月別アーカイブ: 2016年2月

鹿児島県に行ってきました②

前回の投稿の続きとなります。

やねだん

鹿児島県鹿屋市の柳谷地区を「やねだん」と呼ぶそうです。今、流行っている地方創生の先進地区ということで注目されているようです。個人的に知ったのは、NHKの「東北発未来塾」に自治会長の豊重哲郎氏が講師として出演していたのがきっかけでした。

やねだんについては、ホームページがあるので詳細な説明は避けますが、大まかに書くと以下のようになります。

・自主財源を稼ぐ‥さつまいも、トウガラシの栽培などで収入を得る

・行政に頼らない「むら」おこし

自分で訪れる

個人的に、自主財源を稼ぐという考えに興味があり、実際に訪れることにしました。どんな良い(悪い)情報であっても、伝える人によって感じ方が異なるので全く別物として伝わっていることがあるので、必ず現場を見るように意識しています。

その上で、自分の中でじっくりと考え、感じたことであれば自信を持って語ることができます。伝聞では、虚像に騙されてしまい、せっかくの良いこと(悪いことも)を見落としてしまいます。

そのような思いで訪れたやねだんでしたが‥色々と思うことがありました。

シュール

初日の印象を携帯のメモに残したのですが、そのメモには

『やねだんはシュールである。風呂に行って道に迷う。街灯が無い。目印も無い。星がキレイ。なぜかNHKしか映らない(宿泊したところ)』

と書いてあります。実は宿泊施設は素泊まりのみで、お風呂と食事は近所の温泉ということになっていました。そのような訳で、温泉まで行ったのですが帰りが暗くなり、道に迷ってしまいました。その際、温泉の食堂で食べた日替わりの焼きサバ定食はまるで病院の食事のようで、この辺から違和感を抱き始めました。

さくら温泉の夕食

また、宿泊した空き家は小泉進次郎氏も宿泊したようですが、アンテナの工事の際に断線したとかでNHKしか映らないと言われました。

やねだん宿泊地
結局、夜中は傍らにあった漫画を読んで過ごしました。

やねだんでの漫画

やねだん2日目

不完全燃焼のまま過ごした翌日は雨でした。この日は自治会の代表をしている豊重氏が宿泊していた場所に来て頂き、いくつかの施設を案内して頂きました。また、九州の団体の視察があるということで、視察の方々に混ざって豊重氏のお話を聞かせて頂きました。

牛小屋ギャラリー

牛小屋を改装したギャラリー

空き店舗活用

空き店舗を活用したアトリエ兼ギャラリー

活動写真

過去の活動写真

映像準備

映像を準備する豊重氏

焼酎と豊重氏

やねだん焼酎と豊重氏

学ぶべきことと学ぶべきではないこと

さて、1日目の不完全燃焼が2日目の講演で解消できれば良かったのですが、ここの地区から学ぶべき良い面と、学んではいけない面がくっきりと見えてきました。

まず、自主財源を作るという発想は実にすばらしいことだと思います。また、その成功の結果としてやねだんという小さな地域に年間に数千人も視察に訪れている点は注目すべきことだと思います。

やねだん看板

一方で、完全に視察ビジネス化しており、過去の成功例がそのまま視察客向けのネタとなってしまっているように映りました。実際、やねだんと銘打った焼酎はやねだん以外の地域で生産・加工されており、現在、やねだんではさつまいもを栽培していないそうです。つい、過去にやねだんでさつまいもを栽培して自主財源とした話と繋げがちですが、別物と考えた方が良いようです。

その他にも、豊重氏個人の収入は講演などで増えているようでしたが、地域全体への波及効果については疑問が残りました。NPOや法人化せずに自治会というくくりで進行している点についても、お金の流れの不透明さを感じました。まさに、「一将功なりて万骨枯る」パターンのような気がします。

豊重氏肖像

さらに、宿泊施設の所有者から聖教新聞の勧誘を受けるなど、疑問に思わずにはいられない点が多々ありました。信仰の自由があるとは言え、わざわざ地域を訪れた人にたいして勧誘するという感覚にびっくりしました。

現実を直視する

成功例というのは非常に怖いものだと思います。織田信長の偉大だったことは桶狭間を生涯、二度と繰り返さなかったことだと思います。奇襲は何度も成功しません。一方で、旧日本軍は過去の成功例という型から抜け出せないままに消滅しました。

地域創生という成功例もまた、同様の危険性を含んでいるように思えます。同時に、その周囲の人々も成功例を視察すればどうにかなるという発想を捨てなければいけないと思います。もちろん、現場をしっかりと見ることは大切なのですが、何でも肯定してしまっては自分自身の頭を使わなくなります。

成功例を右から左に移すだけでどうにかなるようならば、誰も苦労はしません。外部の事例は参考とするにしても、結局は自身の頭で考えて行動しなければ何にもなりません。セミナーなどに依存する気質もその辺に似ているかもしれません。

見聞しただけで満足するのではなく、そこで何を感じてどう考えるか、そして行動に移せるかというのが最も重要なことだと思います。そういうこともあり、やねだんを訪れてよかったと思っています。『決して奢らず、過去の成功例に縛られず、絶えず変化を求めていく』ことが地方創生の基礎中の基礎になるのではないでしょうか。


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宮城県山元町に来ています

2月14日から出身地である宮城県山元町に来ています。夜はテレビの無い環境のため、あれこれ考える時間となっており非常に有意義に過ごしています。

同じ屋根の下

山元町では、同じ中学校出身の2人と同じ屋根の下で過ごすことが多くなっているのですが、その環境が良い勉強の場となっています。ちょっとしたやり取りもまた、楽しく感じます。

