月別アーカイブ: 2015年10月

宮城県山元町に行ってきました(10月24日、25日)

10月24日から29日まで出身地である宮城県の山元町に行ってきました。穏やかな秋晴れから、夜中の雨、強風と色々ありましたが、まずは24日と25日のことを写真を交えて書いてみたいと思います。

24日のこと

朝7時過ぎの新幹線で宇都宮を経ち、白石蔵王で下車し、在来線の乗り継ぎで常磐線の浜吉田駅に向かいました。本当は仙台まで行き、そこで常磐線に乗り換える方が早いのですが、料金が1200円くらい安くなるため、今回はお金を優先しました。

その後、さつまいも栽培でお世話になっている、山元町の菅野さんの所へ向かいました。菅野さんの畑では、収穫されたさつまいもの様子を見てきました。現在、熟成中です。

2015年のべにはるか

また、赤くなったピーマンをたくさん頂きました。赤くなったピーマンは市場では引き合いが無く、地元の直売所でもあまり売れないので、ゴミになってしまうようです。

ごみになったピーマン

何かに活用できないかと考えているところです。加工品を作るだけでなく、ピーマンの収穫体験も面白いのではないかと思います。実際に体験させてもらったのですが、面白い経験でした。

午後は、東京から訪れているNPO法人と、仙台の方と共にいちじく栽培のやまうち農園を訪ねました。たくさんのいちじくを試食させて頂きながら、山内さんのお話をうかがいました。

ビオレソリエス

また、秋晴れの中のいちじく畑見学は非常に楽しい時間でした。畑の周囲にはオレンジ色の鮮やかな柿、黄色のゆずもありました。夜は、頂いたゆず4個を絞り、醤油に混ぜて即席のゆずポン酢を作って鳥鍋を食べたのですが、生ゆずの香りも良く、贅沢な食事となりました。

やまうち農園のゆず

時間は前後しますが、夕飯の前に山元町の山手の方にある太田りんご園とウッドクラフト無房の新沼さんを訪ねました。太田さんのところでは、大量に試食をさせてもらった上におまけのりんごをたくさん頂きました。

リンゴ3つ

また、新沼さんのところでは、ログハウス作りの話を聞いたり、カメムシの話まで幅広い話をしてきました。また、柿渋を塗った柿の皿を購入しました。非常に軽く、既に骨董のような風合いがあります。

25日

午前中、山元町の種まき会議が運営する拠点・なわっしょで今後について打ち合わせを行いました。また、お昼からは農業生産法人GRAで開催していたイベントに参加しました。郷土料理のはらこ飯などを頂きながら、色々な情報交換をすることが出来ました。

はらこ飯

この日は翌日の予定に合わせて仙台へ移動することになったのですが、強風で電車が止まる可能性があったため、仙台駅東口に向かうバスに乗りました。

10月1日にダイヤ改正があったようで、1時間も待つことになったのですが、その間は中央公民館のソファーに座りながら、携帯に文章を書いていました。

バスの選択は正解で、仙台では山元町の隣の亘理町出身で、同年代の大堀裕二さんがオーナーを務めるパティスリーKisetsuにお伺いしました。特別に山元町やまうち農園産のいちじくジェラートをごちそうになりながら、色々と話をして来ました。

フランボアーズエクレア

今、改めて多くの方と出会った一日を振り返っている所です(2015年10月25日記述)。


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起業の頭は1つか3つ?

個人的な話ですが、起業して数カ月が経過しました。起業といっても株式会社では無いので大きく変わったこともなく、名刺を新しく作った程度です。

インターネット上の事務所と位置付けてこのサイトを開設しました。このサイトに起業のきっかけから業務内容までを書いています。まだ走り出したばかりですが、起業に関して少し書いてみたいと思います。

どういうスタートが良いか?

当初、どういう組織で、どんな人と組むのが一番良いのかということで起業に関する本を読んだり、実際に起業した方々から話を聞きました。

そうすると、共通した話として起業の際に頭が複数あるとまとまらないということでした。基本は起業の頭は1つが良いということで、3人でも役割によっては上手く進むようです。

実際のところ、当初は2人での起業を想定していました。ちょうどそれぞれの得意分野も違うし、お互いの得意な所を分担すれば順調に進めることができるのではないかと考えていました。

1人でスタート

しかし、いざ起業という段階で中々進まない日が続きました。ある時は起業計画書を書いて金融機関から融資を受けるということで、起業計画書を四苦八苦しながら記入していたのですが、いつのまにかその話も無くなってしまいました。

その後も、単発の案件はあるのですが、事業としての展開が見えてこない状況でした。もちろん、電話でのやり取りはあったのですが、具体化出来ないままに時間が過ぎていきました。

そんな中で、まずは1人で独立する方が良いと勧められ、アドバイスに従って個人事業主となって現在に至ります。当時は、慣れないことに対する不安の方が大きかったのですが、今ではアドバイスに従って良かったと思っています。

飛躍

それは、あきらめがつくというか、自分自身でやらなければと思っていると相手の行動に一喜一憂する必要が無くなるためです。最悪は1人で出来ることだけをすれば良いと考えると気が楽になりました。

考え方の共有

それにしても、同じ方向を見ながら進むというのは難しいものだと思いました。どうしても、それぞれの考え方や生き方にはクセがあります。それがお互いの個性として上手く住み分けができれば良いのですが、個性と個性がぶつかることもある訳です。

そのためにも考え方を共有する必要があるのですが、表現方法や言葉の選択にも個人差があり、微妙なずれを感じていました。どこかで妥協する部分も必要なのかもしれませんが、どう折り合うかで悩んだりする時間は生産的ではありません。

