月別アーカイブ: 2015年9月

博士という仕事

「博士」というものが直接仕事に繋がるかというと、実はあまり繋がることがありません。博士号の取得が条件とされる職業はかなり特殊なものになっています。

それでも、博士という言葉は実際に存在している訳で、世の中にどのように関わっているかを書いてみたいと思います。

博士号の意味

まず、自分自身の話から始めたいと思うのですが、現在、博士(農学)という学位を持っています。持っているから何かが違うのかと聞かれると、何も違わないと書くしかない感じです。

最初に書いたように、博士号=仕事とはなりにくいためです。もちろん、制服がある訳ではないので外見からも全く分かりません。

博士号を必要とする仕事

それでは、博士号を採用の条件としている仕事には何があるのかということですが、一般に大学や研究機関の研究職、教員あたりしか思いつきません。

試験管

昔は、大学の教員であっても博士号を有していない人もいたのですが、最近は採用の条件に博士号の取得が掲げられている場合が多い状況です。

学生時代には、年配の教員が教授になる前に博士号の取得をする姿を見たこともありましたが、恐らくこれからこういう光景を見ることは減っていくと思います。

博士号の使い道

博士号を持っていると何に使えるかというと、名刺に肩書をひとつ書き加えられる程度かもしれません。それから、大きな組織に所属していなくても、個人の信用は高まるかもしれません。

他に‥落語家の真打ちが「師匠」と呼ばれるように、博士であれば「先生」と呼ばれることがあるかもしれません。

後は、大学の教員とか研究機関の研究者に会っても、それほど権威を感じなくなる効果はあると思います。それぞれの経歴はあるにしろ博士ということでは同列なので、変に委縮する必要は無くなります。

その程度と言ってしまうと元も子も無いのですが、実体験としてはこの程度しか思いつきません。

博士は得なのか?

医師免許があれば医者になれるし、薬剤師の資格があれば薬剤師になれます。博士であれば、先ほど書いた教員や研究者になる資格を満たしているものの、そのまま職業にはなりません。

博士号に関わる費用と時間は、一般的に3年+学費や生活費が必要となります。一番安いと思われる国立大学法人の場合でも、学費が年額約55万円×3年+生活費などが必要となります。

こうして書いてしまうと損ばかりが多い印象を受けるかもしれませんが、もちろん得する部分もあります。

考える頭

博士号といっても、実はどの大学で取得したか、どのような教員に指導されたが大きく響いてきます。ねつ造だったSTAP細胞関係者もそれぞれの博士号の取得までを追跡してみる必要があるかもしれません。

ともかく、一般的には自分で計画を立てて論旨に沿って研究を遂行していく能力が身に付くはずです。それから、研究を通して創造性を身に付けたり、学会発表や論文の投稿を通して情報の発信を学んでいるはずです。

提案

わざわざ「はず」と表現しているのは、それぞれの環境によって一律では無いからです。それでも、博士号を取得している人であれば、ある程度の基準は満たされていると見て良いと思います。

博士号取得の支援

現在、事業として博士号取得の支援を行っています。個々の研究分野は幅広いので、文献の探し方や整理の仕方、読解の方法、論文のまとめ方などの普遍的な部分を中心に行っています。

現在支援している方は、仕事をしながら学位の取得を目指そうとしてます。仕事との両立は大変なことですが、着実に積み重ねていけば達成できることだと思います。他にも、博士号取得を目指している方が居れば、これからもサポートを続けていきたいと考えています。


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地域らしさを出すために

最近、地方のいくつかの地域が話題になっているようです。たまに、町おこしの活動をしている方々の話を聞くことがあるのですが、その時に成功例として聞くことがあります。

各地から様々な成功例が聞こえてくることは、過疎化や人口減少など暗い話題の多い中で非常に明るい話題です。でも、どうすれば同じような成功例が増えるのか‥そんなことを考えています。

成功の基準は何か?

それぞれの地域によって成功の基準は多様だと思うのですが、どうなれば成功と言えるのかと問いかけられるとすぐに答えが浮かんできません。

都会から人がやって来ることなのか、出生率が高まることなのか‥今は都会から地方へということを奨励しているようですが、都会に住みながら地方で働くことがあっても良いと思います。

社会学を学べば、成功の定義で悩まなくても良いのかもしれませんが、学問をそのまま導入して成功するならばとっくに成功しているので、やはり、地域ごとに考えるべき問題なのだと思います。

成功事例を調べる

まずは、町おこし関連でよく話題になる地域のことを調べてみました。

島根県海士町(あまちょう)

徳島県上勝町(かみかつちょう)

鹿児島県鹿屋市串良町の柳谷集落

もちろん、上記の町の他にもたくさんの事例があります。海士町のことは、イベントでよく耳にはしていたのですが、海産物の冷凍システムを導入したり、黒毛和牛のブランド化、島留学などをやっているようです。詳細は、リンク先の記事に詳しく書かれています

また、上勝町については、葉っぱを売るという言葉で一躍話題になりました。自然に生えている植物を収穫し、料理の飾りとして販売するいろどりという会社があります。

木の葉

上勝町の事例は、以前、本で読んだことがあるのですが、横石知二さんという方がアイデアから実行に至るまで先頭に立って市場を切り開いた努力によるものです。

そして、鹿児島県鹿屋市の柳谷集落(通称・やねだん)もまた、豊重哲郎さんという方が様々な提案を出して頑張っている地域のようです。最近、放送されていたNHK・Eテレの東北発未来塾という番組で講師をされていました。

成功の分岐点

こうしていくつかの事例を調べてみるだけでも、結構ワクワクします。もちろん、ここに至るまでの苦労は相当なものだったと思いますが、

アイデアを行動にうつす

このことが、成功のカギだと思います。恐らく、成功例の陰にはたくさんの失敗例があると思うのですが、行動しなければ何も始まりません。紙面で考えているだけでは、失敗はしなくても成功もしません。

最終的には、突破力のある人の存在になると思います。こういう人は、都会とか地域に限らず存在するはずなのですが、まだまだ少数です。

人を育てる

突破力を持つ人になるためには成功者に学べば誰にでもなれるのか、いくら教わってもどうしようもない部分であるのか?希望を込めて、誰にでもなる可能性を秘めているとしておきたいと思います。

秋山駿「信長」の484ページに面白い記述があるので、引用したいと思います。

「利長は信長の成されたることを若年の頃、二、三度も見及びたり」といったという(山路愛山)。非凡な人間は僅かな触れ合いで人を感化する。

とあります。これは、戦国時代の武将・前田利家が息子である利長のことを評して言ったことのようです。非凡な人は僅かな触れ合いで人を感化するという点は、現代でも通用する視点であると思います。

