月別アーカイブ: 2015年8月

2014年に山元町を歩いた記録

出身地である宮城県山元町は福島県との県境の町です。震災以降、この町は大きく変わりました。正確には変わらざるを得ませんでした。

震災から4年が経過し、5年目を迎える現在でも日々変化している途上段階です。2014年に、自身の目で現実を捉えておこうと考え、沿岸部を歩いた際の記録を写真とともに紹介したいと思います。

2014年10月の宮城県山元町

山元町に向かうためには仙台駅から常磐線(じょうばんせん)に乗り、亘理駅(わたりえき)から代行バスに乗り換える必要があります。

代行バスに乗り、役場の敷地にある山下駅を経由して坂元駅(さかもとえき)に到着しました。駅といっても、国道六号線沿いのバス停です。

車窓の風景坂元駅の手前に、沿岸部の見える場所があります。バスの窓からは常磐線の建設風景が見えていました。その奥の平地にもかつては多くの人々が住んでいました。

旧坂元駅へ

バス停を下り、沿岸部に向かうとかつての坂元駅があります。高校生の頃はその駅を使って仙台まで通っていました。また、上りは福島を経由して上野まで繋がっていましたが、震災と原発の影響で遮断されています。

ゆがんだ橋橋の欄干がゆがんでいます。震災時、津波が川を遡った影響がまだ残っていました。秋の日差しは思いのほか強く、周辺には秋の草が生い茂っていました。

旧坂元駅のホーム

2015年に取り壊されたため、現在は残っていない旧坂元駅のホームに立ちました。壊すこと、新しくすることも大切なのですが、遺すこと、伝えることはそれ以上に重要なことだと思います。残念ながら、今は写真で振り返ることしかできなくなりました。

旧坂元駅ホーム  旧坂元駅ホーム2

かつて線路のあった場所は土だけとなり、フェンスは倒れていました。この場所から東側に海があり、西側に下車したバス亭が位置しています。また、南には福島県があります。ホームからは、ただ無言で周囲を見渡すことしかできませんでした。

仏像ホームに仏像が置いてありました。これは、2013年に自作して宮城を訪れた際にホームに置いてきたものです。雨と風を受けて壊れた部分もありましたが、見つけた際には感慨深いものがありました。

沿岸の道を歩く

その後、南に向かって歩きました。行き交うのは大型のダンプカーばかりで、歩いている人は誰もいませんでした。周囲を見ながら歩いたのですが、時折、ここがどこであるか分からない程に変わっていました。構造物が無いと何も分からない状態でした。

倒れた杭道の脇に倒壊した杭には「山元町」の文字が刻まれていました。どことなく墓標のようにも見えました。また、枯草の横できれいな花が咲いていました。

花秋の日差しの中で、何を考えていたのか‥今となってはこの写真だけが記憶をたどる手段ですが、あまりよく覚えていません。ただ、風が吹き、鳥の鳴き声を聴き、時折、勢いよくダンプカーが通り過ぎて行きました。

影感覚では残っているものがあるのですが、いざ言葉にしようとすると思うように浮かんできません。沿岸部の風景は心で捉えるしかないのかもしれません。

浄土の風景

歩き続けると、湿地がありました。ふと、岩手県の毛越寺(もうつうじ)の浄土庭園が頭に浮かびました。奥には電線があり、立派な石も庭木もありませんが、陽の光を反射する水面はきれいに輝いていました。

湿地今から約1年前の景色ですが、写真の場所はだいぶ変わっているはずです。宮城には定期的に行っているのですが、これらの場所には1年前に行ったきりです。

変化に対して自分の感覚が付いていけないという思いがあり、足が向かないというのが正直なところです。それでも、いつかはまたこの景色と向き合う日が来ると思っています。


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Google analyticsの状況

新規にドメインを取得してサイトを開設してから、Google analyticsに色々なことが起きています。気にしないまま過ごしても構わないと思うのですが、たくさんのサイトが取り上げているので関心の高い分野なのだと思います。

関心が高いということは、困っている人も多いのだと思います。技術的な面は全く分からないので、実際に起きたことを書いておこうと思います。何かの参考になれば幸いです。

Google analyticsの現状

これは、自身のサイトに訪問者がどのくらい来ているかを知るサービスです。一言で表すならば、アクセス解析ということになります。

色々な意見があって、どれが正しいのかは分からないのですが、開設して3か月程度からアクセス数が増え始めることが多いようです。このサイトはまだ3か月経過していないので何とも言えないのですが、ある日、ページビュー数が跳ね上がりました。

謎のページビュー急増

Google analyticsのスクリーンショットを掲載します。ちょっと見にくいかもしれませんが、突然グラフが盛り上がっていることが分かると思います。縦軸も最大値が1000となりました。

ユーザーサマリー
特に注目されるような記事を書いた訳ではないのに‥と思って不思議に感じていました。ちなみに、訪問している人数は普段と変わりませんでした。訪問者が横ばいなのに、ページビューだけが急増するということは不自然なことです。

リアルタイムで調べる

そこで、定期的にリアルタイムの状況を観察してみました。そうすると、不思議なアクセスが見つかりました。その時のスクリーンショットが次のような感じです。

ページビュー数赤い線で囲んだ部分です。束のようにアクセスが集中していました。ただ、Google analyticsではこれ以上のことが分かりませんでした(本当は、もっと詳しく知る方法があるのかもしれません)。

SlimStatを活用する

そこで、Word PressのプラグインであるSlimStat(こちらもアクセス解析ができます)を覗いてみました。そうすると、実態が少し浮かび上がってきました。

アクセスログ同じ記事ばかりが短時間で、集中的にアクセスされていることが分かりました。なぜこのようなことをするのか良く分からないのですが、故意に目をひこうとしているようです。