特に、ゼロから1を生み出す場合、議論できる場があるということは大きな意味があると思います。議論の中でふと出た言葉が後に効果的な役割を果たしたりします。自分の中にあることでも気が付かないことは多いので、議論は引き出すきっかけとなります。

議論の成果を眺めたり講師から話を聞くのも勉強にはなると思いますが、裏側でのやり取り、葛藤、悩みなどを見る方がもっと勉強になると思います。今、ちょうどそのような場に立ち会わせてもらっているところです。

考えること

非常に基礎的なことですが、自分の頭で考えるということが全ての始まりだと思います。ところが、最近はすぐインターネットで調べたりコンサルタントなどに依頼してしまう場合が多々見られます。

確かに、インターネットは非常に便利でクイズの答え調べ程度であればすぐに出来ます。また、料理の作り方や様々なマニュアルも落ちていますが、当然ながら使い古された情報で溢れています。

やはり、自分の頭で考えることが基本だと思います。‥と真面目な話を書いたのは、自戒を込めてのことでもあり、日々の山元町での議論を見てつくづく考えたためです。

楽しむ余裕

結局、考える環境をいかに楽しめるかということに尽きると思います。そして、そういう場の必要性を知ってもらえればと思っています。こういう場は往々にしてお金を生まない場であったりするのですが、儲からないから切るというのでは無くてムダも必要だという余裕が欲しいと思います。

つまり、箱物に予算をかける一方で、考える人達が存在できる場にも少しだけ予算を回して欲しいなと思います。何億も必要な訳では無く、公共事業から見れば微々たる予算であっても10年後、20年後にじわじわと効いてくる投資だと思います。

もちろん、行政からの支援に依存しているだけではダメなのですが、稼げない事業も事業として残してもらえたらと思っています。そういう予算のおかげで、今、こうしてこの記事を書けているという面があります。ただ、この予算は今年の3月で終了してしまうので、4月以降どうなるかは分からない状況です。

何事も人と人との繋がりであると思うので、これからも様々な発信を続けていこうと思っています。


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鹿児島県に行ってきました①

1月31日から2月5日まで鹿児島県に行ってきました。今回は、地域づくりで有名な鹿屋市柳谷地区(通称・やねだん)、出身地・宮城県山元町でのさつまいも栽培でお世話になっている指宿市の農家さんなどに会ってきました。

1月に行く理由

ちょうど1年前も1月に鹿児島を訪れています。なぜ1月かというと、旅費が安く済むということと農家さんの多忙な時期を避けられるという2点です。

まず、旅費ですがいつもビジネスパックを活用しています。往復の航空運賃に1泊分の宿泊費が含まれています。旅行会社によって値段は様々ですが、羽田ー鹿児島で1泊だと3万円程度で行くことができます。航空会社は日本航空や全日空などが選べます。

格安運賃の航空会社を使うと片道が1万円程度らしいのですが、色々と追加料金があったりするので、こちらのパックを使っています。宿泊費込みで3万円程度なので悪くないかなと思います。

今回の日程

今回は以下の日程で鹿児島を巡ってきました。空港を起点に鹿児島を1周した形となりました。

飛行機から見た桜島

【1月31日】羽田→鹿児島空港→鹿屋→ふくどめ小牧場→やねだん

【2月1日】やねだん

【2月2日】やねだん→鹿屋→大根占→指宿→鹿児島市

【2月3日】鹿児島市

【2月4日】鹿児島市

【2月5日】鹿児島市→鹿児島空港→羽田

ふくどめ小牧場

今回で3回目の訪問となりました。

1度目に訪れた2014年は牧場までの約10キロを徒歩で向かい、歩いて来た人は初めてだという感想をもらい料理人と思われたのも良い思い出です。今回は、1年ぶりの訪問でしたが、加工場の横には豚の放牧場が出来ていました。また、ボリューム満点のランチの他にベーコンまで食べさせて頂きました。

豚の竜田揚げ定食

社長さんからは常に探求しながら、こだわりを持つことの大切さ、行動することの重要さを教えて頂きました。さつまいも栽培についてもアドバイスを頂きました。やはり、遠くてもお伺いして良かったと思いました。昨年、小泉議員も訪れたようで写真が飾ってありました。

サドルバック

よく農業は6次化が大事だとは聞くのですが、実践できる人は少数で、さらに質の高い商品を作り続けている人はさらに少数です。やはり、常に高みを目指す姿勢と行動力が必要なのだと思います。そのような熱い想いに触れて大いに励まされました。

考えたこと

現地を訪れるとネットでは分からないことを学ぶことができます。ネットは時刻表を調べたりするには非常に便利ですが、やはり自分で歩き、聞き、見て、感じることが非常に大切なことだと思います。

それから、以前にも書いたことですが制限をいかに楽しめるか、工夫できるかということだと思います。無ければ無いでそれを楽しめるくらいの余裕が必要だと思います。

自分の出身地である宮城県山元町も都会か田舎かという分類では田舎に入ります。しかし、鹿屋市に来て「電車が走っているのは都会である」という考えを聞いた時に、改めて考えさせられました。鹿屋市の公共交通はバスしかありません。

ともかく、美味しいものを食べながら、あれこれと考える時間がたくさんあったおかげで1日がとても充実していました。この日は牧場訪問の後にやねだんを訪ねました。こちらにつていは、また改めて書きたいと思います。


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