教えることの難しさ

学ぶことは真似ることでもあります。いくつもの成功体験をアイデアの種とすることで、また新たな発想が浮かんできます。もちろん、単に真似るだけでは上手くいきません。

このさじ加減が非常に難しいところで、教わったことをそのまま実行しても成功するとは限りません。様々な場面に臨機応変に対応できてこそ、新しい道が開けると思います。

困った表情の2人

教わることは、あくまでも基礎であってそれから先は各自が学んで経験を積んでいくしかないと思います。自分自身もたまに講演会などに参加しますが、そのままの手法を使おうとは考えていません。所々にある要点だけを押さえるようにしています。

よく講演会ばかり参加している人がいますが、実行に移さなければ学んだ知恵は生きてきません。また、「学びて思わざれば即ちくらし(学んでも自分で考えなければ真理に到達はできない)」とも言えます。

まとめ

やはり、最後は人の力になると思います。現在、出身地・宮城県山元町の農家さんとさつまいもを栽培したり、同じく山元町のいちじく農園と飲食店を繋げることなどをしていますが、まだまだ横の繋がりを強化する必要性を感じています。

あとは、考えに同調してくれる人や共に動いてくれる人をいかに増やすかが大切だと思います。そのためにも、自分の考えを発信しながら行動するようにしています。

時間はかかるかもしれませんが、目に見えることが増えてこれば流れは変えることが出来ると思っています。繰り返しになりますが、地域は人が創るということだと思います。


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イベントの効果

今は、ちょうど連休の真ん中です。ゴールデンウィークと対比してシルバーウィークなどと呼ばれているようです。各地では様々なイベントが開催されていますが、改めてイベントについて考えたいと思います。

バスの中で考えたこと

現在、この文章はバスの車内で書いています。栃木県宇都宮市から益子町へと向かうバスです。益子町ではイベントが開催中で、その様子を見てこようと思っています。

益子町について

話を進めるにあたり、益子のことを少し説明したいと思います。益子は栃木の中でも比較的イベントの多い(知らせるのが上手い?)町です。

益子町の様子

大枠は「wikipedia」と「益子町役場」のページに掲載されている通りですが、特に春と秋の陶器市は有名で、各地から観光バスがたくさん来る大イベントになっています。

東京からの距離

これは、自分の中での判断基準なのですが、評価されているイベントの開催場所が東京からどの程度離れているかに大きな関心を抱いています。

よく、成功している農業生産法人が報道に取り上げられるのですが、案外、東京近郊の千葉や埼玉である場合が多かったりします。そういう時は、情報を特に割り引いて受け取るようにしています。

もちろん、東京に近いから何でも成功する訳では無いのですが、成功するひとつの要因となっている点は指摘しておきたいと思います。

先ほど紹介した益子は、都内から日帰りで訪れることのできる地域です。今は仙台や金沢も日帰りできる時代ですが、観光をする時間を考えれば、宿泊する方が多いと思います。

イベントの効果

さて、少し遠回りになりましたが、イベントについてです。イベントを開催するということは、当然、目的があります。イベントの目的を要約すると、

人とお金を呼び込む

ということだと思います。イベントに参加するのは楽しいものですが、裏方として関わると中々大変なものです。企画から始まり、人員の確保や関係機関との調整、情報発信などの事務仕事が山積みです。

それでも開催するということは、手間に見合うだけの効果が得られるということだと思います。ただ、長く続かない場合もあります。

イベントの欠点

個人的に、イベントは劇薬だと考えています。町おこしにはイベントが付きものですが、かえって疲れてしまう場合があります。

準備に取られる手間と時間がかなりのものになるためです。それでも、毎年開催されていて慣れている場合は良いのですが、ゼロから立ち上げるのは容易ではありません。

屋台画像

また、イベントの効果を目的に対してどこまで達成されたかを確認する必要があります。特に、補助金の絡むイベントでは重要だと思います。

自分が出資していれば損得がはっきり分かるのですが、補助金をもらっていたり、漠然と関わっていると不透明な部分に意識が回りません。そうなると、疲れるだけのイベントが増え続けます。

イベントに頼り過ぎない

主催者にとって、イベントの魅力は非常に大きいかもしれません。普段、訪れない人々を呼び込むことができるからです。一方で、様々な副作用が出てきます。ただ手伝うだけの人、商品を販売して儲ける人など必ず温度差が出てきます。

人を呼び込む側がイベントの影響で不和になっては本末転倒です。どうしても人を呼びたいのであれば、普段の町をどう作るかという方に重点を置くべきだと思います。

その上で、適度にイベントを行うのがちょうど良いのではないでしょうか。劇薬のイベントは適正に使ってこそ効果的だと思います。


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農業6次化の実験

最近、農業の6次化という言葉をよく聞きます。簡単に言えば、農作物そのままではなくて加工商品として販売することで付加価値を付けるという考え方です。

報道では大体、成功例ばかり取り上げられるのですが、現状はどうなっているのかを出身地・宮城県山元町の事例から考えてみたいと思います。

作って加工する人々

今、定期的に宮城県山元町に行っています。現在、さつまいも栽培でお世話になっている菅野さんは「京工房」という屋号で農産物の加工もされています。

京工房の看板現在は、震災の影響から仮設の工房で作業をしているため、今後どうなるかは不透明な部分もあります。それでも、宇都宮の飲食店「優食キッチン」で菅野さんの作る万能ダレを定食メニューとして使ってもらっており、多くの方に食べてもらっています。

万能だれ炒めこちらのお店に菅野さんの万能だれを紹介させてもらったのですが、営業は慣れないと難しいものです。今は少し慣れて来ましたが、全て一人で物を作り、加工し、販売までするというのは大変なものです。

やまうち農園の事例

先日、お伺いしたいちじく生産のやまうち農園も加工を始められました。まだ、試行錯誤ということだったのですが、いろいろと工夫をされていていちじくの甘露煮やドライいちじくを試食させて頂きました。

ドライいちじく一方で、商品開発には苦労されているようでした。そこで、お付き合いのある仙台のエクレアとジェラートの専門店である「Kisetsu」さんを紹介させて頂きました。

そうしたところ、早速、繋がりが出来て店頭に完熟いちじくのジェラートが並ぶことになりました。今まで出口の無かった農作物と、市場では手に入らない地元の食材を求めている飲食店が繋がれば、新たな商品が生まれるということを実証できました。

いちじくジェラート

自動車産業などは相当な分業制なのに、なぜか農業の6次化は農家が全てをやるものだという考えが強い気がします。固定観念を排除し、生産者が自分で全てをやらない6次化があっても良いのではないかと思っています。

繋がらない理由

言葉で書けば、非常に簡単なことです。ただ、それが中々実現していないのは、生産者と飲食店を結びつける人、繋ぐ人の存在が少ないからだと思います。

物事は需要と供給で決まるのですが、目に見えない需要はまだまだあるように思います。市場や卸店など既存の仕組みから手に入るものについての需要は飽和しているようでも、実は畑にはまだまだ面白い素材が転がっています。