こればかりは、相性としか言いようがないのかもしれません。無理に妥協して中途半端なことをするならば、それぞれが独立した形で進める方が良いだろうと判断しました。

3人という選択肢

縁があれば3人で起業という選択肢もあったかもしれません。ただ、周囲を見渡してもそういう状況には無かったというのが現状です。

3人

ただ、常に相談の出来る人がいれば十分だと思います。そのためにも、今までの出会いを大切にしながら出来るだけ出会いのきっかけを作るように心掛けています。やはり、1人で出来ることには限界があります。

それと、にわか勉強で中途半端なことをするよりも特定分野の専門家に分担してもらう方が遥かに効率的です。限られた時間を有効に使うためにも、人との繋がりは大切にしたいと考えています。

たまに、3人だったらどういう進め方をするだろうかと考えることもありますが、1人だと自分の考えたことをそのまま実行に移せるので気が楽とも言えます。また、全ての結果は自分の行動次第であるため、責任の所在も分かりやすいです。

とにかく動いてみる

少ない体験から語るのは難しい部分もあるのですが、とにかく起業のスタートは1人で進むのが良いような気がします。辛いことも悩むことも自分の選択次第ですが、全て自分で抱え込むのではなく、先ほど書いたように人の出会いを大切にしながら、相談できる相手を持てばどうにかなると思います。

無理に2人や、その他大勢で動くよりも効率が良いような気がします。もちろん、事業が拡大してこれば複数の人と行動する機会が増えるとは思いますが、それは第二段階の話です。

その際には情報の共有と、それぞれがどこに向かって進んでいるのかを絶えず確認しておく必要があると思います。全員が同じ方向を見ていて、ブレーキが全く効かない集団もちょっと怖いのですが、最低限度の物事は共有しておかないとバラバラになると思います。

ともかく、1人で「行動」することから全てが始まります!


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自己啓発はほどほどに

元々、自己啓発ということにあまり縁がなかったのですが、色々な方と出会う中で、思いのほか自己啓発に興味を抱いている方が多いことに気が付きました。

まずは自分で試した上で考える必要があると思ったので、その手の本を読んでみました。確かに、参考になる部分もあるし、応用できることもあったのですが疑問に思う部分もあります。今回は、自己啓発について書いてみたいと思います。

自己啓発本

だいたい、本は古本で買ってしまうのですが、自己啓発関連のコーナーにはかなりの量の本が並んでいます。趣味で工芸、デザインの分野も好きなのですがこちらは本があまりありません。

書籍

古本の面白いところは、本の需要が分かることで、ベストセラーになった本は何冊も並んでおり価格もかなり安くなっています。また、余談ですが貴重な本は古本になっても値段は下がらずにむしろ上昇しています。

さて、自己啓発本ですが、非常に幅があります。タイトルも色々とあり、「成功」、「簡単」、「叶う」、「法則」など様々な言葉が使われています。

基本的には、どの本もこの本を読むことによって変化できるということを強調しています。

本の中身

だいたいですが、四六版(縦18.8×横13.0センチ)サイズで価格は1200円前後、ページ数は200ページ以内という感じになっています。

表紙のデザインに凝っていて、肝心の中身は凝縮すると100ページ前後になります。レイアウトの関係で30ページくらい多くなっている印象です。

そのような訳で、ある程度本を読んでいる人からするとすぐに読み終えてしまう分量です。後は、各自の興味次第だと思いますが、1冊の本で数か所役立つと思える項目があれば大収穫だと思います。

著者の経歴

これは、個人的なクセなのですが本を買う際に著者の経歴と出版日を確認します。まず、著者については、やはりどんな実績があるのかが気になるからです。もちろん、経歴が立派でも内容が伴わないことがあります。後は、自己PRが強過ぎる本はアクが強いので避けることにしています。

また、出版日については人気のある本は重刷されていることが多いので1つの指標になります。ただ、出版部数は不明なのであくまでも目安にしています。

筆者の経歴の書き方は個性があり、本を読み比べると中々面白いことが分かります。生年月日の有無、現在の職業についての表記、経歴など、やけに細かく書いている人もいれば大勢の人に講演をしてきたと書いている人もいます。

自己啓発本の読み方

1冊読んだだけでは分からないのですが、10冊以上類似の本を読んでみると、前にも読んだという部分が増えて来ます。どちらが元祖なのか、それとも引用しているのか(ただし、記載は無し)分からないのですが、重複する部分の多いことに気が付きます。

共通して書かれていることは、それだけ大事な部分であると思います。だから、自己啓発本の共通している部分だけを抜き出してみると自己啓発本の濃縮版を作ることができるかもしれません。

あとは、人の関わること、考えることは大体類似していると考えることもできます。そのようなことを知れば自己啓発本の内容に細かく振り回されずに済みます。

ちょうどよい使い方

自己啓発本を読むと、何となく自分が変わった気がしてきます。しかし、思っただけでは何も変わらず行動することによって初めて変わってきます。

走る

また、教材を勧めるマルチに近いセミナーもあるようです。変わりたいと思う気持ちはは非常に大切なことですが、それを利用したお金集めの集団には気を付ける必要があります。

そのような訳で、自己啓発はほどほどに活用するのが良いと思います。簡単に触れる方法としては、本を10冊程度読んでみることをオススメします。その中で自分に合うことから行動に移していくだけでも十分効果があると思います。

あと、変わるきっかけはやはり人との出会いに尽きます。わざわざ新しい出会いを探しにいかなくても、身近な人との会話を大事にすることから始めてはどうでしょうか?


