「論文、申請書の書きかた」カテゴリーアーカイブ

書類の作り方

3月の後半から4月前半まで出身地・宮城県山元町に滞在していました。

年度末

この時期はどうしても書類、書類、書類の毎日となります。現在、関わっている山元町のまちづくり団体「山元の未来への種まき会議」は宮城県と宮城県共同募金会から助成を頂いている関係で、その報告書つくりをしていました。

どちらも、無事に終了し後は修正点の指摘などを待つ状況です。どうにか、一段落という感じです。それから、色々と縁があり一緒に活動している一般社団法人ふらっとーほくと山元町の「お試し移住仕組みづくり業務委託」報告書を作成していました。こちらについても、3月末に無事、提出することが出来ました。

机の上もずっと資料やふせんで埋もれていましたが、今はだいぶキレイになりました。

書類の作り方

書店に行けばたくさんの関連書籍があると思うのですが、書類(計画書、報告書、申請書、論文など)が書けるコツはやはり量、離れが必要だと思います。後は模倣だと思います。

今はインターネットを使えば何でも情報を得られる時代なので、試しに計画書とか報告書で検索してみると多くの情報を得ることが出来ます。画像検索もかなり有効で、配色や図表はとても参考になります。

また、論文についてはそれぞれの所属している研究室や、投稿する雑誌に合わせる必要があります。まずは執筆要綱をしっかりと読み体裁を整えることから始めることが大事になってきます。

先に模倣が有効と書きましたが、もちろん単にコピーするなどの盗作はダメです。模倣するのは、書類の体裁、文章の言い回し、接続詞の使い方、項目建てなどの骨格や構成です。普段の生活で全く縁の無い書類を作成することにはならないと思いますが、模倣を上手く使うとそれっぽい書類を作ることができます。

ただ、あくまでもその場しのぎの方法なので、量を書くことと同時に、書類の分野に詳しい人に読んでもらいながら修正するなどの地道な手法が一番の近道となります。

書類の出来るまで

先日、作成した計画書の下書きやメモの一部を捨てずにファイルに残してみたら、結構な厚みになっていました。重さも結構なもので片手で持つのは辛いくらいです。書類には日付も入れておいたので、当時の頭の中身や進捗状況がよく分かります。

あえて残したのは、1つの計画書がどんな過程を経て出来るかということを伝える際に実物を見てもらうのが早いと思ってのことです。これが50ページちょっと、文字数で25000字くらいの冊子になりました。実際の計画書はこの本文に図表と、別途資料が添付されます。ちなみに、こちらの計画書は合作で完成させました。

完成された書類をひたすら読むことも、書類作りが出来るようになる近道だと思いますが、それ以上にどんな経緯で文章が構成されたのか、どんな下書きや構想があったのかということがとても参考になります。

こちらは、インターネットでも中々集めにくい書類だと思うので、直接、下書きの実物を見せてもらうと良いと思います。

まとめ

書類作りに必要なことを整理すると、以下のようになると思います。

・質より量(とにかく自力で書き上げる)

・模倣(インターネットで調べる、画像検索も有効、情報の取捨選択はかなり必要)

・要綱を守る(特に論文や報告書のように文字数や記号表記に決まりがあるもの)

・読む(書くことと同時に、ひたすら読むことで文章の調子が体の中に入ってきます)

書類は、書く人によってクセもあり、同時に明確な答えは無いものです。それでも、伝えたい相手に伝わらないようでは何の意味も無いので、伝わる文章・図表であるということが大前提となります。


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論文の探し方

研究を取りまとめて論文を書く際に、参考となる文献を集める必要があります。

最初に文献を収集してから研究を始める人もいると思いますが、個人的には研究の取りまとめの際で十分だと考えています。それは、従来の考えに囚われてしまうためです。

論文を探す

なぜ論文を探すかというと、自分の研究成果の妥当性を証明するためです。いくら客観性があると言っても自分の出した結果だけではそれがどの程度正しいのかが分かりません。

そこで、自身の研究に関連した分野の論文を引用する必要があります。文献は日本語に限らず英語の場合もあります。場合によってはフランス語やドイツ語まで引用することがあるのかもしれませんが、基本的に海外の雑誌であれば英語で十分です。

日本語の文献を(in japanese)のように書いて引用しても構わないのですが、ほとんどの読者は日本語を読めないので、最小限に抑える必要があります。

日本語の論文を探す

まず、日本語の論文ですが、大半はインターネットで入手することができます。ただ、雑誌によって原則無料で公開、一定期間よりも古いものは無料、全て有料など対応が異なります。