生産者は、飲食店の求めている食材のことに不案内で、一方の飲食店は畑に転がっている素材の存在や新品種の情報にあまり詳しくないのが現状です。

赤いピーマン

例えば、先ほど紹介した菅野さんの畑に赤くなったピーマンが畑に放置してありました。

赤くなったピーマン試しに生でかじってみると、りんごのような香りがあり、苦味も無くて十分に生で食べられるものでした。菅野さんは農協にも出荷しているのですが、赤いピーマンは規格外ということになるので商品とはなりません。

直売所には緑色のピーマンと合わせて出荷しているようですが、基本的には飲食店も入手できない素材となっています。こういう光景を間近で見ているので、いつも、何とかできないかと思っています。

具体策

そこで、農業の6次化の出番です。

農家が助成金を取得して加工場を建設し、ピーマンのジャムやつくだ煮などの加工品を製造し、小売店に営業に行けば良い訳です。

と、言うのが従来の発想です。ごく稀な成功例はあるかもしれませんが、この手法では負担ばかりが増えると思います。新6次化として、

農家と飲食店を直接繋ぐ

ことが一番早いと思います。今の時代は宅配便を活用すれば、簡単に配送することが可能となります。ただ、間に入る人がしっかりと両者の関係を調整する必要があります。そうすれば、持続したシステムになると思います。

料理も加工のひとつと考えて、従来の考え方に縛られず様々な手法を使っていく方がよいのではないでしょうか。今後、山元町の食材を中心に新しい6次化を実践していきたいと思っています。


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ブログ開設3ヶ月後の状況

新規にドメインを取得してブログを立ち上げたとしても、検索サイトに認識してもらうまでに最低でも3ヶ月はかかるという記事をネットでよく見かけます。

理由は色々とあるようなのですが、実際にどうなのかこのサイトを開設してから約3ヶ月が経過したので実際のデータを掲載したいと思います。

数字で見るブログの評価

まず、最初に様々なサイトで指摘されていた検索数を増やすために最低限、やるべきことをまとめると大体、以下のようになります。

①まめに記事を更新する

②記事を100位まで書き続ける

③記事あたりの文章の長さは2000字前後

④検索して読みたいと思われるような中身

特に、最近は中身の質まで検索サイトから判断されるようです。質の是非はなかなか自分では評価しにくいことなのですが、googleに認識された(インデックスという)ことを評価の1つとしたいと思います。

インデックスステータス

まず、下の図を見て下さい。

インデックスステータスgoogleの提供するサービスである「Search Console」の解析をスクリーンショットで取り込んだものです。現在、156の項目が検索サイト(google)に登録されているようです。

ここの画面は、実際よりも遅れて表示されるので現在は変化しているかもしれませんが、ひとつの目安にはなります。この数字が上昇すると、多くのページが認識されていることを意味しています。

謎の減少もありましたが、それ以降は増加傾向にあり、しっかりと認識されているようです。ちなみに、減少した理由は今でもよく分かりません。

検索アナリティクス

この項目では、どのような言葉で検索されて自分のサイトに到達したかや、何ページ目に自分のサイトが表示されたのかも分かります。googleの上位ページにある程、サイトを見てもらえる確率は高まります。

検索サイトで、どの順番で表示されるかはgoogleのさじ加減ひとつです。基本的には、内容が充実していて、多くの人が参考になるサイトが上位に来るらしいのですが、複雑な仕組みがあるようです。

また、一部にはホームページを検索上位に配置できるようにするというサービスもあるようですが、最初にも書いたように記事を充実させるという方向で進んだ方が良いと思います。また、違法なことを行うとgoogleの登録から外されることもあるようです。

検索クエリ今の段階で、クリックされた数は約200です。正直、まだまだという感じですが、最初の頃はずっと0だったので、徐々に認識はされていると言えそうです。

クロールの統計情報

専門用語のままだと分かりにくいのですが、クロールとは検索サイトが訪ねてくることを意味しているようです。検索サイトは、様々なリンクなどを経由して各記事を調べに来ているようです。

そのクロール数を示したのが統計情報になります。

クロールの統計情報(3ヶ月後)

このような感じで、毎日、サイトの状況を見に来ているようです。日によって急激に増減していて理由はよく分からないのですが、多く巡回してもらう方が良いようです。

基本的に、クロール数の増加はアクセス数の増加とも関わるらしいのですが‥今のところそのような傾向は無いようです。

まとめ

多くの人が検索する芸能ニュース、ゲーム、時事ネタなどを中心に据えているとアクセス数は稼げるようです。アクセス数を増やして広告で収入を得る目的であれば、それでも良いのかもしれませんが、このサイトのように個人事務所代わりに活用している場合は、そういう訳にもいきません。

アクセス数

それぞれの目的が違うことなので別にかまわないことなのですが、アクセス数の増加=興味を抱く人を増やすきっかけになるので、ある程度、意識はしています。

インターネットは調べたことについては答えが返ってきますが、検索ワードは自分の知識と興味に制限されます。このため、これから興味を持つかもしれないことや本当に必要な情報は、案外出てきません。

このようなことから、まずは、サイトを訪れて1つでも興味の持てそうな記事に触れてもらいたいと思いながら日々、記事を更新しています。


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経験を売る

周囲の人と話をしてみると、自分では当たり前だと思っていたことが実はそうではなかったりして驚くことがあります。よく「常識」という言葉を使いますが、特定の分野の人にとっての常識がそのまま一般に当てはまらないようです。

このような知識や経験を、人によってはお金を出してでも聞きたい・教えて欲しいという需要があるようです。

目に見えない商品

商品というと、大体は実際の物を想定するのが一般的だと思います。雑貨、陶器、飲食物などです。でも、先ほど書いたように知識や経験も商品になるようです。

自分でもあまり意識していなかったのですが、ある方にレポートのまとめ方を話したことがありました。こちらとしては、基礎中の基礎という感じだったのですが、レポートのまとめ方について、まとまった話を聞く機会は少ないらしいです。

また、ある時は15年ほど研究してきた雑草について話をしたことがあったのですが、こちらもあまり知られていない話だったようで、先方からの反応でようやく気が付いたくらいです。

情報を売る人々

よく、インターネットだけで暮らすとか、アフィリエイト(インターネットを活用した広告と考えれば良いと思います)で自由に生活するというサイトを見かけます。

どこまでが事実かは分からないのですが、月間のアクセス数が10万人を超えるようになれば、そこそこの広告収入が得られるようです。さらに、100万人を超えればかなりの額になるとか。

札束

恐らく、多くの方がそういう数字を夢みて記事を書いたり、時事ネタや芸能人の話題など検索数の多い言葉を入れたサイトを複数作っているようです。

もちろん、それだけで広告収入は入るのですが、サイトによっては「無料でノウハウを教えます」という表現で問い合わせフォームが作られています。

無料で有益な情報は無い

改めて書くまでもないことですが、無料というのは興味のある人を絞り込む手段です。特定の人との関係を作った上で、有料で情報を販売することになります。

驚き

以前、あるサイトでメールアドレスを登録すれば1通のメールで数十万円の売り上げを出す方法を教えますといういかにも怪しい応募に登録をしたことがあります。もちろん、フリーメールで。