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渋沢栄一の軌跡と被災地への応用

先日、東京駅の近くで開催されたイベントに参加したのですが開場まで時間があったので周囲を散歩していました。

その時、銅像が目に入り誰だろうと近付いてみたら「渋沢栄一」でした。渋沢栄一というと明治初期の実業家という程度の認識しかなかったのですが、何となく気になる存在でした。そんな折、鹿島茂著の「渋沢栄一(上)(下)」という本に出会いました。

今回は、この本の中で特に気になった部分を今考えていることと合わせて書いてみたいと思います。

才能と感性

この本(非常に分厚い)を読みながらずっと考えていたのは、未知の物事に遭遇した人間がどういう態度で向き合っていくのが良いかということでした。

農民で生まれた渋沢が、時の流れで徳川最後の将軍・慶喜の家臣になり、更には大蔵省に勤めたあげく最後は実業家として昭和6年まで生きた姿を見ていると、学校の勉強だけでは満たせない何かを持っているとしか思えないわけです。

もちろん、学校で教わることが全てでは無いのですが、物事を受け止める感性はどうすれば磨かれるのか、才能とは何なのかということを考えるよい機会になりました。

基礎の大切さ

幼少期の渋沢少年は漢籍を学んでいたようです。今を生きる人間にはよく分からない世界ですが、江戸期の儒教やその他の漢籍による教育は、明治に活躍していた人達の教養という下地になっていたようです。

既に大正になれば、そういう人々も減りはじめていたようで物事の考え方もだいぶ変化していたようですが、やはり教育がその時代の人の行動や思想に与える影響はかなり大きいようです。

書籍

読みやすい物語から入り、読書に親しんだ上で難しい本に進んだようです。一方で、意味が分からなくてもひたすら読んで一字一句暗記させる方法もあったようで、お経を暗記させるようなものかもしれません。それでも、文章を読むという習慣を身に付けさせるには良い方法かもしれません。

学ぶこと

ともかく、漢籍で思考の基礎を作った渋沢が時の流れでフランスに派遣されます。全く異次元の中に行く訳で、平成の海外旅行とは全く違う訳ですが、滞在した1年ちょっとの間で様々なことを学んで帰国に至ります。

これは凄いことだと思うのですが、本を読む限りそれほどの苦労無く過ごしてたようです。少なくても夏目漱石のように精神面が厳しくなるようなことはなかったようです。もちろん、海外に行けば誰でも学んでこれるという訳ではなくて、

『外国に暮らしたからといって、だれでもが「学ぶ」わけではない。学ぶ能力のある人間だけが学ぶのである。』

渋沢栄一(上)275ページ

という指摘は今でもその通りだと思います。学ぶ人と学べない人の差は一体どこにあるのかと考えてしまいます。一つは意識の差かもしれません。後は、使命感とか危機感のようなものが無いと意識して世の中を見ることができないのかもしれません。

被災地に応用する

歴史から何かを学ぶというのは、簡単そうで以外に難しいものです。今回、渋沢栄一のことを書いたのは単に読書の感想文を残そうと思った訳ではなくて、東日本大震災の被災地での活動に何か応用できないかと思ったからです。

それというのも、自身の出身地が宮城県山元町という小さな町で、今、ささやかながらも復興に向けた活動をしているからです。

旧坂元駅ホーム

成功しているとされる地域に学ぶことも大事なのですが、それだけではちょっと物足りないとずっと思っています。やはり、二番煎じでは無くて、独自の手法を抽出する必要があると思っています。そのためにも、歴史から学ぶことは大事だと思っています。

復興の定義は様々あると思いますが、「お金が動く」ことが一番大切だと思っています。やはり、経済として成り立たなければ助成金やボランティアの切れ目が活動の切れ目になってしまいます。そのようなことを避けるためにも、日本の資本主義の先駆けとなった渋沢栄一の軌跡は何か参考になるのではないかと思っています。

気になった記述

ここで、本の中に書かれていた興味深い記述を二点引用したいと思います。

『(前略)明治の人は、人材の採用に当たっては、まず、その人物を見るにしかずとばかり、なにかを口実に、直接その人の家を訪問するということが多かったらしい。たしかに、そういわれてみれば、顔を見て、話を聞けば、人間の九〇パーセントは評価できてしまうものである。明治政府の強さは、こんなところにもあったのである。』

渋沢栄一(上)415ページ

面白い指摘だと思います。面接だけで人の才能を見抜くには、面接する人の資質が大きく関わってくるので全てに当てはまらないかもしれませんが、実際に会って話すことで色々なことが分かるのも事実です。さらに、もう1つの記事ですが、

『三野村にとって「私」とは、これすなわち三井であり、三井の利益と繁栄のみが問題なのである。これに対し、渋沢の考える「私」とは、極端にいえば「個」としての日本人すべてなのである。

渋沢栄一(上)452ページ

ちなみに、三野村とは三野村利左衛門のことで三井の大番頭のことで、今風に言えば三井の役員ということになると思います。

なぜこの文章が気になったかというと、今の被災地や地域創生で注目されている地域に当てはまるからです。「三井」という部分に企業名や地域の名前を入れると良く理解できると思います。

もちろん、成功者を増やすことも大事なことなのですが、それらは点でしかありません。本文に戻れば、

三井ひとりが栄えるのでは、旧体制といささかも変わらない。

渋沢栄一(上)452ページ

ということになってしまいます。

競争社会と平等社会

競争や自由は尊重しながらも、一定の倫理や滅私が重要であるということだと思います。だからと言って、ユートピアのように全員平等という考えでもありません。

今、説明の難しいことを書いてしまい、どうまとめようかと思いながら文章を綴っています。1人や1団体の成功で留めるのではなくて、成功事例を周囲にも波及させたいと常に考える人々を増やしたいということです。

競争をしつつも平等に振る舞うというのは一見、矛盾しているのですが、渋沢栄一の軌跡を見ていると現代にも通用する考え方だと思っています。もちろん、言うは易く行うは難しですが。

さいごに

渋沢栄一(上)の9ページ、まえがきにも面白い指摘があるので最後に引用したいと思います。

『金儲けは決して悪いことではないが、自己利益の最大化だけを狙っていくと、どこかで歯車が逆回転し始め、最後は破産で終わる。世間や社会が許さないということではなく、資本主義の構造がそのようになっているから。』