検索要旨は無料で読める場合が多いので、研究の概要程度であれば内容を知ることが可能です。ただ、引用に使用する際はちゃんと全文を入手する必要があります。入手には、以下のサイトを押さえておけば大体は見つかると思います。

Google Scholor:非常にシンプルなサイト。英文にも対応。

CiNii:日本の論文検索に特化したサイト。

英語の論文を探す

日本語の論文だけでもかなりの数が出てきますが、英語になると膨大な数になります。まずは、調べたい研究分野を、例えば自然科学、建築、医学などある程度絞り込む必要があります。

英語論文のイメージ英文誌については、大手の出版社が管理しているサイトを探すのも良いのですが、先ほど紹介したGoogle Scholorで調べることができます。

後は、各大学の図書館には文献を探すためのサイトがあるので、そちらを活用すると便利です。一例ですが、

宇都宮大学「電子ジャーナル・電子ブック」タイトルリスト

のようなサイトがあります。掲載されている雑誌のタイトルをアルファベット順に探すことができます。

注意点

ただ、外部からのアクセスでは本文を読めない場合があります。多くの大学や研究機関では、論文の購読料を出版社に支払っているのですが、購読は支払った機関限定となります。

また、一般のパソコンしか使えない場合は、図書館に相談すればコピー代程度で対応してもらえると思います。それから、古い論文の場合、電子化されていないことがあります。その際は、図書館で複写申請という書類を書き、論文のコピーを依頼することになります。

まとめ

現在は、ほとんどインターネットだけで論文を入手することが可能となっています。また、研究のポイントとなる言葉を入力して検索するだけでも複数の論文が見つかります。

以前は、論文の引用文献に記載されている論文をたどる(孫引き)ことで、関連する分野の論文を探しました。インターネットも便利ですが、孫引きによって重要な論文が見つかる場合もあるので、こちらの手法も活用するとより良いと思います


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論文のイメージ

学術論文を楽しく読んでみる

論文といっても、世の中には様々な論文が存在します。例えば‥

懸賞論文

卒業論文、修士論文、博士論文

学術論文

などがあります。懸賞論文は特定のテーマに沿って論述し、優秀と認められた論文には賞状や賞金が授与されます。卒業論文は大学生、修士論文は修士課程の学生、博士論文は博士課程の学生がそれぞれ提出する論文です。

卒業論文の場合は研究室の指導教官が良いと判断すれば、そのまま通ってしまいます。修士論文の場合は、副査と言って指導教員以外の指導を受けることになります。博士論文についても同様です。

論文のイメージ
学術論文は、様々な専門分野の学術誌に掲載される論文です。その中でも、

査読ありと査読無し

のタイプがあります。査読付きというのは、複数(普通は2名)の審査員が投稿された論文を審査して、掲載に値すると判断された場合のみ掲載が認められるということです。一方、査読無しの場合、誤字脱字程度は指摘されるかもしれませんが、基本的には投稿したままの状態で掲載されるということになります。

一般的に認められている学術誌は、査読ありの方です。査読無しの学術誌は、どちらかというと同人誌に近いかもしれません。また、博士号取得に必要な論文は査読ありの学術誌でなければいけません。卒業案件として、学位論文の提出の際に、学術誌に掲載された論文も確認されるのですが、その際、雑誌名も確認されます。

さて、そのような学術論文ですが、普通に生活をしていると中々読む機会は無いと思います。最近では活字離れということもあって、新聞でさえ読まない人が増えているようです。

そのような状況の中で、いきなり学術論文を読むというのはハードルが高いと感じる方が多いと思います。ただ、論文は長くても10ページ程度なので、それほど長い訳ではありません。それから、一般にはどの論文もタイトル、要旨、目的、材料および方法、結果と考察、引用文献で構成されています。このため、

論文の型に慣れてしまう

と非常に読みやすくなります。まずは、自分の関心のある分野を調べてみるのはどうでしょうか?普段の生活に密接に関わっている健康、美容、医療、食品などは読み易いと思います。科学系の報道は、学術論文の内容を要約して伝えられることが大半です。

本
要約することによって非常に分かりやすくなる反面、要約の仕方を誤ると間違った情報が独り歩きすることになります。よく、

〇〇を食べると痩せる

という報道がありますが、実際には毎日1キロ以上食べなければダメだとか、ネズミでの結果だったということが多々あります。これは、伝える側が理解していないこと、伝えられた側が無批判に受け入れることが原因です。

毎回、学術論文を探して読むのは大変かもしれませんが、気になった記事は探して読んでみるのはどうでしょうか?今は、ほとんどの論文をインターネットで検索することができます。必要な項目は、論文の