その手法が、まさに

無料で客を集めて興味のある人に集中的に売り込む

という手法でした。もちろん、興味のある人に売るというのは真っ当な考え方なのですが、あまり関心しません。売った側は儲けたと思いますが、買った側が果たして満足したのかどうか‥。

一方的な商売は長続きしないと思うのですが、こういう手法はまた新たな人を探し続けるので成り立つのかもしれません。

自分の経験を売る

ここまでの話は、あまり健全な印象では無いのですが、情報は実際に売れるという事例として紹介しました。先日、日経新聞に新しい仕事の紹介として「ビザスク」という企業が紹介されていました。仕組みは、

企業に勤めている人や、勤めていた人達がこれまでに経験した特定分野の知識を、求めている人々にコンサルの形で還元する。

というものです。経験を話したい人と聞きたい人を繋ぐのがこの会社の仕事のようです。弁護士や税理士などの事務所はありましたが、例えば雑草や自動車の部品などの限定的な分野では話を聞こうと思っても聞ける窓口がありませんでした。

今はインターネットの掲示板に書き込むという方法もありますが、やはり有用な情報に対しては対価(お金)を支払うべきだと思います。

実験をしてみる

そのような訳で、実際にビザスクに登録をしてみました。需要と供給が上手く合うかどうかはともかく、これまでに蓄積してきたことが何らかの形で社会に還元されたらと考えています。

ハンドメイド品のブームもそうなのですが、最近は経験だけでなく、個性も商品になる時代なのかもしれません。また、ホームページが事務所でもあり、販売店になっています。

最近は、地方への移住者を増やそうと色々な事業が行われていますが、あまり成果が上がっているように思えません。最大の理由は、地方に働く場所が少ないためと言われています。

今後、ホームページが仕事の窓口としてさらに機能すれば、地方に住みながら仕事をすることも可能になると思います。

全ての分野という訳にはいかないかもしれませんが、新たな仕事の形が普及すれば、人の流れが自然に地方へと向くようになるのではないでしょうか。


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宮城県山元町での2日間(2日目)

9月12日、13日と出身地・宮城県山元町に行った時の記録です。初日については前回書きましたが、今回は2日目のことを書きたいと思います。

今回の山元町行きは、これからの町づくりに関わる打ち合わせでした。でも、いつもお世話になっている方にも会いたいということでさらに予定を詰め込みました。

多くの方に出会う

13日は午前の打ち合わせから始まりました。いろいろと話し合いを聞いていて、組織になると話の進め方がどうしても時間を必要とすることに気づかされました。

自分一人でどうにでもなるのであれば、即断即決で物事を動かすことができるのですが、関わる人が増えるほど承認や確認事項が増えてきます。当然、それぞれの予定も合わせにくくなってきます。

後は、現状の把握をいかに簡潔に素早く行うかということも大事だと感じました。そういう際には、文字や図に置き換えることで理解が進むのですが、普段から情報共有しておくことも大切だと思います。

やまうち農園へ

そのような打ち合わせでのことを思いながら、山元町のやまうち農園にお伺いしました。今回が2度目の訪問で、東京から来ているSVP東京のメンバーに山元町の食材を味わってもらおうと、完熟のいちじくをお願いしていました。

前回の訪問が9月6日だったので、2週続けての訪問となりました。その際のことも記事として書き残しています。前回、頂いた完熟いちじくが美味しかったのでまた食べたいという思いもありました。

いちじく(黒系)

食べ物の記憶は強いとしみじみ思います。後は、どういう想いで生産をされているかとか、栽培の工夫などを聞くのも毎回の楽しみにしています。

今回は、完熟いちじくの他に、現在開発中のセミドライいちじくのサンプルも頂きました。完熟のいちじくは日持ちがしないために、乾燥させることで多くの方に食べてもらうことができます。

京工房へ

いろいろとお話を伺っているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまい、今度はさつまいも栽培でお世話になっている菅野京子さんの京工房へ向かいました。現在、宮城病院横の仮設店舗で作業をされています。

山元町の仮設商店街は非常に地味で、正直、京工房を訪れるまでは存在すら知りませんでした。仮設店舗は1年単位の更新のため今年度で閉鎖される可能性もあり、非常に先が見えない状況にあります。

はらこ飯

今回、菅野さんには宮城県の県南地域(沿岸部)の名物料理である「はらこ飯」を作って頂きました。さらに、イカゲソのから揚げと自家製のなす漬けまで用意してもらいました。この漬物のなすは自家製で、旦那さんの好みということでピリ辛のトウガラシがよく効いていました。

今はインターネットで何でも取り寄せることができますが、おいしい漬物の入手は難しい状況です。漬物は保存食ではありますが、浅漬けは刺身に近いので鮮度が重要です。このため、保存の効かない商品は取り扱いしにくいのが現状です。

繋ぐ責任

今回は、菅野さんとゆっくりと話す時間が無くて残念だったのですが、時間があればもっと色々と話を聞きたいところでした。作って頂いた「はらこ飯」は、SVP東京のメンバーを始め種まき会議の参加者の方々に食べてもらうことができました。

その後、予定があったので種まき会議には欠席し、山元町役場(現在、常磐線山下駅があります)から代行バスで亘理(わたり)に行き、電車に乗り換えて仙台に向かいました。

仙台では、先週、やまうち農園からお預かりした完熟いちじくを届けたエクレアとジェラートの専門店・Kisetsuにお伺いしました。お客さんで混雑していたのですが、オーナーの大堀さんと会うことができました。大堀さんは、山元町の隣町・亘理町の出身です。

大堀さんから、定休日の14日(月曜)にやまうち農園のいちじくを使用したジェラートを届けるという話を伺った時は非常に嬉しかったです。後日、この通りになり、これからやまうち農園の完熟いちじくが仙台でも食べてもらえることになりました。

継続すること

何でもそうですが、継続して初めて意味が出てきます。誰かが無理をしていては長く続きません。生産者にとっても飲食店にとっても直接取引はあまり機会の無い経験です。こちらとしても、今後、間に入りながら良い関係を続けるお手伝いをしたいと思っています。

繋げただけで終わりでなく、繋げた後の方が大切だと考えています。また、今回のいちじくの味の感想をやまうち農園にお伝えしたのですが、サンプル品として提供して頂いたことに対してしっかりと報いていきたいと考えています。

2日間の滞在でしたが、多くの方にお世話になりました。改めてお礼を言いたいと思います。そして、今まであちこち回ってきて良かったとしみじみと思っています。結局は、人と人との繋がりが一番大切だと思います。


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宮城県山元町での2日間(1日目)