このことを著者は「損して得取れ」の発想と指摘しているのですが、歴史を振り返れば金儲けに限らず、その通りになっています。こういう発想を持ちながら行動することは、単に本で学ぶだけでは難しく、様々な経験を経て至ることかもしれません。

及ばずながら、自分自身も思想と行動を伴った人間になってみたい、同時に優れた人を育ててみたいと思いながら日々を過ごしています。


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次世代農業EXPOに参加してきました

今はインターネットで得た情報で十分満足してしまうことも多いのですが、やはりネットだけでは難しい部分もあります。

そのような訳で、幕張メッセで開催されていた次世代農業Expoの最終日に参加してきました。

全体の印象

今回は、フラワーExpo、ガーデンExpo、道工具・作業用品Expoなど農業関連のイベントが同時に開催されていました。

次世代農業EXPO

このため、規模が非常に大きく、端まで移動するとかなりの時間がかかりました。それだけに、かなり早足で回ったのですが、印象に残る出展者間の差が非常に大きい印象を抱きました。

ブースの規模

誰でも聞いたことのある企業では、かなりのスペースを確保し、人員もかなり多く配置していました。企業名の入った立派な看板とともに、スタッフはユニホームを着用していたり、照明もかなり凝っていました。

確かに、規模が大きければ目にふれやすくなるため人も引き付けるのですが、内容についてはよく分からない企業もありました。

何を売るか

それぞれの企業は何かを販売するために出展している訳ですが、サービスを売る会社は大変だと感じました。一言で、これだ!と伝える手段が難しいからです。どうしても、パネル一枚分の説明が必要になります。

これに対して、モノを売る会社は非常に分かりやすい展示ができます。もちろん、来場者と商品の需要と供給が一致するのが前提です。

握手

多くの企業が参加する中で、明確に販売物を伝えることは非常に大切になってきます。顧客に伝えて理解してもらってからが始まりになる訳で、伝えることは必須条件となります。

ところが、何を伝えたいのかよく分からないブースが多々ありました。多額の出展費用を考えると非常にもったいないと思いました。

伝え方

やはり、その他大勢と同じような方法では、難しいような気がしました。一部は事前の告知や会場のちらしを見て来るかもしれませんが、大半は何か無いかと探している人です。

そういう人々にどう伝えるかということですが、まずは一言・キヤッチフレーズが必要だと思います。無理矢理でも、何が自分達の売りかを伝えるということです。

ぱっと見た瞬間で食い付かせる必要があります。いかに足を止めてもらうか。人は多くの人が群がっている方に吸い寄せられる傾向にあります。

かなり積極的にチラシを配っている方がいましたが、あまり効率の良いようには見えませんでした。逆に敬遠されているような印象を受けました。あまり過度な売り込みは、いくら商談会とは言え逆効果なようです。

印象に残ったブース

今回、展示を一通り回ってみて太陽光発電、植物工場、ITを活用した生産管理は飽和しているように感じました。それでも、多くの企業が出展していました。

どれも、ここ数年の流行りの分野なのは間違いないのですが、何年か前に見聞した情報とほとんど変わっていませんでした。

普及がしないことや、技術が進歩しないことには理由があるはずです。よい技術であれば普及しているはずなので、技術が未成熟か単価が合わないということだと思います。

発見

今回の展示会は、コケをもらったことと、水槽を活用して植物を育てるアイデアの2つが収穫でした。それ以外は、正直なところ興味を持ちにくい分野か、既に聞いたことのある技術でした。

瓦こけ

展示会で何を感じたかはそれぞれだと思いますが、今回は展示の内容よりも、伝え方に目がいってしまいました。せっかくのよい商品も伝え方が悪ければ、知ってもらうことができません。

出展企業の多くは名刺を集めるだけで、次に繋がることは難しいのではないかと思いました。名刺を集めて満足してしまう企業には疑問を抱いてしまいます。

名刺交換は一つのきっかけ作りのはずなのに、試食や記念品の配布と引き換えにした名刺集めに夢中となっている姿が印象的でした。また、世の中はどこで誰がどう繋がっているか分からない訳で、業界ジャンルや名刺の肩書きだけで対応を変えてしまうのはもったいないと思います。

他人事ながら、そんなことを強く思いながら帰ってきました。


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比較する

「池の中の蛙(かわず)大海を知らず」ということわざがあります。故事ことわざ辞典によれば、

狭い見識にとらわれて、他に広い世界があることを知らないで、自分の住んでいるところがすべてだと思い込んでいる人のことをいう。小さな井戸の中に住む蛙は、大きな海があることを知らないという意から、物の見方や考えが狭いことを批判する場合に多く使われる。

とのことです。現代は情報があふれている世の中ですが、それでも池の中の蛙になる可能性があります。そこで、どうすれば、視野を広げることができるかを考えてみたいと思います。

基準を増やす

普段の生活で、基準は非常に身近なものです。例えば、紙はA4やB5といった規格があり、重さはミリグラム、グラム、キログラムなど全て基準となるものがあって、社会で活用されています。

定規

また、大学受験では偏差値や点数が使われますが、一方で数値化しにくい基準もたくさんあります。例えば、料理の味、絵の才能など人間の感性の部分です。

無理やり数値化することも出来るかもしれませんが、数値化できないから面白いとも言えます。それでも、感性には明らかに差があります。その差は経験の差と言えるかもしれません。

経験を積む

簡単な方法として、まずは何か所かでご飯を食べてみて下さい。そうすると、あそこの米は自分の口に合うとか、好みでは無いという感想を抱くようになります。

よく、何を食べても同じという人もいるのですが、それは非常にもったいないと思います。例えば、自分の趣味の領域であれば、何でも同じとは言わないはずです。

様々な経験を積み重ねることによって、自分の中の基準が確立し、自分の基準を活用しながら比較することができるようになります。

なぜ比較するのか?