自分もそうなのですが、アクセス先が気になって調査する人間の心理を突き、自分のサイトに誘導しようとしているらしいです。怪しいサイトが多いようなので、アクセスしない方が賢明です。

対策

謎のアクセスの対処法ですが、ネットで検索すれば色々な方法が出てきます。例えば、以下のサイトで「リファラースパムまとめ手口と解決策判明と」題して解説されています。ただ、完全には防ぎきれないようです。

地道に、フィルタを設定して排除していくしかないようです。設定をした結果、ページビュー数はこれまでの数値に戻りました。ただ、1つ排除するとまた新たなアクセスがあり、数値がかなり乱高下している状況です。

当面は、定期的に不審なアクセスを排除して様子を見ていこうと考えています。


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論文の探し方

研究を取りまとめて論文を書く際に、参考となる文献を集める必要があります。

最初に文献を収集してから研究を始める人もいると思いますが、個人的には研究の取りまとめの際で十分だと考えています。それは、従来の考えに囚われてしまうためです。

論文を探す

なぜ論文を探すかというと、自分の研究成果の妥当性を証明するためです。いくら客観性があると言っても自分の出した結果だけではそれがどの程度正しいのかが分かりません。

そこで、自身の研究に関連した分野の論文を引用する必要があります。文献は日本語に限らず英語の場合もあります。場合によってはフランス語やドイツ語まで引用することがあるのかもしれませんが、基本的に海外の雑誌であれば英語で十分です。

日本語の文献を(in japanese)のように書いて引用しても構わないのですが、ほとんどの読者は日本語を読めないので、最小限に抑える必要があります。

日本語の論文を探す

まず、日本語の論文ですが、大半はインターネットで入手することができます。ただ、雑誌によって原則無料で公開、一定期間よりも古いものは無料、全て有料など対応が異なります。

検索要旨は無料で読める場合が多いので、研究の概要程度であれば内容を知ることが可能です。ただ、引用に使用する際はちゃんと全文を入手する必要があります。入手には、以下のサイトを押さえておけば大体は見つかると思います。

Google Scholor:非常にシンプルなサイト。英文にも対応。

CiNii:日本の論文検索に特化したサイト。

英語の論文を探す

日本語の論文だけでもかなりの数が出てきますが、英語になると膨大な数になります。まずは、調べたい研究分野を、例えば自然科学、建築、医学などある程度絞り込む必要があります。

英語論文のイメージ英文誌については、大手の出版社が管理しているサイトを探すのも良いのですが、先ほど紹介したGoogle Scholorで調べることができます。

後は、各大学の図書館には文献を探すためのサイトがあるので、そちらを活用すると便利です。一例ですが、

宇都宮大学「電子ジャーナル・電子ブック」タイトルリスト

のようなサイトがあります。掲載されている雑誌のタイトルをアルファベット順に探すことができます。

注意点

ただ、外部からのアクセスでは本文を読めない場合があります。多くの大学や研究機関では、論文の購読料を出版社に支払っているのですが、購読は支払った機関限定となります。

また、一般のパソコンしか使えない場合は、図書館に相談すればコピー代程度で対応してもらえると思います。それから、古い論文の場合、電子化されていないことがあります。その際は、図書館で複写申請という書類を書き、論文のコピーを依頼することになります。

まとめ

現在は、ほとんどインターネットだけで論文を入手することが可能となっています。また、研究のポイントとなる言葉を入力して検索するだけでも複数の論文が見つかります。

以前は、論文の引用文献に記載されている論文をたどる(孫引き)ことで、関連する分野の論文を探しました。インターネットも便利ですが、孫引きによって重要な論文が見つかる場合もあるので、こちらの手法も活用するとより良いと思います


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宮城県山元町でのさつまいも栽培(まとめ)

現在、出身地・宮城県山元町の菅野さんご夫妻の協力を得て、さつまいも栽培を行っています。栽培している畑は2011年の東日本大震災で津波が浸水しており、ガレキ拾いから再スタートした土地です。

これまでにも、さつまいも栽培のことを書いてきましたが、まとめとして要点を書いてみたいと思います。

なぜさつまいもか

震災の後で、津波の浸水した土地では様々な作物が栽培されています。例えば、山元町の沿岸部では芝やミニトマトが栽培されています。ミニトマトについては、先日お伺いしたスルーエイジ農園について紹介させて頂きました。

とまとの栽培また、隣町の亘理町(わたりちょう)ではマイファーム宮城亘理農場が加工用のトマトを栽培しています。マイファーム亘理では、トマトケチャップ、トマトピューレを販売しているようです。

さて、そのような中でなぜさつまいもを栽培したのかというと、痩せた土地に合っていて栽培が簡単だからです。作物の選択には色々な選び方があると思いますが、最も単純な理由を優先しました。

2014年のさつまいもの栽培

2014年に最初の作付を行いました。品種は、べにはるかと安納いもの2種類としました。

苗はさつまいもの本場である鹿児島県から取り寄せました。もちろん、苗は近場のホームセンターで購入することも可能なのですが、良い苗から良いさつまいもが採れるという基本に従いました。

2014年のさつまいも栽培2014年は植え付けの直後に雨が少なく一部の苗が枯れたり、秋には長雨で収穫が遅れたりしました。それでも、べにはるかは良好でしたが、安納いもは不作でした。

鹿児島の方に相談したところ、安納いもは地温が上がり過ぎてしまうためビニールマルチはしない方が良いと教わりましたが、調べてみると安納いもは栽培条件が少し難しいようなので、翌年以降はべにはるか1本に絞ることにしました。