先日、9月12日、13日と出身地・宮城県山元町に行ってきました。いつもは、お世話になっている農家さんを中心に回るのですが、今回は町づくりに関わる打ち合わせで急きょ行くことになりました。

外からの力

今回、SVP東京という団体に所属している東京在住のメンバー4名と同じ新幹線に乗り、白石蔵王から移動することになりました。

ちなみに、SVP東京という団体は、

ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京は、社会的な課題の解決に取り組む革新的な事業に対して、資金の提供と、パートナーによる経営支援を行っています。

上記のような活動をされています。それぞれが企業などで働きながら、様々な社会活動に取り組まれています。個以前、SVP東京主催の講演会に参加させて頂いた縁もあり、今回、同行させて頂きました。

若い力

まず、12日の午前中は宮城県丸森町で開催された「伊達ルネ塾」と気仙沼の「ぬま大学」の合同発表会の準備を手伝いました。これらの団体は各地域に住む若者に学びの場を提供しています。伊達ルネ塾は、

想いのある若者たちが月に1度市町村の境を越えて集まり、やりたいことと解決したい地域課題を追求しながら、つくりたい未来のための「マイプラン」の作成&地域での発表に挑戦します。

という理念で活動しています。また、ぬま大学は、

地域で活躍する20~40代の若手先輩起業家を、「まちの教授」(講師)として迎え、ぬま大生自らが実行するプランを作り上げていくプログラムです。

という形で事業を進めているようです。

学ぶこと

教わって初めて分かること、じっくりと考えて分かることがあります。自分の場合も、振り返ってみると一般の倍近く教育を受けることができました。大学4年以降、修士課程で2年、博士課程で3年(実際は入学と卒業が半年ずれたので4年)ありました。

プラグインのイメージ

単に暗記型の勉強をしたのではなくて、どう伝えるか、どう組み立てるかという場に居られたことは大きな財産となっています。専攻は「雑草」でしたが、研究以外にも応用できることなので非常に助かっています。

色々な事例を体験することで、問題点の本質が理解できたり解決の手法が提案できるようになってきます。複雑な事柄を単純化できるようになれば、答えは自然に見えてきます

拠点の活用

丸森町での準備終了後に、東京から参加された2人の方と峠を越えて山元町へ向かいました。向かった場所は「山元の未来への種まき会議」の拠点となっている建物です。

種まき会議は、東日本大震災後に山元町で始まった定例の集まりで、

山元町の中で活動する団体の紹介、山元町での活動に興味のある個人・団体の集まる場所

として、こちらも多くの方と出会うことができました。現在、拠点の事務局では以下の4項目を事業の柱としています。

①ネットワーク会議運営事業(種まき会議の事務局)

②情報発信事業

③団体サポート事業

④拠点施設運営事業

今回、事務機能の強化のために様々な意見交換を行ってきました。このサイトでも何度か触れていますが、横の繋がりを作りたいと考えて活動しています。それぞれが点として活動するのではなく、周囲の団体に声をかけたり情報を共有することで、面として活動していくということです。

情報の集約

山元町を歩いてみると、想像以上に多くの団体が活動しています。しかし、横の繋がりはまだ不十分です。話を聞くと、他の団体のことが気にはなっているのですが、積極的に声をかけるという状況にはなっていません。

そのためにも拠点が人と人、団体と団体を繋ぐ存在になって欲しいと思っています。山元町には面白いモノや人が居るので、まとめて情報発信をできればと考えています。

また、山元町内の各団体や個人が抱えている悩みを共有することで、支援を考えている人達と繋げることができるようになります。現在、そのような方向に進むようにお手伝いを続けていきたいと考えているところです。


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経験と感性のバランス

長年経験をしたからといって、全てのことに対応できる訳ではありません。また、感性や感覚だけで突き進めるものでもないのですが、色々なことをやろうと思うと「経験」と「感性」は非常に重要な要素になってきます。

今、個人事業主としてこれまでの経験を生かしつつ、新たに勉強していることもあります。様々な人に話を聞くことが一番参考になるのですが、どういう形で取り入れていくのが良いのか悩む時があります。

バランス力

経験というのは、専門と言い換えることができるかもしれません。職人の世界では長年の経験が勘として蓄積されており、マニュアルだけではどうしようもない領域も対処できるようになっています。

例えば、研究分野も経験が非常に大切で、本には載っていないちょっとしたコツがあります。研究に関わっていた時には雑草を育てていたのですが、雑草によって水や肥料の要求量が異なります。

アメリカセンダングサ

このため、多くの水を必要とする雑草には穴の開いていない植木鉢を使用して水を溜めるようにしたり、水はけのよい土を好む雑草には乾燥しやすい砂を使用したりしました。

経験の活かし方

こうして考えると、世の中は無数の経験に支えられていると言えます。自分の分からない分野を知る際に入門書から入るのですが、あくまでも大枠しか書いてないので細部は経験者から学ぶしかありません。

一方で、経験が悪い方に作用する場合があります。今まではこうだったという固定観念です。周囲の変化についていけなくなる原因になると非常に厄介です。

専門家は、今までの知識と経験内での専門家という意味であって、明日も専門家であるかは分かりません。こうして考えると、人が一生で得られる経験というのは案外もろいものかもしれません。

感性を加える

それでも、我々は経験に様々な要素を足すことで創造を繰り返してきました。様々な要素の中でも、特に大切な要素として感性を挙げたいと思います。

色えんぴつ

感性は非常に漠然とした要素です。経験は数値で表すことができますが、感性は数値では表せません。例えば、陶芸歴30年と書けば長い経験があると通じますが、物凄く重くて使いにくい器を作るか、人の手になじむ器を作るかは感性の領域です。

感性は、生れついた物の見方もあるとは思いますが、周囲を見て考えることで磨かれる要素だと思います。また、感性は料理の隠し味のような要素かもしれません。

経験と感性

両方を併せ持つというのは、なかなか難しいことだと思いますが、経験と感性のバランスが取れた生き方はできると思います。感性を駆使して、これまでの経験や歴史から学べば、新しいことを生み出すことができるはずです。

もちろん、一行の言葉で書く程に易しいことではないのですが、経験を積みながら感性を磨くことは大事なことだと思います。

経験はともかく、感性を磨く具体的な方法になるのですが、個人的に実践していることとして、

・さまざまな分野の本を読む

・人の話を聞く

・外に出る

・モノを飽きるまでいじる

以上のことを意識しています。「モノを飽きるまでいじる」というのは、モノをパソコン、陶器、文房具などに置き換えてもらうと分かりやすいと思います。ひたすら、突き詰めるという意味です。

感性は、外からの刺激を自分の中で消化し続けて、少しずつ体内に蓄積していくものだと思っています。言葉にしにくいことを書いてきましたが、普段の生活の中で「面白い」と思える物事の中身を良く観察することをオススメします。その中に、感性を磨く素材がきっと見つかると思います。