なぜ比較が必要なのかということですが、比較することによって自分を知ることができるからです。人と比較して自信を持つとか、競争をあおるというものではありません。

「ナンバーワンよりオンリーワン」という言葉もありますが、何がオンリーワンなのかを知るためにもすることが比較が必要です。

天びん

もしかしたら、オンリーワンだと思っていることが他からみれば全くの普通である可能性もある訳で、常に自分の中の基準値と比較していくことが重要です。

常に学ぶ

比較をしながら自分の位置を確かめておけば、今の段階で何が不足していて、これから何を学べば良いかが分かってきます。比較する行為は、船が海上から灯台を見て今の位置を確認する作業に似ているかもしれません。

これはあらゆることに通じるかもしれませんが、絶えず日々の様々な事柄から学んでいく姿勢が大切だと思います。完成したと思ったらそこがピークで、後はどんどんダメになってしまいます。

そのためにも、比較するという行為がより重要となってきます。


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知識を貯金する

忙しい日が続くと、その日に何が起きたかを確認する程度で時間が過ぎてしまいます。また、アイデアや企画を考える仕事や講演をしている人にとっては、仕事にまで影響が出て来ます。

暗記したことを繰り返し話すとか、過去のことばかり活用できれば良いのですが、やはり世の中の変化に対応する必要が出て来ます。

知識と時間

一人の人間が貯めこめる知識には限界があります。最近は便利になっているので、本や新聞、テレビなどの情報媒体の他にインターネットを活用すれば、部屋の中に居ながら様々な情報を得ることができます。

ただ、インターネットの欠点としては自分で検索したい言葉を入れなければ答えが返ってきません。何を質問すれば的確な答えを知ることができるかは自分の言葉の選択次第です。

インターネットは便利な道具ですが、使い方次第で効果は大きく差が開きます。クイズの答え探しや電車の時刻調べにはぴったりですが、その場限りで必要な情報を補う手段として捉えておく方が良いかもしれません。

根本的な知識

それでは、どうすればインターネットで的確な質問が出来るようになるかというと、やはり自分の中の言葉を増やすことしかないと思います。

そのためにも、徹底的に本を読むことが大事だと思います。最近は電車の中でも新聞や雑誌を読んでいる人は皆無で大半は携帯電話を凝視しています。

時間を潰すためには良いのかもしれませんが、細切れの時間でも本を読み続けていけば、数か月から1年で大きな差となってきます。やはり、基礎を固めることが不可欠です。

人と会う

他にも、知識を得る手段はあります。それは、人との会話から情報を蓄積することです。これも、読書と同様にすぐには変わらないかもしれませんが、会った人の数に比例して知識は増加していきます。

ただ、時間潰しの携帯電話感覚で人と会っていても得るものは無く、時間のムダになってしまいます。最初の内は人数に力点を置いてもよいと思うのですが、それは人を見抜く練習と考えて、いずれは今の自分に必要な人と出会うことを心がける必要があると思います。

本当に凄い情報は人が持っています。それも、最先端の情報はごく一部の人間の間で共有されています。新聞やテレビで流れている情報は結果のまとめなので、あまり参考になりません。

街を歩く

また、日々の生活の中でも知識を得ることができます。ただ、目的のためだけに移動するのではなくて、スーパーに行ったら値段をよく見るとか、商品の重さを見るとか意識するだけでだいぶ変わってきます。

横断歩道

先日、いつも買っているビーフンのパッケージが変わっていました。持ってみるといつもよりも薄く、軽い感じがしました。後で買い置きのビーフンの袋を見たら、中身が10グラムも減らされていました。

非常に小さなことかもしれませんが、この会社は表面上の値段を据え置きながら中身を減らすという形で値上げをしていたことに気が付くことができました。

これが何かにすぐに繋がることは無いかもしれませんが、値上げの方法として内容量を据え置く方法と、内容量を減らす2つの方法があることを学ぶことができた訳です。

小さなことの積み重ね

今は、様々な自己啓発や勉強の仕方の本やセミナーがあふれています。あふれているということは需要が多いということである半面、身に付いていない人が多いということです。

皆がセミナー通りに学んで知識を得てしまったら、そういう商売は成り立ちません。一方で、そう簡単に知識は蓄積されないということも意味しています。

書籍

このため、本もセミナーも1つの手段として捉えて日々の生活の中で知識を積み重ねていく必要があります。それも、暗記した知識ではなくモノの考え方や切り取り方を身に付けると大きく変わっていきます。もちろん、暗記した知識や言葉は基礎となってくれます。

とにかく、読書から始めて最低でも1年は地道な生活を続けていくことをオススメしたいと思います。まずは、自分の興味のある範囲から入り、出会った人に本を紹介してもらいながら読書の幅を広げていくのが良いと思います。


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商標の使い道

最近はほとんど報道されなくなりましたが、一時期、オリンピックのロゴがずいぶんと話題になっていました。一連の報道を見ていて、今は、著作権が非常に尊重される時代になっているということを感じました。

世の中には著作権の他にも、商標とか特許とか実用新案など様々な権利が存在しています。今はインターネットですぐに調べられる時代なので、登録の際の下調べが容易になっている半面で、盗作はすぐにばれてしまいます。

そんな権利の中でも今回は商標について考えてみたいと思います。

商標とは?

