「モノの見方、考え方について」カテゴリーアーカイブ

地方と人

最近、出身地である宮城県山元町のことでいろいろと関わらせてもらう機会が増えています。非常にありがたいことだと思いながら諸々の作業をしています。

一方で、東日本大震災から4年以上が経過し、話題の多い地域とあまり目立たない地域の差が顕著になってきました。目立つことが全て良い訳ではないのですが、認知度の差がそのまま支援の差になるのは避けたいと考えています。

そのような状況下で、やはり最後は人の力次第だと考えています。どうすれば、地域を動かす人が育つのか‥ある意味永遠のテーマかもしれませんが少し考えてみたいと思います。

地域にも面白い人がいる

人材の定義はともかく、話題の多い地域には地域とセットで名前の出てくる方々がいるようです。例えば、以前の記事で紹介した

徳島県上勝町の葉っぱビジネスを立ち上げた横石知人さん

鹿児島県鹿屋市の柳谷集落(通称・やねだん)を盛り上げている豊重哲郎さん

などです。元々地元に居る方もいれば、全くの外部から来た人など色々なパターンがあるようです。人口が少ない地域であっても、地域を引っ張る人材は存在しているのかもしれません。

ただ、その時の環境とタイミングが合えばその人達の力が十分に発揮されるし、条件が合わなければ力を発揮しきれていない場合もあるかもしれません。

鹿児島で思ったこと

2015年の1月に鹿児島へ行く機会がありました。その時、鹿児島市内を散策していて面白い看板を見つけたので写真を撮影しました。

鹿児島の看板鹿児島市内の地図に、偉人と言われる人々の誕生地や屋敷の跡が掲載されていました。調所笑左衛門(幕末の薩摩藩の財政再建)の近くに向田邦子(作家)の居住跡地や、上村彦之丞(海軍軍人)の誕生地がありました。

偉人の定義はともかく、著名人が一つの地域にこれだけ密集している例は少ないと思います。明治維新との関わりから多くの著名人が排出されたとも考えられますが、地方にも多くの人材が存在していることの証明でもあります。

被災地の人材

被災地で活躍している人々は、まだ歴史として扱うには早いのですが、これから数十年後に鹿児島市と同じ看板を掲げることは決して無理なことではないと思います。

ただ、今の被災地の状況が人々の活躍できる環境にあるかはよく考える必要があると思っています。今、地域おこし協力隊や復興支援員などの仕組みが整備されて、あちこちの地域で人材の受け入れを進めています。

走る

残念ながら出身地・山元町には1名もいません。また、地域おこし協力隊では活動期間が3年以下で地域への定住促進を促しているようですが、役場の職員などと比較して待遇面が不十分な印象を受けます。

極端な話になりますが、本気で人材を獲得するならば、年俸1000万円程度は用意するべきだと思います。中途半端なことをせずに、活躍できる人には積極的に投資するべきだと思います。

人材の価値

なぜ極端な事例(自分の中では本気でそういう待遇をするべきだと思っています)を提案したのは、まず活躍できる人材の数が多くないため、待遇を良くしなければ別の企業や団体に残ってしまうということです。

また、逸材と呼ばれる人は、学校の学費以外にも様々なことを身に付ける過程で多くの投資をしています。その投資に対して報いるというのも一つの礼儀だと思います。

人を正当に評価してこそ、多くの人を呼び集めることができます

もちろん、ある地域のためには支援を惜しまないひという人は多いと思うのですが、そういう意気におんぶだっこをしているようでは考えが甘いのではないでしょうか?