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支援の形

東日本大震災から4と6ヶ月が経過しました。そのような時に、奇しくも集中豪雨による河川の氾濫など水による災害が発生しました。この記事は2015年9月13日に、都内から宇都宮に戻る電車内で書いたものです。

震災の後で

日本は天災の中で生きざるを得ない国です。これから、検証の名の基に水害の責任者探しが始まるかもしれません。また、専門家による解説が始まると思います。

ただ、今やるべきことは行方不明の方の捜索と被災された方の支援が最優先です。何をするかだけでなく、何をしないかも非常に大切なことです。

果たして東日本大震災から何を学んだのか‥そのような問いかけをされているように思います。

支援

支援は時間とともに変化していきます。後片付けであれば肉体労働が必要ですが、生活の再建には法律や行政の専門知識が求められます。

支援する側は、被災地の要望を的確に見極めることが大切です。テレビはドキュメンタリーと優先度の低い情報ばかり、新聞は更新頻度に限界があるのでインターネットを活用して調べるのが一番良いと思います。

パソコンとスマホ

また、現地に向かわなくても出来ることがあります。一番分かりやすい手段は募金です。お金の形で支援すれば、被災地の住人が自ら必要なものを購入することができます。

出来ることは多いので、あきらめずに行動してみて下さい。

未来に向けて

現在、月に2度くらい出身地・宮城県山元町に通っています。東日本大震災の被災地です。もちろん自費です。当初、自分に何ができるか悩んだ時期がありました。でも、動き出すと勢いがつくもので、これならば自分でも出来ると思える案件少しずつ見えてきました。

山元町に行くたびに、お世話になっている農家さんを回るのですが、現在は農産物を販売する手段、加工や調理方法、情報発信などが今求められていることです。

肉体労働の支援よりも、頭の中を活用する支援が求められているとも言えます。今まで、体力的に難しいと考えていた方でも活躍できる場があります。

仕組み作り

今、地元の人が何を求めていて、支援を考えている方に何ができるかという

需要と供給が一括で分かる仕組み

を作りたいと考えています。

この仕組みを活用して、お互いの探している情報や場所を繋げたいと思っています。インターネットでの発信と、色々な方と会うたびに考えを伝えていくことで、実現させたいと思っています。

ネットワーク

限られた予算や人材を嘆くのではなくて、それぞれの得意分野を繋ぐことで新たな道が開けると考えています。まだまだ工夫次第で出来ることがあります。

さいごに

支援には様々な需要や形があること、短時間でも出来ることがあることを是非記憶に留めておいて欲しいと思います。現地に行かなくてもできることがあります。何よりも、継続して活動していくことが一番大切だと考えています。


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働く力

働くこととはどういうことか‥という哲学のような領域は抜きにして、本来、人は何かをしたいと考える存在だと思う時があります。

視点

今は、働くこと=生活のためというのが一般的な考え方かもしれません。ただ、どの程度先までを見据えているかが大きな差になります。

当然、今日や明日を考えることは大切です。しかし、必死な時は周囲がよく見えません。本当はじっくりまてば実が得られるのに、待ちきれずに茎や葉を食べてしまう人がいます。

悪循環

蓼食う虫も好き好きとは言いますが、茎や葉は美味くありません。不味いものを食べ続けていると、新たな実を探そうとするために、持続性がなくなります。

トラブル

結局は、条件の悪い待遇で転職を繰り返すことになります。こういう境遇の人の中には、現在の状況に至った背景を理解できない人が多いように思います。

耐える

あまり我慢ばかりしても仕方ないのですが、どこかでは耐える場面が出てきます。乗り越えないといけない時はかならずあります。 今日が辛いからと茎や葉を食べる道を選んだ人は、結局、同じ場所から抜け出せません。

いつ耐えて、いつ避けるかは個人の判断力次第です。数値にし難いことなので、感性や勘に近いかもしれません。センスとも言えます。

受け入れる

よく自分の今の状況を他人の責任にしたり、何か他に理由を求める場合があります。

まずは、

自分自身の責任はどうなのか?

と問いかけることから始める必要があります。どういう状況であっても、自分の決断の結果として受け入れる必要があります。

現状を認めた上で、これからどうするかを考えていくことをしないと、いつまでも自分自身を理解することができません。

理解する

孫子の兵法に、

敵を知り己を知れば百戦して危うからず

という言葉があります。自分自身を理解するとは問題事に向き合う第一歩です。

足りないところは自分が学んで補うか、誰かに頼むかして埋めればいいだけです。平坦な事柄ばかりが起きれば楽ですが、そうはいかないのが現実です。

また、自分自身を理解することで、自分の要求が本当に妥当なのか、成果をしっかり残せているのかを正確に知ることができます。

不平不満の多い人は案外、自分の能力以上のことを求めている場合があります。自分を客観視できないためです。

向き合う

現状に向き合う際、まずは、一度立ち止まりじっくりと考える必要があります。 目先のことを考えながら、少し先のことを考えるようにすると、今の位置が分かる場合もあります。文字にすることで、より具体的になります。

メモ帳

自分自身でどうしようもない人は、とにかく人に相談することです。そもそも、不満の原因を立派に語れるならば、改善する方法を考えられるはずです。なぜなら、原因がわかっているためです。

後は、何でもそうなのですが行動に移せるかどうかに尽きると思います。


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農産物をどう販売するか?

最近、考え続けていることがあります。それは、これまでにお付き合いのある農家さんの農産物をどんな方向けに紹介・販売するかということです。

このホームページでも、商品販売のページを試験的に作ってはいるのですが、飲食店の方とも組みたいという思いがあり、少々中途半端な状況になっています。

販売の目的

やはり、誰に販売するかという明確なイメージが大事だと思います。こちらの一方的な想いが通じる場合もあるのかもしれませんが、求めている人の事情も知る必要があります。

これまでは、農家さんから話を聞く機会が多かったので、どちらかと言えば農家さん側の発想で販売をしようと思っていました。しかし、飲食店の方の話も聞いておかなければと思い、最近は意識的に飲食店の方から話をうかがうようにしています。

需要と供給

これまでに、米、お茶、さつまいも、マンゴー、こんにゃく、ピーマンなどの農家さんを巡ってきました。それぞれ非常に優れた農産物ですが、どう販売しようかという問題に直面しました。

飲食店の中でも弁当やおにぎりを販売している所であれば、米の需要が高いかもしれません。また、やきいも屋ならばさつまいも、お菓子関係ならばマンゴーの需要が多いと思います。

野菜の画像

1点の農産物を多く必要とする店と、個人の農家の生産物を繋ぐという図式は無理が無いと思います。ただ、和食やイタリア料理などのお店では肉も魚も野菜も使います。

そういう時に、いくら1つ1つの素材が優れていても各地から取り寄せていたのでは輸送料もかかるし、注文も面倒になります。

集約する

この問題については、既に答えがあります。

一か所に集積してから配送する

ということです。わざわざ集積拠点を作らなくても現在ある直売所を活用するのが最も早い方法です。道の駅でも良いかもしれません。ご当地居酒屋を運営する「ファンファンクション」が、直売所を活用しているという話を講演会で聞いたことがあります。

ただ、メニューの中にはポテトフライやアボガドの使われたものがあったりして、当然といえば当然ですが、全てご当地の食材という訳では無さそうです。

売るだけでいいのか?