まず商標についてですが、ちょうど良い本が手元にあったので、そこから引用したいと思います。ちなみに、引用は著作権と関わりがあり、当然のことですが文章全文をまる写しした場合は引用とは認められません。

細かい定義はネットでも調べられるのですが、引用とみなされる適切な範囲と、どこからどこまでが引用かと明確に分かるように書く必要があります。また、小説などの著作権は著者の死後50年までが原則とされています

さて、商標の定義ですが、独立行政法人・工業所有権情報・研修館発行の「産業財産権標準テキスト(総合編)」の125ページの記述から引用すると

商品や看板などについているマークが「商標」

ということのようです。

最新の商標の考え方

この冊子が発行された2012年3月以降の話としては、マークだけでなくCMなどに使われている効果音や、商品を連想させる色まで商標として認められるようです。朝日新聞の記事によると、

新たに登録できるのは、「音」「色彩」「位置」「動き」に、角度によって模様が浮かび上がる「ホログラム」を加えた5種類。これまでは文字やマークなどしか登録できなかったが、欧米ではすでに商標として認められている分野で、企業からの要望も受け、昨年の法改正で日本も追随した。

(朝日新聞デジタル2015年4月15日付の記事より引用)

時代とともに商標に含まれる範囲が変わってきているようです。また、最近交渉に進展のあったTPPの影響も絡んでくる可能性があります。

商標は取得するべきか?

普通の生活をしている中では商標を取得する機会は皆無だと思いますが、お店を経営している人やデザインを仕事にしている人には関わりが出てくるかもしれません。

最近は、最初に書いたようにインターネットで情報がすぐに調べられる時代なので、ロゴや商品名が重複している場合、商標を有している会社から利用停止を求められる場合が出てきます。

結論としては、ロゴや商品名を使い始めると同時に商標申請をしておき、トラブルを事前に防止する方がいいようです。商標取得後に使い始めるのが一番かもしれませんが、登録には半年程度かかるので先述した方法が良いと思います。

商標はどう取得するか?

以前、知り合いの方が商標を取得した話を聞いたので自分でも取得してみようと考えました。それは、イラストだったのですが、イラストも商標を取得することが可能です。

例えば、熊本の「くまモン」も商標登録されています。利用に際してはいろいろと規定があるようです。さて、取得の方法ですが、大きく2つあります。

1つは自分で申請書を書いて特許庁に申請します。もう1つは弁理士(特許を専門に扱う国家資格)の事務所に依頼して代わりに申請書を書いてもらって申請するという方法です。

検索

例によってインターネットで調べれば、どちらの方法も簡単に見つかります。

自力申請は少し手間がかかる分、事務所に依頼した際に発生する手数料がかからないのが利点です。一方で、書類の不備で却下という危険性もあります。申請に関わる費用も戻ってきません。

安全に考えるならば、事務所に依頼する方が良いと思います。ただ、事務所によって手数料がかなり異なるのであちこち探してみると良いと思います。ちなみに、以前商標を取得した際には事務所に依頼しました。

山元鳥の商標申請から約半年で無事に登録となり、上記のような商標登録証が送られてきました。事例によって異なるようですが、半年程度で採否が判明します。

この商標申請は、遊び+勉強の意味があったのですが、実際に立派な登録証が届くと嬉しいし、1度経験しておけば何かの際に役立つかなと思っています。

ちなみに、商標を取得した山元鳥(やまもとちょう)というキャラクターは自身の出身地である宮城県山元町のマスコット(非公式)にしたいと考えていたものです。

まとめ

1度の申請につき1万数千円の費用がかかるのですが(登録する範囲を広げるともっとかかります)、申請自体はA4用紙1枚程度の内容のため、それほど難しくありません。

ただ、既に登録されている案件や、既に一般的になっている名称(鉛筆とか携帯電話)は取得できません。また、地域名の入った仙台いちごや、伝統工芸品に該当する益子焼などは個人で取得することができません。これらは、地域団体商標に該当するため、自治体や商工会からの申請が登録の要件になっています。

商標は、こちらの「特許情報プラットフォーム」というサイトから検索することができます。取得したい案件を事前に確認できるので非常に便利なサイトです。


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地方と人

最近、出身地である宮城県山元町のことでいろいろと関わらせてもらう機会が増えています。非常にありがたいことだと思いながら諸々の作業をしています。

一方で、東日本大震災から4年以上が経過し、話題の多い地域とあまり目立たない地域の差が顕著になってきました。目立つことが全て良い訳ではないのですが、認知度の差がそのまま支援の差になるのは避けたいと考えています。

そのような状況下で、やはり最後は人の力次第だと考えています。どうすれば、地域を動かす人が育つのか‥ある意味永遠のテーマかもしれませんが少し考えてみたいと思います。

地域にも面白い人がいる

人材の定義はともかく、話題の多い地域には地域とセットで名前の出てくる方々がいるようです。例えば、以前の記事で紹介した

徳島県上勝町の葉っぱビジネスを立ち上げた横石知人さん

鹿児島県鹿屋市の柳谷集落(通称・やねだん)を盛り上げている豊重哲郎さん

などです。元々地元に居る方もいれば、全くの外部から来た人など色々なパターンがあるようです。人口が少ない地域であっても、地域を引っ張る人材は存在しているのかもしれません。

ただ、その時の環境とタイミングが合えばその人達の力が十分に発揮されるし、条件が合わなければ力を発揮しきれていない場合もあるかもしれません。

鹿児島で思ったこと

2015年の1月に鹿児島へ行く機会がありました。その時、鹿児島市内を散策していて面白い看板を見つけたので写真を撮影しました。

鹿児島の看板鹿児島市内の地図に、偉人と言われる人々の誕生地や屋敷の跡が掲載されていました。調所笑左衛門(幕末の薩摩藩の財政再建)の近くに向田邦子(作家)の居住跡地や、上村彦之丞(海軍軍人)の誕生地がありました。

偉人の定義はともかく、著名人が一つの地域にこれだけ密集している例は少ないと思います。明治維新との関わりから多くの著名人が排出されたとも考えられますが、地方にも多くの人材が存在していることの証明でもあります。

被災地の人材

被災地で活躍している人々は、まだ歴史として扱うには早いのですが、これから数十年後に鹿児島市と同じ看板を掲げることは決して無理なことではないと思います。

ただ、今の被災地の状況が人々の活躍できる環境にあるかはよく考える必要があると思っています。今、地域おこし協力隊や復興支援員などの仕組みが整備されて、あちこちの地域で人材の受け入れを進めています。