アンパンマンの原作者・やなせたかしさんは晩年、ほとんど無償で地域のマスコット制作や講演の依頼を引き受けていたそうです。当人としても依頼には応えたいという想いと、依頼する側の安易な考えに疑問を抱かれていたようです。

人を育てる

このためにも、地域に住んでいる人々を育てる必要があります。やはり、考えるきっかけとなるようなことに触れたり、人の話を聞くこと、多くの経験を積み重ねる場を増やしていくことなどが大切だと思います。

それでも、今日明日で活躍できる人が育つ訳ではありません。最近は様々な研修会や勉強会、セミナーが開催されていますが、あくまでも一つのきっかけであって、話を聞いただけでは何も変わりません。

考え続け、同時に実践をしながら試行錯誤を繰り返す

ことで少しずつ前進するしかないと思います。個人的には、セミナーは考えのヒント探しと参加している人達との出会いの場と考えています。ヒントは1つでも見つかれば十分だと思っています。

まとめ

地方は人材の有無に大きく左右されていくと思います。そのためにも、人を呼び込むことと同時に人を育てることは将来への大きな投資になると思います。

箱物と異なって、目で見てすぐに分かるようなものではないため資金面で苦労することはあるかもしれませんが、人材育成に投資をした地域としなかった地域の差は格段に広がっていくと思っています。

地域おこし協力隊などで直近の課題を解決しつつ、未来に向けた投資は続けていくべきではないでしょうか。成功したかどうかの答え合わせは数十年先になりますが、振り返った時に投資をして良かったと思えるはずです。


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見立てる力

茶道に詳しくない人間が、いきなり見立てについて書くというのも気が引けるのですが、茶道には「見立て」という言葉があります。

本来の目的とは異なる使い方を見出すという意味です。例えば、魚を入れるカゴを花入れにしたり、種子を入れる壷を掛け花入れ(見た目から、うずくまる壷とも呼ばれます)にした事例があります。

当たり前を見立てる

ずっと同じ生活圏内で過ごしていると、目に入るものが全て当たり前に映ります。当たり前と思った時点で、新たな発見の可能性はなくなります。

この辺は、研究も同じで常識を疑わなければ新しい発見はできません。慣れてしまうことで頭を使わなくなるし、自分の感性を磨く機会を失っています。まず、

日常にこそ面白いものが存在する

と意識することが見立ての第一歩だと思います。

益子を歩いて考えたこと

先日の連休中に、栃木県益子町に行ってきました。知り合いの陶芸家の方の個展が目的でしたが、同時に開催中のイベントの様子も見てきました。その時の記事はこちらにあります

実際に体験をしてみて、見せ方の大切さを学んできました。それと、ちょっとした伝え方で当たり前の光景がアートになるということに気が付きました。

わらの道しるべ人の移動経路を示すためにわらを束ねたものが置かれていました。単にロープを貼るよりも断然、良いアイデアだと感じました。田舎であれば、稲わらはいくらでもあるので取り立てて珍しいものではありません。

ところが、都会ではわらが販売されていたり、陶芸では藁灰釉(わらばいゆう)といって白い色を出す釉薬として使用されたりします。その他にも、本格的な納豆の包みにも使用されています。つまり、

地方では無料の物がお金を生む

ということです。この実践例としては、葉っぱを売るという徳島県上勝町の事例があります。

身近な存在を活用する

例えば、古い街並みや海や森などの自然によっては、その地域特有であったりします。そればかりはどうしようもないのですが、どのような地域にも面白いモノは転がっています

要は、見立てる力を活用できるかどうかだと思います。例えば、コンクリートに付いたコケも切り取り方によっては壁画のように見えます。

壁に付いたコケ特定の地域を対象として、このような写真撮影のイベントを開催しても良いし、コケを活用したミニ盆栽作りやコケ庭作りをすることもできます。他にも、

竹のドーム写真のような簡単な構造物を作ることもできます。竹で作られたものでしたが、郊外では竹は邪魔者として困った存在になっています。このような形で竹を活用できれば、竹の駆除をしながら構造物も作れて一石二鳥となります。

まずはよく見る

見立てには視察をして、あれは真似できるとか、あの考え方は生かせるといった具合に経験を積むことも大切ですが、まずは自分の足で歩き、よく見ることが始まりだと思います。