タイトル

著者名

雑誌名

発行年とページ数

です。最新の論文は有料の場合もありますが、図書館経由で取り寄せることができます。また、最近は無料で公開している学術誌も増えています。

(2016年9月9日:体裁を修正)


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卒論の書き方(文章について)

卒論の書き方(形式について)の後編になります。前編と重複しますが、卒論の大まかな構成は以下のようになります。

タイトル(表紙)

目次

序文(研究の背景と目的)

材料および方法(どういう手法を使ったか)

結果

考察(結果を整理する)

引用文献(本、論文など)

謝辞(関わった人に対するお礼)

まず、書く順番を考えてみます。前提として、ひと通り写真や図表が用意されているものとすると大体以下の順番が良いと思います。

1.タイトル,序文,材料および方法

2.結果,考察

3.目次,引用文献,謝辞

大きく3段階に分かれます。1番書きやすいのは材料および方法です。既に終わっていることなので、どのような手段を使ったかを正確に書くようにします。他の人がこの項目を読んで、再現できるように書くことを意識する必要があります。

タイトルについては、後でいくらでも変更ができるので、仮のタイトルでも構いません。序文は、何のためにこの研究を行ったかを書きます。世界情勢や社会背景から入っても良いし、いきなり細かい話から書き始める場合もあります。ただ、他の人が読んで分かりやすいのは、

大きな位置付け(社会背景など)

これまでに分かっている研究の具体例をいくつか紹介

自分の研究の意義(なぜ、その研究をしたか)

という3段階の論法にする形です。本や引用文献の情報を加えることで、自分の研究の位置が明確になってきます。自分がこの論文の読者としたら、どんな文章ならば分かるかと考えたり、第三者に読んでもらうことで、より伝わる文章となります。

次に、結果と考察ですが、ここが論文で1番頭を使う項目になります。ここだけはインターネットの情報は役に立たないので、自分自身の頭で考え抜くことになります。例えば‥

アンケート例このような表があった場合、一例として、結果を次のように書くことができます。『質問Aに対しては賛成が50、反対が40と非常に拮抗しており、どちらでもないは10と少ない値であった。また、質問Bも質問Aと同様に賛成と反対が30ずつと拮抗していたが、どちらでもないが40と項目内で最も高い値を示した。一方で、質問Cに対しては賛成が10、反対が80、どちらでもないが10と反対が最も高く、賛成とどちらでもないは10と同数であった。』

‥正直、読み飛ばしたくなってしまいますが、正確に伝えるという意識を持つことがとても大切です。同時に、分かりやすく伝えることも必要です。

図や表を言葉に置き換えるのが結果です

結果を、どう考えるのかが考察になります

例えば、Aは質問内容が誰でも知っていることなので賛成と反対が明確に出たと考えられるとか、Cは今の社会情勢の影響で反対が上回ったなどと考察をすることになります。

その際は、本や文献を引用して論じます。そうすることで、

研究成果の客観性を保つ

ことができます。論文は小説や意見書とは異なるので、色々な資料を基にして考察に至った経緯を捕捉する必要があります。そうすることで、論理的な文章となります。

最後に、目次、引用文献(資料の名称、著者、出版社など)、謝辞(お礼文)を書きます。論文の文章の進み具合は自分が持っている言葉の数に比例するので、普段から本を読むことで言葉を蓄えておく必要があります。読書を習慣づけることが大切です。

『博士ライフ』では論文の代筆は行っていませんが、個別の質問などには対応しています。気軽にお問い合わせ下さい


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卒論の書き方(形式について)

卒論、つまり卒業論文ですが、大体の人は学生になって一番長い文章を書く機会になるのではないでしょうか。ページ数は、決まっていないのが普通だと思いますが表紙や目次を入れると20ページは超します。

文系や理系、指導教員による指導のクセはあるにしても、大体は以下のような構成になります。

タイトル(表紙)

目次

序文(研究の背景と目的)

材料および方法(どういう手法を使ったか)

結果

考察(結果を整理する)

引用文献(本、論文など)

謝辞(関わった人に対するお礼)

各項目をA4用紙1ページに入れたとしても、8枚となります。大体、結果と考察が1枚に収まることは無いので、図表を加えれば簡単に10枚は超します。

今は、大半がパソコンでの作成だと思うので使用するソフトは「Word」が多いと思います。体裁は各自の好みや研究室の仕様に従えば良いのですが、個人的には

フォントサイズ‥11pt

日本語フォント‥MS明朝

英語フォント‥Times New Roman

ページ設定‥行数26,行送り25pt

上記の条件に設定して書いていました。特に深い意味はないのですが、見やすかったので自然にそうなりました。文章を書く上での原則としては、

数字は半角を使用する

フォントを統一する

この点に気を付ければ、後はそれほど体裁を気にする必要はないと思います。また、図や表には通し番号を付けること、原則として用紙1枚につき1つを載せるというところでしょうか。