2015年のさつまいも栽培

今年は栽培2年目となります。栽培は5月下旬、苗は2014年と同様に鹿児島県から取り寄せたものを500本植え付けました。今年の東北は梅雨の雨が少なく、植え付けた苗の一部が昨年同様に枯れてしまいました。

このため、6月の下旬に再び鹿児島から苗を取り寄せて植え付けましたが、後から取り寄せた苗の収量と品質が気になるところです。

さつまいも畑さらに、7月と8月は猛暑と少雨で地下水をくみ上げての灌水が続きました。そのおかげで、枯れること無く順調に生育しています。最近は雨が多く温度が急に低下したため、収獲時期をいつにするかを見定めている段階です。

さつまいも栽培のこれから

現在、宮城県山元町の沿岸部では大規模な農地整備が行われています。8月6日に山元町を訪ねた際に沿岸部の農地を見てきました。

山元町沿岸のさつまいも畑今年からさつまいもの栽培が始まっていました。ただ、暑さの影響か苗の成長が少し悪く、一部は枯れてしまったのかビニールマルチの穴だけが見える部分もありました。そして、雑草は相変わらず旺盛に生育していました。

今後は、雑草対策を講じながら灌漑施設を整える必要がありそうです。また、今年のさつまいもの出来をしっかりと評価して改善することで、来年以降のさつまいも栽培はもっと面白くなると思います。

いつか、山元町の沿岸をさつまいもでいっぱいにしたいという夢を抱いています。


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農業ゲーム

だいぶ昔の話になりますが、ファミコン全盛期の頃には色々な種類のゲームがありました。最近のスマートフォン対応のゲームは、簡単に遊べるパズルゲームが多いようです。
チェス農業のゲームがあればもっと農業が身近に感じられるし、ゲームを通して作物のことや雑草のことを遊びながら学べるのではないかと考え、インターネットで農業のゲームを探してみました。

農業をテーマにしたゲーム

googleで「農業 ゲーム」と入力して検索してみました。そうすると、思っていたよりも多くのゲームが出てきました。全ては書ききれないので一部を紹介したいと思います。

無料ゲーム集(ワウゲーム)

無料で遊べる農業関係のゲームが紹介されています。パソコン対応で、キーボードなどで操作をして遊べるようです。

テレファーム

遠隔農場WEBシステムと表記されています。具体的には、

自宅のパソコンや携帯端末、ゲーム端末などを使って、インターネット上で農薬、化学肥料を一切使用しない有機栽培野菜の遠隔栽培を行います。

と書かれています。ゲームの画面でプレイヤーが指示を出し、実際の農家が指示に従って生産した農作物が届く仕組みのようです。

畑っぴ

こちらも、テレファームと同様にゲームで育てた農作物が実際に届くゲームになっています。以前、出身地である宮城県山元町関連で何か出来ないかと問い合わせをさせて頂いたことがあります。

問い合わせに対して、先方から折り返し電話を頂いたのですが、その時は提案できるアイデアを持っていた訳ではなかったため、繋がりを作ることはできませんでした。

農業ゲームのこれから

ゲームの世界(バーチャル)と実際の農業(リアル)を融合させるというアイデアは今の時代らしく、非常に面白い試みかもしれません。

現在、このサイトで販売をしている山元町のさつまいも株券もゲームに近い要素があります。天気によって収量が変化することを、実際の株の相場のように感じてもらうという試みです。

さつまいも株券(3株券)

作物株式市場という試み

この手法を活用すると、さつまいもだけでなく、いちごやりんごなど様々な作物に応用することができます。先物取引とは異なり、元本保証型の株券にして多くの方に楽しんでもらいたいと考えています。例えば、

1年中栽培している施設園芸のトマトであれば、配当は年4回

初めて挑戦する薬草の栽培であれば、1年目は無配当

作物ごとの収穫時期などを含めて配当時期と配当の内容を設定し、株主には作物の情報を伝えます。また、株主総会を通して株主同士の交流、株主と農家の交流を行います

この仕組みの利点として、農家は購入者が決まっているので、出荷先を気にすることなく生産することができます。また、栽培前に資金が入るため栽培に必要な苗や肥料などの資材を購入することができます。

とまと栽培風景普通は作物を市場に出荷してから資金が入るため、手持ちの現金が少ない場合には農協にツケ払いで資材などを購入することになっています。もちろん、不作の場合にはお金が入ってきません。

一方で、作物株式市場では農作物が不作の場合には加工品などでの代用を可能としています。このため、不作になっても農家には現金が残るようになっています。

最近はクラウドファンディングという資金調達の仕組みが盛んになっていますが、人と人との交流に重点を置いた作物株式市場という仕組みも面白いのではないでしょうか。


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農業観光の可能性

最近、外国人観光客が日本を多数訪れているということで盛り上がっているのですが、京都などの特定の地域に集中しているようです。

観光客が訪れるから観光地になるのか、観光地があるから観光客が来るのかという問答はともかく、既存の観光地以外に、新たな観光地を作れないかと考えています。

観光とは

今さらなのですが、人は何のために観光をするのでしょうか。世界遺産、寺社仏閣、お城などの構造物を観るというのが一番分かりやすい気がします。

これまでに無い経験を追加することが人間の欲求なのかもしれません。wikipediaで「観光」を調べてみると、以下のように書かれていました。

語源は『易経』の、「観国之光,利用賓于王(国の光を観る。用て王に賓たるに利し)」との一節による。大正年間に、「tourism」の訳語として用いられるようになった。ただし、学者や論者によって定義が違うこともある。

観光の新たな切り口

最近は、団体旅行から個人旅行へ、典型的な観光地巡りから地域全体への観光と多様化している印象があります。先日、テレビでクラブツーリズムという会社が取り上げられていました。