走る

残念ながら出身地・山元町には1名もいません。また、地域おこし協力隊では活動期間が3年以下で地域への定住促進を促しているようですが、役場の職員などと比較して待遇面が不十分な印象を受けます。

極端な話になりますが、本気で人材を獲得するならば、年俸1000万円程度は用意するべきだと思います。中途半端なことをせずに、活躍できる人には積極的に投資するべきだと思います。

人材の価値

なぜ極端な事例(自分の中では本気でそういう待遇をするべきだと思っています)を提案したのは、まず活躍できる人材の数が多くないため、待遇を良くしなければ別の企業や団体に残ってしまうということです。

また、逸材と呼ばれる人は、学校の学費以外にも様々なことを身に付ける過程で多くの投資をしています。その投資に対して報いるというのも一つの礼儀だと思います。

人を正当に評価してこそ、多くの人を呼び集めることができます

もちろん、ある地域のためには支援を惜しまないひという人は多いと思うのですが、そういう意気におんぶだっこをしているようでは考えが甘いのではないでしょうか?

アンパンマンの原作者・やなせたかしさんは晩年、ほとんど無償で地域のマスコット制作や講演の依頼を引き受けていたそうです。当人としても依頼には応えたいという想いと、依頼する側の安易な考えに疑問を抱かれていたようです。

人を育てる

このためにも、地域に住んでいる人々を育てる必要があります。やはり、考えるきっかけとなるようなことに触れたり、人の話を聞くこと、多くの経験を積み重ねる場を増やしていくことなどが大切だと思います。

それでも、今日明日で活躍できる人が育つ訳ではありません。最近は様々な研修会や勉強会、セミナーが開催されていますが、あくまでも一つのきっかけであって、話を聞いただけでは何も変わりません。

考え続け、同時に実践をしながら試行錯誤を繰り返す

ことで少しずつ前進するしかないと思います。個人的には、セミナーは考えのヒント探しと参加している人達との出会いの場と考えています。ヒントは1つでも見つかれば十分だと思っています。

まとめ

地方は人材の有無に大きく左右されていくと思います。そのためにも、人を呼び込むことと同時に人を育てることは将来への大きな投資になると思います。

箱物と異なって、目で見てすぐに分かるようなものではないため資金面で苦労することはあるかもしれませんが、人材育成に投資をした地域としなかった地域の差は格段に広がっていくと思っています。

地域おこし協力隊などで直近の課題を解決しつつ、未来に向けた投資は続けていくべきではないでしょうか。成功したかどうかの答え合わせは数十年先になりますが、振り返った時に投資をして良かったと思えるはずです。


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震災の後で考えたこと

東日本大震災の後、今も含めていろいろと考える日々です。無の状態から何を創れるか、どう情報を伝えていくかということばかり考えてきた気がしています。

震災で被災した各地で様々な試みがあるようですが、多額の助成金を使用して失敗した事例もあれば、順調に進んでいる地域もあるようです。やはり、各地域ごとに条件が異なるので一律の発想では難しいのかもしれません。

何かを創る

震災の後で、出身地・宮城県山元町で何ができるかをずっと考えてきました。ともかく、何かを創りだすことが始まりだと考えました。自分なりに町の絵を描いたこともあります。

沿岸部には太陽光発電のパネルが並び、町には木工、陶芸、漆、金属など様々な職人が集まる職人町が出来、設備を強化した病院を軸に福祉施設、保育所が付属し、福島の被災者が移住しやすいような環境整備と農地の提供。

色えんぴつ

そんなことを考えていました。太陽光パネルは実現しなくてよかった(沿岸部では腐食するなどの問題が多い)のですが、あらゆる技術を持った職人の集まる町が実現したら面白いだろうと思っています。

自分で出来ること

最初は、助成金を受けなければ進まないような大きな話ばかりを考えていました。しかし、提言すべき町の行政が現状の維持で手いっぱいでとても未来を語れる状況ではありませんでした。

そこで、自分でも出来ることからやろうと考え直しました。当時は、ボランティアとして瓦礫の撤去が一番手っ取り早い支援だったかもしれませんが、正直なところ体が動かず、将来に残ることができればと考えていました。

最初に思いついたのは、雑草で紙を作り、有名人に字や絵を描いてもらって展示するということでした。雑草の広がる沿岸部を見て思いついたことでした。これは、構想だけで終わりました。

農業に着目

その次に考えたのは農業でした。地方の最大の強みは活用できる土地が大量に余っているということです。土地を活用して何かを創るならば農業が一番の近道です。

最初、沿岸部には雑草のヒエが大量発生していたので栽培種のヒエ栽培を考えました。改めて資料をたどると、岩手がヒエの産地であることや、いくつかの地域がヒエを活用した特産品作りをしていました。

イヌビエ

しかし、脱穀が難しいことなどの問題があってまたしても断念しました。その後で、魚の養殖とか薬草の栽培など色々と考えましたが、悩んだ末にダイズにしました。2013年のことでした。詳しい経緯は、過去の記事に書いてあります。

失敗の後で

様々な経験を経て、2014年にはさつまいもの栽培を始めました。こちらは、出来が良かったので今年も栽培を行っています。やはり、色々と試すべきだということを学びました。

さつまいも畑(8月9日)

今でも、農地は塩類の影響を受けているという考えがあるようですが、2013年当時でさえ塩の影響はありませんでした。もちろん、作物によって塩に対する感受性が異なる(いちごは弱い)のでその点は注意が必要なのですが、実際に試したおかげで確認することができました。

また、2014年はさつまいもと同時に「むらさきどうがらし」と甘いとうがらしの「シャインブライト」と「カレイドスコープ」も農家さんにお願いして栽培してもらいました。