写真についても同様です。当然のことながら、写真は鮮明なものを使用します。あと、図と表の体裁については注意点があります。

表はタイトルが上にくる

図はタイトルが下にくる

‥これだと分かりにくいと思うので、具体例を掲載しておきます。

表の位置  図の位置
上記のように、タイトルの位置が変わります(昔、書いた論文から引用しました)。図表は「Excel」で作成したものをWordに張り付けるのが大半だと思います。より見やすくするためには、

Excelで作成した図表を元にして「Power Point」で新しい図表を作る

こちらの方が後で編集がしやすく、見やすいという利点があります。ただ、Power Pointの操作が慣れていない場合は時間もかかってしまうので、時間のある人向きです。この手法は学術誌への投稿論文にもそのまま使えるので、頭に入れておくと後で役に立ちます。

それから、写真についてです。次の操作をしておけば、写真の位置を自由に決められます。

写真を貼り付ける

写真の上で右クリック

文字列の折り返しを選択

全面を指定する

これだけです。使用するソフトのバージョンによって少し異なるのですが、位置の設定は変更できるようになっています。以上が論文としての体裁に最低限必要なことになります。

あとは、文章の書き方、構成といった具体的なことですが、長くなってしまったので、次の記事で詳しく書きたいと思います。

『博士ライフ』では、論文の代筆は行っていませんが、個別の相談には対応しています。論文の書き方、まとめ方、進路相談を含めて気軽にご相談下さい


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学位論文(博士号)のサポート中

論文いろいろ

論文と言っても色々なものがあります。大学生が書く卒業論文、修士課程の学生が書く修士論文、そして博士課程の学生が書くのが学位論文というものです。その他に、投稿論文というものがあり、こちらは色々な学会が発行している学会誌に掲載された論文のことです。

さて、学位論文の話です。こちらは、最終的に製本して大学院に提出することになります。製本は自費なので1冊5000円くらいの出費になります。さらに、国会図書館にまで収蔵されてインターネットで論文の表題や学位取得の時期や大学名などが検索できるようになっています。

学位論文

学位(博士号)の取得には学位論文の提出が必須になっています。同時に、先ほど書いた投稿論文も出さなければいけません。これは所属する大学によって異なっていて1報でも良いところがあったり、3報必要であったりします。でも、当然のことながら修了条件さえ満たしていれば、同じ博士号となります。

それから、最近は農学博士や理学博士という記述ではなく博士(農学)や博士(理学)と表記するようになっています。ただ、昔に学位を取得した方は農学博士や理学博士などと表記される場合もあります。wikipediaを読んでみると、1991年に法律が変わったようです。

だいぶ前置きが長くなりましたが、現在、ある方の学位論文作成のサポートをやっています。どんな内容かと言うと、まだ研究のスタート前なので研究計画書の作成をお手伝いしています。

こういう作業は、1度経験すれば多少分野が異なっていてもどうにかなるので、これまでの経験を話したり、コツのようなものを伝えたりしています。何よりも、研究とはこういう感じというイメージを抱ければ、後はそれ程難しいことはありません。

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研究に限らず、未知の分野に関わる場合、何が常識で、何を基準にすれば良いか、どんな本を読めば良いかなどが全く分からないことが良くあります。インターネットには様々な情報が掲載されていますが、何という言葉で検索をかけたら良いのかも分からなければ、必要な情報を得ることができません。こういう時は、経験者に聞くのが1番の近道です。

次に何をすれば良いか、今、何が分かっていて、何が分からないかということが明確になれば、自分の位置が見えてきます。同時に、どう進んだら良いかも分かってきます。

それから先は、ひたすら本や資料を読んだり実験を繰り返すことになります。そして、文字にまとめ上げることも非常に大事になってきます。案外、文章を書くという段階で手が止まってしまったりもします。

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論文作りの基礎

文章能力を強化する手段は、読書が1番良いと思います。後は、とにかく文章を書き、印刷して(パソコンの画面で読むと見落としが多数出るので紙に印刷することをお勧めします)、直すという作業を繰り返すことも大切です。

同時に、自分での修正には限界があるので指導教官とのやり取りを通して勉強を続けることになります。最初はかなり大変ですが、地道に続けていくうちに慣れてきます。後は継続あるのみです!

現在、個別に論文作成のアドバイスも受け付けています。気軽にお問合せ下さい。

(2016年9月9日:体裁を修正、文章を追加)


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