グリーンツーリズムの原点は近畿日本ツーリストの渋谷営業所だそうです。観光地を巡る従来の観光以外にも、写真撮影の旅や登山などテーマを掲げたツアーが紹介されています。

一眼レフカメラ体験型の観光は、これからの観光のヒントになると思います。従来の観光では、観光地を創ることから始める必要があり、これまでの歴史や構造物をどうPRするかがカギとなっていました。でも、どう頑張っても従来の観光地に敵わない部分が出てきます。

農業と観光

それならば、ありきたりの風景や食事、人々を違った切り口で魅せることによって観光地に変えるのはどうかと考えました。そこで思い付いたのが農業観光です。

現在、出身地である宮城県山元町で、どうすれば東日本大震災後の人口減少を抑制できるか、雇用を創出できるかということを考えています。津波の浸水した畑で実施しているさつまいも栽培もその一環です。

さつまいも畑都会に無くて田舎にあるものは広大な農地と、農家さんです。水田や畑の農村風景は日本人にとってはありふれた光景かもしれません。

しかし、雑草が1本も生えていない水田というのは実は凄いことです。農業機械も間近で見ると日本らしい細かい技術が組み込まれています。

普段、当り前だと思っている所を深く掘り下げてみると、足元に観光地の原石が隠れていることに気が付きます。

水田観光の中には、農産物の収獲体験や収獲後の食事会などを入れ、参加者の記憶に残る仕組みを作りたいと考えています。そのためにも、実際に手足を動かし、舌で味わってもらうことが重要だと考えています。

後は、観光後の関係を構築したいと考えています。観光というのは地域に触れるきっかけであって、それからの繋がりが大きな意味を持ちます。また訪ねたいと思ってもらえるような関係作りが必要だと考えています。

まだ模索中の部分も多いのですが、まずは、宮城県山元町を舞台に体験型の農業観光と、観光後の関係構築を作り上げたいと思っています。


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地方の力

ここ最近、地方創生という言葉と共に地方と都会という枠組みで活発な議論が交わされています。国からの予算も付いているようなのですが、成果はまだ未知数であるという印象を抱いています。

人口減少という大きな流れの中でどんなことができるか、地方はどうなっていくかを考えてみたいと思います。

東京でのイベント

昨日、「出身地Day 夏の交流会2015」(TIP*S/中小機構&日本財団CANPAN・NPOフォーラム)というイベントに参加してきました。このイベントは、首都圏に住む地方出身者が出身地のことなどを話すというものでした。

参加者は200名を超え、出身地の宮城県からも自分を含めて5名が集まりました。お一人は、仙台からの参加で、交流会に参加するために前日から東京に来られたとのことでした。

出身地が同じという共通点があるので、色々な話題で盛り上がりました。例えば、出身地を仙台と言うか宮城と言うか、仙台を挟んだ北と南では考え方も風土も違うこと、宮城料理には何があるかという話題が出ました。

その後、テーマ毎の勉強会となり、地方に仕事を作るというテーマに触れてきました。多くの県の方々の考え、参加された動機を聞きながら、改めて今後の展開を考えながらの帰宅となりました。

仕事を創る

従来は地方から都会へという人の流れでしたが、今もその大きな傾向は変わっていないと思います。一方で、地方で暮らすという選択肢がより現実的に感じられるようになってきました。

都会のビル群インターネットの普及、交通と流通の発達によって、都会で暮らす必要性が薄れてきたというのが背景にあると思います。これから、人の流れが徐々に都会から地方へと向う可能性はあると思っています。

しかし、最低条件として仕事を創ることが不可欠です。資本主義である以上、経済が動かなければ生活が成り立ちません。

また都市部は医療や教育の場が豊富にあり、選べる自由がありますが、地方では選択肢が限られています。東京に出ると、交通網、情報など非常に恵まれていると思うことが多いのも事実です。

地方を数値で捉える

現在、地方への移住者の増加が地方創生の成功例と捉えられているようですが、もっと別の指標で議論をしても良いのではないでしょうか。

例えば、分かりやすいのはお金だと思います。地域の活動を全てお金で指標化して、数字の増減を評価するという考え方です。

農村風景もちろん、全てをお金で評価しきれないという主張もあると思うのですが、日本が資本主義で成り立っている以上は、お金をものさしにして地方の状況を改めて見る必要があると思います。

もう一つは、交流人口を指標にできないかと考えています。定住者が増えなくても人の出入りがあれば、地域を維持、活性化することは可能であると思います。ここに、外国からの観光客の数を加えても良いかもしれません。

あまり議論倒れになってはいけないのですが、地方や出身地を想う感情を大事にしつつ、具体的な数値を使用して多方面から地方を評価することが大切だと考えています。

想いがあれば変わること、変えることは可能であると思っています。


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直売所の今後

最近、街中にも農産物の直売所が増えています。インターネットで直売所の数を検索すると、農林水産省の統計情報が見つかりました。

平成21年度のデータなので現在とは多少異なるかもしれませんが、この情報を基に今後の直売所の方向性を考えてみたいと思います。

産地直売所の概要(平成21年度)

全国の直売所の数:1万6816ヶ所

直売所の運営主体:農業協同組合(2811ヶ所)、生産者または生産者グループ(2452ヶ所)、第3セクター(518ヶ所)、以下、地方公共団体や農業協同組合の女性部や青年部

全国の年間総販売金額:8767億円

産直の売り上げ平均額/店舗:5214万円

全国での総従業者数:11万9000人

従業者数の平均/店舗:7.1人

参加農家数の平均/店舗:87戸

出典農林水産省・農産物地産池消等実態調査(平成21年度結果)

