには、そこそこの勉強と柔軟な発想が大事かもしれません。

たかが雑草と思われがちですが、よーく観察するとかなり深いものがあります。


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宮城県山元町でのさつまいも栽培(2016年6月)

出身地・宮城県山元町でのさつまいも栽培も今年で3年目となります。試行錯誤を繰り返しながらも着実に進んで来ました。今年は生産量の拡大が第一の目標です!

畑の様子

百聞は一見にしかずということで、畑の状態です。

2016年6月11日の畑2016年6月11日

2016年6月27日の畑2016年6月27日

わずか数日ですが、目でみてはっきりと分かるくらいに成長しています。苗を移植した直後は枯れた部分があったりしてヒヤヒヤしていたのですが、今年はちょうどよい雨が降ったおかげでほとんどの苗が活着しました。

工房地球村の畑

6月12日の記事でも紹介したのですが、今年は山元町の福祉施設の畑作りもお手伝いさせて頂きました。こちらの畑でもさつまいもを栽培中です。

地球村のさつまいも2016年6月10日

2016年6月24日、地球村2016年6月24日

こちらも、目で見てはっきりと分かる位に大きく成長しました。今のところ、順調に大きくなっています。

今年の状況

天気だけは不確定で、予報を元にあれこれと考えてもどうしようも無いのですが、今のところはよい感じです。2015年との比較で言うと、今年は1週間早めに苗の植え付けを行いました。

また、昨年は苗を植えた後に雨がほとんど降らず、数百本の苗が枯れてしまったのですが、今年は梅雨らしい雨が降るので、渇水の問題は今のところ起きていません。

とは言え、集中豪雨などが発生しやすい現状を考えれば油断は出来ません。そこが天候に左右される露地栽培のつらいところです。一方で、施設栽培と異なり投資額も少ないので、仮に損害が生じても大事にはなりません。

今後の展開

以下は以前に書いた記事の再掲載です(一部のみ加筆)。どうしても、実行したいと思っていることなのですが、さつまいもの寄付を考えています。今、お世話になっている「山元の未来への種まき会議」と「一般社団法人ふらっとーほく」に活用してもらえたらと思っています。

寄付という考え方に至ったかということですが‥山元町で、平日の昼間に自由に動ける若者が増えたら、もっと面白くなるという考えです。仕事をし ながら土日をボランティアや地域の活動に割くという方も多いと思いますが、もっと自由に動ける存在が増えることで新たな出会いや、きっかけを創り出せると 思っています。

飛躍まずはお金の心配の無い状況、補助金の当落に左右されない環境を整備していく必要があると思っています。最低限度の生活が出来ないと、面白い考えも行動も湧いてきません。

そして、活用されていない土地で育ったさつまいもが、何人かの若者の活動を支えている光景は凄く面白いんじゃないかと思います。年配の方々にも、自分たちの作った農作物で若者が増えるということを実感してもらえたらと思っています。

かごの中のさつまいも

いずれ、山元町の名産であるリンゴやいちごにもその試みが広がっていけばいいなと夢見ているところです。まずはさつまいもから、そして出来ることから始めていきます!さつまいも仲間、それ以外にも農業を通して地域を支えていきたいと考えている方々と連携できればと考えています。興味のある方がいれば、気軽にお問い合わせ下さい。


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