お金を得ることは非常に大切なことですが、単に売買だけの関係で良いのだろうかという思いがあります。単に売買だけの関係の場合、市場や卸のお店との差は何だろうと考えてしまいます。

お札

まずは、出身地である宮城県山元町の食材を多くの人に食べてもらいたいという思いで活動しているのですが、例えば、いちごもりんごも他の地域と重複するものばかりです。

50点の品質と90点の品質ならば差は歴然と分かります。ただ、現在の生産、流通体制ではそこまでの差は開きません。正直なところ、90点以上の素材同士を比較しても大きな差は無く、個人の思い入れや好みの差になります。

それだけ「高品質」とか「自然栽培」という言葉を付け足すくらいでは、差別化も独自化もしにくいことを意味しています。

地域と人の魅力を伝える

そうなってくると、どこで違いを出すべきか‥改めて農家さん巡りをする理由を考えてみました。それぞれの農家が作る農産物を気に入っているというのは当然のことなのですが、

人として付き合っていけるか

ということが最大のポイントのような気がします。極端な言い方をすれば、人に会いに行ったついでに農産物を購入したり食べたりしているということです。

これであれば、いちごでもりんごでも重複したって全然構わない訳です。

農産物株券の活用

実は、この手法についても自分なりの答えを出しています。それは、農産物株券の発行です。現在、さつまいも株券というものを発行しているのですが、いくつかの意図があります。それは、

・作付の前に、農家に現金収入が入る

・顧客が明確になっている(委託生産)

・株の所持者が交流できる(株主総会の開催)

というものです。現在、生産者や地域の情報冊子に食材のおまけを付けた「食べる通信」という考え方が普及しています。農産物株券もその延長線上にあるかもしれません。

出会いを提供する

ただ、生産者と消費者の繋がりだけでなく、消費者同士の繋がりに重点を置いています。今は、インターネットでの付き合いが多く、人と人とが当たり前のように会話を交わす場が少ないように思います。

街コンが人気になっている背景も、出会いという共通の目的がある場だからこそ集まりやすいのではないでしょうか。共通点は非常に重要なことで、例えば出身地が同じだとか共通の人を知っているというだけでも関係が身近になります。

さつまいも株券(3株券)

そのような共通点の役割を果たすのが農産物株券であり、出会いの場が株主総会です。株主総会を通じて、消費者間の繋がりが構築された上で、生産者ともよい形で繋がっていけばよいと考えています。

まとめ

だいぶ幅の広い話になりました。どの形が正解かは分からないのですが、人と人の繋がりや共通点を見出すために農産物を活用するという考え方‥農産物株券‥があっても良いのではないかと思っているところです。


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さつまいも株情報(2015年9月5日版)

出身地・宮城県山元町の菅野さんご夫妻にお願いして栽培中のさつまいも株の情報です。掲載が遅くなりましたが、9月5日に畑の様子を見てきました。

2015年のさつまいも株

今年の山元町でのさつまいも栽培は天気に悩まされています。露地栽培のため仕方ないことなのですが、栽培技術だけではどうしようもない場面がありました。

それでも、雨不足で苗が枯れた際には苗を追加し、地下水をくみ上げて散水するなど出来るだけのことは行ってきました。後は、さつまいも苗の生命力と土地の力次第という状況です。

試し掘り

成長の良かったさつまいもを試験的に掘り上げました。

試し掘りのさつまいも畑  試し掘りしたさつまいも

かなり大きなさつまいもを収穫することができました。色も悪くないので後は味になるのですが、さつまいもは最低でも1ヶ月以上寝かせないと甘くならないので、結果が出るのは11月以降になりそうです。

畑の様子

現在の畑の様子は以下のようになっています。

さつまいも畑(9月5日)さつまいもの隙間に生えている雑草はアカザ科のシロザ、イネ科のオヒシバ、カヤツリグサ科も少しありました。雑草は抜くに越したことはないのですが、この程度であれば特に問題はありません。

きれいな畑を維持することも大切なのですが、楽をして育てることもまた栽培の技術だと思います。もちろん、収穫量が確保できるという前提の話です。

また、できる限り手間をかけずに栽培できるという理由で、さつまいもを選んでいます。

9月11日の雨

この記事を書いている段階で、宮城県には大雨特別警報が出されています。山元町では一時、避難勧告が出されましたが現在は解除されていますが、宮城県の北部では河川の氾濫もあり大きな災害となっています。

今回の雨に限らず、8月後半から曇りと雨が多く肌寒い日が続きました。9月5日に写真を撮影した際も曇り空で、その後、雨が降りました。

2014年は収穫時の長雨に悩まされましたが、今年の収穫も雨に左右されることになりそうです。また、長雨でさつまいもの品質低下が発生する可能性もあるので心配しているところです。

これまでの成長の様子

5月からの栽培の記録は「さつまいも株の情報!」というカテゴリーにありますので、読んで頂けたらと思います。ここでは、成長を記録した写真を掲載したいと思います。

さつまいも畑

さつまいも畑(7月3日)

さつまいも畑(7月23日)

さつまいも畑(8月9日)

以上のように、苗を移植した頃と比べると格段に成長しました。いよいよ収穫の時期も近づいており、今年の成果が出ることになります。


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プロボノ

「プロボノ」はあまりなじみの無い言葉でしたが、9月8日に開催された【チャレ☆さぽ勉強会】GRAプロボ活動の秘密~震災4年が経った今、東北との新しい関わり方を考える~で知ることができました。

講師はNPO法人GRAの斉藤光弘さんで、講演会の趣旨は以下のようなものでした(Facebookページより引用)。

今回は、震災をきっかけに地域産業の活性化、地方創生をかかげ、ミガキイチゴのブランドを立ち上げるなど着実に成果を出し続けているプロボノチーム NPO法人GRA の斉藤さまをお迎えします。

プロボノをうまく活用する秘訣などをお伺いしながら、震災から4年が経過した東北への関わり方を考えていきます

仕事のスキルを活用できる社会貢献活動として、また、リーダーシップ開発など自己のビジネススキルの向上にも役立つと注目を集めているプロボノですが、本業が忙しくなると、なかなか参加できなかったり、メンバーが集まらなかったりで成果を出せず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回の勉強会ではそうした活動の悩みも共有しながら、東北をはじめとする地域との関わり方をみなで探っていきましょう!