数値で捉える直売所

実際の数値を見ると、直売所の姿がより具体的に想像できるようになります。実際に調べてみて、ここまでの規模だとは思っていませんでした。

直売所また、経営主体は行政や第3セクター、農家のグループという印象がありましたが、農業協同組合‥つまり農協の割合が最も多いようです。市場出荷のまとめ役も、直売所の経営も農協と改めて農協の規模の大きさを感じます。

コンビニとの比較

次に、身近な存在であるコンビニと比較することで、直売所の規模を考えてみたいと思います。コンビニの情報については、一般社団法人・日本フランチャイズチェーン協会で公表されている2015年度7月期の情報を抜粋してみたいと思います。

店舗数:5万2872ヶ所

既存店ベースの売上高:8485億円

来客店数:14億1839万人

以上の情報が掲載されていました。調査年数に開きがあるので一概には比較できませんが、目安として、店舗数ではコンビニが直売所の3.1倍、売上はコンビニの2015年7月の売り上げと、直売所の平成21年度の総売上(2009年)がほぼ同額となっています。

コンビニ

上記の数値をそのまま使用して計算すると、コンビニの年間売上が10兆1820億円になります。直売所の総売上が8767億円なので、コンビニの年間売上は直売所の約11.6倍となります。

直売所のこれから

直売所もコンビニもまだ増加傾向にありますが、将来的な人口減少を考えれば、いずれ頭打ちになることが予想されます。そこで、両者の特徴を上手く融合することができないかと考えてみました。

それぞれの正確な分布を調べる必要はありますが、コンビニは都市部に多く、直売所は農村部に多いと思います。両者は、ちょうど良い具合に住み分けができています。

現在、コンビニにはあらゆる機能が付随し、公共料金の支払いやチケットなどの購入、インターネットで購入した商品の受け取りもできるようになっています。

直売所にコンビニのサービスが融合したら、地方に住む人の生活がより便利になるかもしれません。また、コンビニに直売所の機能が入れば、都市部でも採りたての農産物を気軽に購入することができるようになるかもしれません。

そのような訳で、今後、直売所とコンビニが融合した新直売所がこれからの定番になるような気がしています。


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Word Pressのアクセス数の不思議

Word Pressでホームページを開設してから2か月と少しが過ぎました。記事は1日1つずつ更新を続けています。ここでは、アクセス解析で実際に起きたこと、起きていることを書いてみようと思います。

アクセス数の謎

無料のブログサービスだと、カウンターが付属していて大体何人が訪れているかが分かります。ただ、その数字がどの程度正確なのかは分かりません。

Word Pressの場合には、自分でカウンターを設置することになります。現在、使用しているものは、プラグインが「Count per Day」と「Slim stat」です。どちらも有名なプラグインのようで、検索するとすぐに出てきました。ただ、Slim statは他のプラグインの影響か調子がよくありません。

その他に、「Google Analytics」も使用しています。こちらは、かなり細かいことまでできるようですが、本が出ている位に専門性が強いようです。使用されている用語も、少し独特なところがあります。

インターフェイスさて、アクセス数ですが正直どのカウンターの数字が正しいのかよく分からない状況です。例えば、Count per Dayに訪問者が計測されているかと思えば、 Slim statや Google Analyticsでは誰も来ていなかったりする場合や、その逆もあります。

なぜそういうことが起きるかは、設定によっても多少変わるようですが、詳しくは分かりません。おおよその人数を把握しているという程度です。

謎の訪問者

カウンターにはどこから訪れたかが分かるようになっています。サイトを開設して間もない頃、アメリカ、ドイツ、中国、ロシアなどなぜか日本以外の訪問者ばかりでした。

こちらも、調べてみると2つのタイプがあるようです。1つは、自社のサイトにアクセスさせようと故意に足跡を残すタイプです。結構、悪質でしつこいサイトが多いようです。

もう1つは、Googleなどの検索サイトが記事の内容をチェックしに来ていて、多くの方に検索サイト経由で訪れてもらうために不可欠なものです。

プラグインのイメージある時、急にアクセス数が増え、いよいよ訪問者が増えるようになったのかと思って調べてみたら、大半が宣伝タイプの訪問者でがっかりしたことがあります。

こちらは、フィルターという仕組みを使えば計測しないように設定することができます。設定後のアクセス数はまたガクッと下がり、元の状態に戻りました。

アクセス解析をする理由

アクセス数を増やすことで多くの方の目にとまるようになれば、自分の考えていることに共感してくれる人、一緒に活動できる人の増える確率が高まっていきます。いくら良いアイデアであっても、周囲に知ってもらわなければ何も始まりません。

色えんぴつ不特定多数の人に知ってもらえる‥これがネットの最大の利点だと思います。

一方で、今はインターネットで検索すれば情報はいくらでも集められますが、自分の興味のあることしか調べなければ情報は偏ってしまいます。このため、最終的には人と人との関係が決め手になっていくと思っています。

これまでにも、インターネットを通して多くの出会いがありました。現在、インターネットと現実とのバランスのとれた使い方を模索しているところです。


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プラグインの組み合わせに注意

Word Pressのプラグインの話です。これまでにも、今使用しているプラグインについて書きましたが、増やせば増やすほど、プラグイン同士の相性があってエラーが起きやすくなるようです。

Word Pressのエラー

ここ数日で、原因不明のエラーが発生しました。例えば、アクセス解析の「Slim stat」が一般のアクセス(googleなどのクロールは検知している模様)を検知しなくなったり、ブログの画像が表示されなくなるなどのエラーがありました。