むらさきとうがらしの栽培風景

栽培自体は大成功だったのですが、あまりにも奇抜過ぎて地元の直売所ではほとんど売れませんでした。栽培と売り方をセットで行う必要があることを学びました。

農業以外に試したこと

農業の他にも試せそうなことをずっと考えています。元々、陶芸や木工など工芸関係が好きなので趣味の延長ではあるのですが、山元町には土と木がたくさんあります。

それを使わない手は無いということで、まず山元町の土で陶芸をやってみました。山元町では土器の破片などが出土していたので、良質の粘土があるだろうという仮説もありました。ただ、釉薬がかけられた近代的な陶器は無いようです。

山元町の土で作った花瓶   山元町の粘土で作った仏像

本当は、ちゃんとした粘土を探せばよかったのですが、とりあえずということで崖の表面の土を採取して作ってみました。一応、形にはなったものの水が漏れる器でした。それならば、水を入れないものを作れば良いだけなので、その辺は考え方次第だと思います。

その他にも、山元町で栽培されている伊達むらさき(商標で、一般的には金時草として知られる)を染め物の原料にして植物染めのジーンズを作れないかとか、福島で生産されている川俣シルクと一緒に出来ないかと考えたこともあります。

伊達むらさきの拡大

今でも、当時買った植物染めの本が本棚に数冊置いてあります。ひとつの地域で完結するのではなく、他の地域と連携してモノ創りができればという想いを抱いています。

可能性はいくらでもある

ここに書いたのは一部で、突き詰めて考えればいくらでも創ることができます。基本的には、山元町の中に何があるかを自分の目で見て、そして歩くことから始まります。

そうした上で、試せることから実行していけば、1つか2つくらいは成功例を創ることが出来ると思います。

各地を視察する前に、足元をじっくりと見つめる

ことが大事だと考えています。そうすると、案外面白いものが転がっていることに気が付きます。後は、歴史を調べるのも有効な手段だと思います。

郷土史を読んだり、資料館を訪ねたりするとヒントになるものが見つかることもあります。現在を見つめ、過去を調べて未来に繋げる‥と書けば大きな話ですが、使える手段を有効に使えば発想はいくらでも湧いてきます。

後は、情報の発信、関わる人を増やすこと、継続的な活動だと思います。


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見立てる力

茶道に詳しくない人間が、いきなり見立てについて書くというのも気が引けるのですが、茶道には「見立て」という言葉があります。

本来の目的とは異なる使い方を見出すという意味です。例えば、魚を入れるカゴを花入れにしたり、種子を入れる壷を掛け花入れ(見た目から、うずくまる壷とも呼ばれます)にした事例があります。

当たり前を見立てる

ずっと同じ生活圏内で過ごしていると、目に入るものが全て当たり前に映ります。当たり前と思った時点で、新たな発見の可能性はなくなります。

この辺は、研究も同じで常識を疑わなければ新しい発見はできません。慣れてしまうことで頭を使わなくなるし、自分の感性を磨く機会を失っています。まず、

日常にこそ面白いものが存在する

と意識することが見立ての第一歩だと思います。

益子を歩いて考えたこと

先日の連休中に、栃木県益子町に行ってきました。知り合いの陶芸家の方の個展が目的でしたが、同時に開催中のイベントの様子も見てきました。その時の記事はこちらにあります

実際に体験をしてみて、見せ方の大切さを学んできました。それと、ちょっとした伝え方で当たり前の光景がアートになるということに気が付きました。

わらの道しるべ人の移動経路を示すためにわらを束ねたものが置かれていました。単にロープを貼るよりも断然、良いアイデアだと感じました。田舎であれば、稲わらはいくらでもあるので取り立てて珍しいものではありません。

ところが、都会ではわらが販売されていたり、陶芸では藁灰釉(わらばいゆう)といって白い色を出す釉薬として使用されたりします。その他にも、本格的な納豆の包みにも使用されています。つまり、

地方では無料の物がお金を生む

ということです。この実践例としては、葉っぱを売るという徳島県上勝町の事例があります。

身近な存在を活用する

例えば、古い街並みや海や森などの自然によっては、その地域特有であったりします。そればかりはどうしようもないのですが、どのような地域にも面白いモノは転がっています

要は、見立てる力を活用できるかどうかだと思います。例えば、コンクリートに付いたコケも切り取り方によっては壁画のように見えます。

壁に付いたコケ特定の地域を対象として、このような写真撮影のイベントを開催しても良いし、コケを活用したミニ盆栽作りやコケ庭作りをすることもできます。他にも、

竹のドーム写真のような簡単な構造物を作ることもできます。竹で作られたものでしたが、郊外では竹は邪魔者として困った存在になっています。このような形で竹を活用できれば、竹の駆除をしながら構造物も作れて一石二鳥となります。

まずはよく見る

見立てには視察をして、あれは真似できるとか、あの考え方は生かせるといった具合に経験を積むことも大切ですが、まずは自分の足で歩き、よく見ることが始まりだと思います。

常に、疑問を持ちながら、自分ならばどう伝えるかをじっくりと考えることが大切だと思います。成功例を学ぶことは大切ですが、全て真似しても二番煎じにしかなりません。

彼岸花自分で面白いものがあれば、とことん突き詰めることも大事だと思います。世の中、以外に共感してくれる人が存在していると思います。

面白かったこと

これは、個人的なことですが陶芸が大好きです(創るのも、見るのも)。そんな中で、面白い展示がありました。

土のオブジェ土質の異なる土を焼き固めたものです。土による色の違いや粒子の違いが出ていました。土であれば、どの地域にもあるものです。また、写真は撮影しませんでしたが、土を絵の具にして書いた絵も展示されていました。

まとめ

身近な物を見立て方ひとつで面白い存在に変えることのできる可能性について書いてみました。例えば海が近ければ海藻や貝殻を使えるかもしれないし、山であれば木や炭が活用できるかもしれません。

あえて、その土地で一番ありふれたものや邪魔なものを見立ててみてはどうでしょうか?きっと、面白いことができると思います。


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