プロボノというカタチ

まず、プロボノとは何かを触れないと話が進まないので、改めてネットで調べてみました。

各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般。また、それに参加する専門家自身。Wikipediaより

という意味だそうです。

自身の経験から

講演を聞いていて、今まで自分が出身地・宮城県山元町で活動していたことがプロボノそのものだったと気が付きました。

成果の是非はともかく、山元町の出身者であるため、何のために活動するかという目的や、仕事との両立をどうするかということを全く意識しませんでした。

元の職場が大学という比較的特殊な環境であったという理由も大きいのですが、研究の成果を現地に持って行ったり、これまでの繋がりを生かして山元町でシンポジウムを開催しました。

行動を振り返る

宇都宮から宮城県山元町への旅費や宿泊費は当然、自分で負担していました。シンポジウムを開催した1度だけ助成金をもらった程度です。

交通費が支給されたら、どれほど楽になるだろうと何度も思いましたが、行くのが当然という意識だったので、むしろ行ったら何をするか、時間をどう配分するかを真剣に考えました。

何をしてきたか

これまでにも書いてきましたが、ボランティアなどの支援から外れた人達と関わろうと考えました。同時に、長い間農学部にいたので、農業に関わるお手伝いをしたいと考えていました。

ダイズの栽培風景(6月)

2013年に新幹線の始発で宮城に向かい、除草などの作業をして終電で帰るという新幹線農業をやっていました。改めて振り返れば相当、無謀なことでしたが、よい勉強になったと考えています。

身軽に動く

今回、GRAの斉藤さんのお話の中で、複数の参加者をどうまとめるかという点に苦慮しているということが印象に残りました。それぞれ仕事をしている人達をまとめるというのは非常に難しいことだと思います。

また、指示や方向性が定まってからなら動ける人は多いが、計画を立てたり事業を推進できる人材が少ないという点も大事な指摘だと思います。

驚き

先ほど、自身の経験を書きましたが、新幹線農業ができたのは、指示を出したり打ち合わせに時間を取られなかったから出来たことかもしれません。つまり、自分一人で活動するのであれば自分の都合で動けるので、やろうと思えば難しいことは全くありません。

繋がりで補う

一方で、専門としている農業以外の手伝いを依頼された時は非常に困りました。 デザインの依頼だったのですが、これまでの付き合いの範囲には該当する知人が居ませんでした。

そんな時、中学の同級生と10数年ぶりに連絡を取りました。この縁で、同級生の出身大学のゼミ(デザイン関係)と繋がって、無事にデザインの課題に対処することができました。

周囲に呼び掛けることによって、どこかで繋がることができることを知ったのは大きな収穫でした。そして、一気に伝わることこそがインターネットの強みだと思います。

集団の力

参加する人数が多いと多様な意見が出て、面白い展開に進む可能性があります。一方で、GRAの斎藤さんが指摘されたように、まとめる力が要求されます。「船頭多くして船山に登る」となってはどうしようもありません。

成功のカギは、人の配置に尽きるような気がしています。物事の全体を把握できる人、決められたことを確実に実行できる人など、それぞれの得意分野を上手く分担する必要があります。

提案

また、指示を出す人が2人以上居るのも上手くいきません。これは実際に体験しましたが、調整に必要以上の時間を要します。相手が何を考えているのかということは、相当やり取りしても分からないこと、通じないことがよくあります。

まとめ

プロボノという考え方は東日本大震災以降の世の中を見ると、確実に定着していると思います。特に、専門知識を持った人達の力は大きく、たとえ狭い範囲の知識であっても役割を上手く分担すれば大いに役立ちます。

さらに、目的を共有しながら、それぞれの役割を最後までやり遂げることが大切なのだと思います。そうすれば、各地に成果が残っていくと思います。


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危機時の対応力

先日、都内に行く機会がありました。18きっぷの期限内ということで、シンデレラのように0時をまたがずに宇都宮へ戻る電車の時刻を事前に調べておきました。

ところが‥人身事故によって電車に大幅な遅れが発生しました(2015年9月8日の話です)。

どう動くか

何か緊急の事態が発生した際、理性で行動することが非常に難しくなります。このため、普段抑えられていたそれぞれの個性が、一気に表面に出やすい環境になります。

怒る人、戸惑う人、ネットで調べる人、電話で話す人と多種多様です。

自分の行動を振り返る

今、帰りの電車でこの文章を書いているのですが、改めてどう対応したかを書いてみたいと思います。都内で開催された講演会の後で会場を出るタイミングが遅れたために、帰りの電車に間に合うか微妙な展開となりました。

それでも、日頃の運動が効いたのか出発時刻の4分前に東京駅に着きました。時刻表がよく使われる西村京太郎でも、ここまで上手く繋がるかという位に良いタイミングでした。

走るところが、東京駅には「宇都宮」と書かれた電光掲示板がどこにも無く、駅員の方に尋ねました。そこで、人身事故の発生と上野ならば折り返しの電車があるので、そちらで待った方がよいと教わり、山手線で上野に移動しました。

上野駅で

上野に到着後、宇都宮行きの文字が無かったので、宇都宮方面の小金井行きに乗るためにホームへ移動しました。ちょうど数分前だったので、良いタイミングと喜びながらの移動でした。

時刻表ところが、折り返し電車の到着数分前に、その電車が45分遅れること、この電車を待つよりは後20分後に出る電車に乗った方が早いと放送がありました。当然、多くの人達と一緒に先発の電車が来るホームに移動しました。

ホームにて

電車の到着する10分くらい前に、今度来る電車は掲示板に表示されている15両ではなく10両の旨が放送されました。実は、これは想定内で10両編成の車両が停まる位置を意図的に確認して待っていました。

ところが、東京駅方面から来た電車は想像以上に混雑していて、乗れない訳では無かったのですが相当疲れそうな状況でした。結局、最初に向かったホームに戻り、折り返しの電車を待つことにしました。

選択の是非

結果的に、折り返しの電車の座席に座りながらこの記事を書いている訳ですが‥相当な階段の登り降りをしました。せめて「しゅうまい弁当」でも無いかと探したのですが、さすがに22時を過ぎると駅の店舗も閉店していました。

いい運動だったと前向きに捉えたい所ですが、最初からどっしり構えていた方が良かったのかなとも思います。こういうことは、ついつい結果論になってしまいます。

急がば回れ

という言葉の意味を改めて考える良い機会になりました。

何を学ぶか

当初、0時を越えずに宇都宮へ戻る電車を探すことで頭が一杯でした。しかし、どう急いでもダメだと分かって、ようやく冷静になりました。満員の電車に20分早く乗って疲れるより、折り返しを待って始発で行く方が良いと判断しました。

今回は、電車の時間という差し迫った問題ではありませんでした。ただ、改めて自身の行動を振り返る良い機会になりました。今回の経験を、有事に巻き込まれた際に活かしていきたいと考えています。

小さな事柄でも十分に学べるということを紹介したくて、書いてみました。


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