トラブルそこで、記憶をたどりながら最近導入したプラグインを停止し、画面の表示がどのように変わるかを一つ一つ確認しました。

そうすると、ブログ画像が出なくなった原因は「Hammy」というスマホで見る際に表示される画像をPCよりも小さくするプラグインが原因でした。一方の「Slimstat」の不具合は今でも原因が分からない状況です。

Search Consoleのエラー

Search Consoleとはgoogleが提供するサービスです。インターネット検索をした際に色々なホームページが表示されますが、こちらのサービスを利用することによって、どの程度googleに登録されているか、どのような言葉で検索されたかが分かります。

また、新しいドメイン(例えば、○○.comのこと)でホームページを開設する際に、googleに認識してもらわなければ多くの人に見てもらえないために、Search Consoleによって登録を促すことができます。ちなみに、yahooもgoogleの検索のシステムを使用しています。

googleに登録されているページは、インデックスに登録済みと表示されます。その数値がここ数日で20%程度減少しました。原因が表示されれば対処もできるのですが、今のところ原因は表示されていません。プラグインの影響は考えにくいのですが、妙な所に影響が出ています。

Google Analyticsのエラー

名称の通りgoogleの提供するアクセス解析ができるサービスです。プラグインに不具合があった時期に、アクセス数が0になったり、閲覧されたページ数が急増しました。これには思い当たることがあります。

アクセス数プラグイン(例えばAll in One SEO)や、現在使用しているテーマにはGoogle Analyticsを使用するためにコードを入力する項目があります。最近、設定を見直した際に、既にGoogle Analyticsへの登録が済んでいたにも関わらず、登録用のコードを入力してしまいました。

Google Analyticsを使用するためにはいくつかの方法があるのですが、どれか1つを行えば十分なようです。むしろ、重複して登録すると正確なアクセス数が分からなくなってしまうようです。

まとめ

過剰にプラグインを導入したり、複数のサイトで勧められていることを全て導入すると思わぬエラーが発生しやすくなるようです。大半は、インターネットの情報で解決しますが、常にバックアップを取っておく方が良いようです。

ある程度、プラグインが整ったら増やすよりも維持か減らすことを考えた方が良いかもしれません。


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農家と飲食店の視点の違い

以前から各地の農家さん巡りをしているのですが、最近では飲食店の方にもお話しを聞くようにしています。と、言うのも農家と飲食店の方では、求める農産物が異なると感じたためです。

そこで、それぞれの考え方を改めて書いてみようと思います。

農家の視点

ここでいう農家とは、家族経営で経営規模が最大でも数ヘクタール程度の農家のことです。出荷先は農協と直売所をイメージしてもらえばよいと思います。

なぜ小さい農家の話になるかというと、これまでお世話になっている農家さんがいずれも小さな規模だからです。実際に見聞したことを書きたいと思います。

まず、農協出荷を中心にしている場合、当然ですが農協の基準に従うことになります。例えば、サイズがS、M、L、LLなどのように分かれていたり、重さが指定されている場合があります。農作物や各地の農協によっても基準は異なりますが、果物であれば糖度も重要な要素となります。

とまと農協の基準を満たした農作物であれば、農協が出荷分を全て引き取ってくれます。ただし、価格がいくらになるかは相場次第です。次に、農協出荷が出来ない農作物は直売所に持って行くことになります。そして、見栄えが悪い農作物については、自家用や廃棄となります。

市場出荷を中心に考えるのであれば、サイズが整っていて、見た目がよく、しかも大量に生産できるのが理想です。果物など一部を除き、味は問われません

一方で直売を中心にしている場合、生産者の名前が明記されるために味も重要な要素になるのですが、味を理由に直売所で断られることはありません。

不揃いなにんじん

飲食店の視点

よくテレビで、料理人が畑を直接訪れて農作物をかじったり、農家と会話を交わしている映像を見ることがあります。「こだわりの店」とよばれる飲食店ではそれが当然なのだと思っていました。

ところが、飲食店の方に話を聞いてみると、食材に興味があってもそういう時間は取れない人が大半だということでした。畑まで訪れることができるお店は、価格に手間を転嫁できて、仕込みなどに関わる従業員が多いという環境が必要だそうです。

飲食店のイメージしかも、そのままの野菜よりも既にピューレに加工してあるものや、皮が取り除かれている方を求める人も多いそうです。更には、業務用の商品を中心に使う飲食店も多いそうです。たまに、一般の人も入れる業務用品のお店に行くことがあるのですが、飲食関係者と思われる人達も多数来ています。

価格に転嫁できない飲食店の場合、仕込みの手間を省く必要な分だけ仕入れ値が安いという3つの要望が特に強いようです。

まとめ

ここまで書いてみて、農家と飲食店が直接繋がりにくいのも分かる気がします。一方で、

農家は、直接取引きのできる相手を探しています

農協出荷の場合、価格が相場で決まるために経営が安定しないためです。また、

飲食店は、生産者の名前を出せる食材を求めています

近年の価格競争により、価格以外での差別が求められているためです。これまで話を聞いた結果、それぞれに需要があることを確認することができました。

あとは、どう繋げるかいうことになると考えています。まずは、小さな成功例を積み重ねていきたいと考えています。

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宮城県山元町のスルーエイジ農園

2015年の8月17日に宮城県山元町のスルーエイジ農園を訪ねてきました。スルーエイジ農園は常磐線の浜吉田駅から1キロほどの所にあるイタリアントマト専門の農園です。東日本大震災後に設立された団体です。

とまと温室
2014年に1度お伺いしていたのですが、その後、中々訪ねるタイミングが合わず、今回ようやくお伺いすることができました。スルーエイジ農園との接点は、宮城県山元町で現在も定期的に開催されている「山元の未来への種まき会議」での出会いからでした。

スルーエイジ農園について

ここで、スルーエイジ農園のことを説明したいと思います。設立年月日は2013年5月27日で、山元町だけでなく仙台市にもメンバーの方がいます。設立の目的として、

地域:山元町の地域農産物のブランド化を通して交流人口を増加させ、地域を活性化する

中高年:中高年の働く場を作り、地元雇用を増やし生涯現役を実現する

若者:六次産業の実践を通して若者や発達障害者等と共に働くことで、自立と後継者育成を促す

以上の3つを掲げて活動をされています。構成メンバーの中に農業の専門家が居ないという異色の生産団体なのですが、とてもそのようには見えません。今年が3年目ですが、規模も従来の約3倍に拡大されました。また、無加温のハウスと露地での栽培なので、生産量は天候に左右されやすい状況です。

それでも、目的達成のために日々活動をされています。お伺いした日はあいにくの雨でしたが、7名の方がミニトマトの収獲をされていました。こちらも、急きょミニトマトの選果をお手伝いさせて頂きました。

赤いとまとロッソロッソ

黄色いとまと

ピッコロカナリア

雨に濡れたトマトの色は非常に鮮やかでしたが、雨の影響でトマトに割れが発生していました。スルーエイジ農園では生食用のミニトマト以外にもジュースを作っています。昨年は完売してしまい、今年は9月中旬頃から製造を開始するそうです。

とまと即売会

(2014年10月に開催された仙台での販売会の様子)

今年は、ジュース以外にも加工品を作る予定とのことで、どのような商品が出来るのか楽しみにしているところです。また、生食用のミニトマトは地元の直売所の他に仙台の飲食店へ販売をされています。

販路という強み

販路を有しているという点が、スルーエイジ農園の特色だと思います。一般の農家さんで飲食店と直接取引をしているところは非常に少ないのが現状です。主な理由としては、

農業生産以外に手が回らない

営業が得意ではない

農協出荷を優先している

などがあります。背景は様々なのですが、一般に販路は非常に限られています。一方で、スルーエイジ農園では生産をしている宮城県山元町以外に消費地である仙台市のメンバーがいるために、個々の飲食店に配達をすることが可能となっています。

現在、1キロ単位で注文を受けていることから、発送の手間と時間がかかるという問題を抱えているそうですが、販路を持つ強みは後々に活きてくるのではないでしょうか。スルーエイジ農園には飲食店と農家さんを繋ぐヒントがあると思っています。

【参考】スルーエイジ農園のホームページ

※スルーエイジ農園は2016年に企業組合から株式会社となりました。

(2016年9月7日:文章追記、情報更新)


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雑草の話11(雑草の育て方①)

「雑草」に続く言葉といえば、刈る、邪魔、除草という感じになるでしょうか。圧倒的に、取り除くという感覚だと思います。今回は、雑草を育てるというテーマにしたのですが、よっぽど雑草が好きな人で無いと興味の持ちにくい話かもしれません。

タチスベリヒユの栽培雑草を愛する方々

今更ですが、世の中には色々な人がいます。数年前になりますが、北陸在住の方が所用で都内に用事があり、そのついでにとわざわざ宇都宮大学の研究施設まで来られたことがありました。

お話しを聞くと雑草が好きということでした。急な話だったので、何か記念にということで論文をお渡ししたことを覚えています。

そのような訳で、この日本にも少なからず雑草を愛する方々がいるようです。とは言え、雑草を育てている人となると相当限られていると思います。実は、雑草を枯らす除草剤の研究のためには雑草を育てることが不可欠です。

雑草を育てるということ

皮肉な感じですが、雑草を育てることによって除草剤がどの程度効くのか、いつの時期に除草剤を処理すれば最も効くのかなどを明らかにする必要があるためです。孫子の兵法にもあるように、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ということでしょうか。

そのような理由から、除草剤を開発している会社や国の一部の機関では雑草を栽培しています。栽培と言っても鉢植えにする場合もあれば、実際に雑草が生育している場所をそのまま試験地としてしまうこともあります。

また、自然に生育している雑草の苗を採取してきて鉢植えする方法や、種子から育てることもあります。芝生の雑草に対しては、ゴルフ場の敷地の一部を借りることもあります。

雑草の種子採取した雑草種子の見本

雑草を育てると言っても、1人が経験するのは多くても10種程度かと思います。また、雑草を種子から育てる場合には、種子の採取から始める必要があります。種子を採取できる期間は非常に限定的であることから、タイミングを逃すとまた1年先になってしまいます。

さらに、前提条件として雑草の名前を判別できるようにしておく必要があります。種子を適当に採取してしまうと、どの雑草を育てているのかが分からなくなってしまうためです。

以上のように、雑草の栽培は非常に手間がかかります。それでも、人は慣れてしまうと大体のことは出来るようになるのらしく、これまで約200種の雑草を栽培してきました。この経験は国内でも稀有な領域に入ると思います。

雑草の栽培ただ‥

雑草を育てるという特技

こちらにはほとんど需要が無いというのが現状です。神技を持った外科医であればいくらでも仕事が来ると思いますが、雑草を育てて欲しいという依頼はほぼ無いと思います。

雑草を育てた実例として、以前、温室の隙間に小さな雑草庭園を作ったことがあります。

雑草の庭 雑草の庭(拡大)

(雑草で作った庭)

メノマンネングサという多肉植物を使用しました。ただ植えるだけでは他の雑草が侵入するので、このような状況は作れませんし、ある程度の管理も必要です。

個々の雑草の性質が分かれば、写真のようなことが出来ます。

より具体的な雑草の栽培方法を書きました(2016年9月4日追記)。


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屋台が終了しました

14、15日と仙台市で開催された伊達祭での屋台出店が終了しました。当日はにわか雨もあり、段ボールの底が水に濡れるなどのトラブルもありましたが、どうにか終えることができました。

伊達祭の屋台

(屋台の外観)

屋台を出した2日間は、学ぶこと、考えること、反省すること、良かったこともあり、出会いもありました。やはり、新しいことを進める際には経験を積み重ねることが大切になるようです。同時に、

良い結果も悪い結果も、文字と数字にして残す

ことは必須だと思います。屋台の裏側から見ていると、何が売れているという雰囲気はつかむことが出来ます。ただ、あくまでも雰囲気であって現実がどのようになっているかは文字と数字に残さないと分かりません。

人は成功した事例は後々まで覚えているのですが、失敗例は忘れる傾向にあります。成功から学ぶことも大切なのですが、失敗から学ぶ方がもっと大きいと思います。改善の余地があるからです。

また、屋台という販売方法の限界も感じました。屋台の場合、売買に関わる時間はそれほどかかりません。そのため、上質な素材を揃えたとしても十分に理解してもらえないことがあります。もちろん、そういう状況であっても諦めずに、看板や会話で伝えることを続けていきたいと思います。

会話

今回、屋台で使用した野菜は宮城県山元町の菅野さん夫妻が作った野菜でした。看板の下に小さく書いてあったのですが、そこの文字に気が付いた方がお1人だけ居ました。仙台で飲食業を営んでいる方で、お店に「この町で」という山元町の復興を支援するCDを置いているとのことでした。

もし、伝えることを諦めて商品名と価格だけを書いていたら今回の出会いは無かったと思います。商売を優先するならば派手な看板を出すことが大事かもしれませんが、自分は人と人との繋がり、素材のことをもっと伝えていきたいと考えています。

もちろん、利益を上げるというのが前提条件です。その上で「伝える」ことを続けていくことで次の展開が見えてくると考えています。展開と言えば、屋台の隣の方ともお話しをすることができました。仙台山來というお店の方で、閉店後にソーセージなどを頂きました。

伊達祭でもらった商品

個人的には、出会いが1番嬉しかったことです。異分野の方との出会いは非常に貴重なことで、普段、全く意識していないことに気が付いたり、新たに学ぶことができます。同じ分野の人との会話は非常に楽なのですが、疑問を抱く機会を失ってしまいます。疑問を抱かないということは、今のままで変わらないということです。

世の中は常に動き続けているので、変化に対応できなければ生き残ることはできません。屋台の話にしては少々大げさな話題になりましたが、絶えず変化していく存在になっていきたいと考えています。また、暑い中にお越し頂いた方々に感謝します!ありがとうございました。


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雑草の話10(震災と雑草)

東日本大震災、阪神大震災と日本では定期的に大きな天災が発生しています。日本が抱える非常に辛い宿命ですが、今回は震災と雑草について書きたいと思います。

阪神大震災と雑草

阪神大震災の後に、日本雑草学会の講演要旨集に「阪神大震災における可食雑草の利用」と題した報告がありました。ちなみに、講演要旨集とは学会発表の内容を要約したもので、雑草学会の場合はA4サイズで2枚もある(現在はA4で1枚)ので大体の内容を読むことができます。PDF化されていて無料で配布されていますので、興味のある方は読んでみて下さい。

論文のイメージ
この研究は、題名の通り阪神大震災の後で食べられる雑草がどう使われたかと、問題点を調査したものです。著者は生鮮野菜の代用として雑草が活用できないかと考えたようです。結果および考察に進むと、誰も見向きもしなかったと書かれています。そして、原文のまま引用すると

遺憾なことに可食雑草は、阪神大震災において、野菜の短期的な代用品として、あるいは精神的なスパイスとして、全く役に立たなかったのである。

と、書かれています。我々の日頃の雑草との関わりから考えれば当然のことかもしれません。七草粥は雑草を食べる数少ない機会かもしれませんが、普段から食用にしていない雑草を震災時に活用するということには無理があるということだと思います。

東日本大震災と雑草

東日本大震災は大きな揺れだけでなく、津波に放射能の飛散という複合した震災となりました。セシウムと雑草の関係については、雑草の話9(雑草とセシウム)と題して書きました。その他にも、2012年2月10日の朝日新聞に掲載された記事ですが、福島第一原子力発電所で放射能汚染水を流すホースで水漏れが発生した原因として、

イネ科の雑草「チガヤ」がホースに穴を開けたのが原因だと発表した。

と、書かれています。原発というと最先端の科学で作られているというイメージですが、皮肉にもアナログの代表のような雑草が問題となっています。

チガヤチガヤ

また、2012年9月15日に宮城県と福島県の県境の沿岸を歩く機会がありました。津波の浸水した土地でした。震災から1年半、経過していた時でしたが人工物はほとんどなく、土地の大半は雑草で占められていました。

イヌビエ 沿岸の風景

左・一面に広がるイヌビエ,右・宮城県山元町の沿岸

特に、少し湿気があり栄養分の多い土地にはイネ科のイヌビエが大量に発生していました。この当時、作物栽培のために除塩作業が行われていましたが、既に雑草は大量に繁殖していました。その他にも、

ミズオオバコミズオオバコ

地盤が沈下して水はけの悪くなった土地にはミズオオバコという雑草が生育していました。ミズオオバコは絶滅危惧種となっている雑草です。絶滅危惧種というと、人間が保護をしなければいけない程弱いという印象を抱くかもしれませんが、雑草は生育環境が整えば自然に増加していきます。その辺が雑草のたくましい所です。


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