常に、疑問を持ちながら、自分ならばどう伝えるかをじっくりと考えることが大切だと思います。成功例を学ぶことは大切ですが、全て真似しても二番煎じにしかなりません。

彼岸花自分で面白いものがあれば、とことん突き詰めることも大事だと思います。世の中、以外に共感してくれる人が存在していると思います。

面白かったこと

これは、個人的なことですが陶芸が大好きです(創るのも、見るのも)。そんな中で、面白い展示がありました。

土のオブジェ土質の異なる土を焼き固めたものです。土による色の違いや粒子の違いが出ていました。土であれば、どの地域にもあるものです。また、写真は撮影しませんでしたが、土を絵の具にして書いた絵も展示されていました。

まとめ

身近な物を見立て方ひとつで面白い存在に変えることのできる可能性について書いてみました。例えば海が近ければ海藻や貝殻を使えるかもしれないし、山であれば木や炭が活用できるかもしれません。

あえて、その土地で一番ありふれたものや邪魔なものを見立ててみてはどうでしょうか?きっと、面白いことができると思います。


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博士という仕事

「博士」というものが直接仕事に繋がるかというと、実はあまり繋がることがありません。博士号の取得が条件とされる職業はかなり特殊なものになっています。

それでも、博士という言葉は実際に存在している訳で、世の中にどのように関わっているかを書いてみたいと思います。

博士号の意味

まず、自分自身の話から始めたいと思うのですが、現在、博士(農学)という学位を持っています。持っているから何かが違うのかと聞かれると、何も違わないと書くしかない感じです。

最初に書いたように、博士号=仕事とはなりにくいためです。もちろん、制服がある訳ではないので外見からも全く分かりません。

博士号を必要とする仕事

それでは、博士号を採用の条件としている仕事には何があるのかということですが、一般に大学や研究機関の研究職、教員あたりしか思いつきません。

試験管

昔は、大学の教員であっても博士号を有していない人もいたのですが、最近は採用の条件に博士号の取得が掲げられている場合が多い状況です。

学生時代には、年配の教員が教授になる前に博士号の取得をする姿を見たこともありましたが、恐らくこれからこういう光景を見ることは減っていくと思います。

博士号の使い道

博士号を持っていると何に使えるかというと、名刺に肩書をひとつ書き加えられる程度かもしれません。それから、大きな組織に所属していなくても、個人の信用は高まるかもしれません。

他に‥落語家の真打ちが「師匠」と呼ばれるように、博士であれば「先生」と呼ばれることがあるかもしれません。

後は、大学の教員とか研究機関の研究者に会っても、それほど権威を感じなくなる効果はあると思います。それぞれの経歴はあるにしろ博士ということでは同列なので、変に委縮する必要は無くなります。

その程度と言ってしまうと元も子も無いのですが、実体験としてはこの程度しか思いつきません。

博士は得なのか?

医師免許があれば医者になれるし、薬剤師の資格があれば薬剤師になれます。博士であれば、先ほど書いた教員や研究者になる資格を満たしているものの、そのまま職業にはなりません。

博士号に関わる費用と時間は、一般的に3年+学費や生活費が必要となります。一番安いと思われる国立大学法人の場合でも、学費が年額約55万円×3年+生活費などが必要となります。

こうして書いてしまうと損ばかりが多い印象を受けるかもしれませんが、もちろん得する部分もあります。

考える頭

博士号といっても、実はどの大学で取得したか、どのような教員に指導されたが大きく響いてきます。ねつ造だったSTAP細胞関係者もそれぞれの博士号の取得までを追跡してみる必要があるかもしれません。

ともかく、一般的には自分で計画を立てて論旨に沿って研究を遂行していく能力が身に付くはずです。それから、研究を通して創造性を身に付けたり、学会発表や論文の投稿を通して情報の発信を学んでいるはずです。

提案

わざわざ「はず」と表現しているのは、それぞれの環境によって一律では無いからです。それでも、博士号を取得している人であれば、ある程度の基準は満たされていると見て良いと思います。

博士号取得の支援

現在、事業として博士号取得の支援を行っています。個々の研究分野は幅広いので、文献の探し方や整理の仕方、読解の方法、論文のまとめ方などの普遍的な部分を中心に行っています。

現在支援している方は、仕事をしながら学位の取得を目指そうとしてます。仕事との両立は大変なことですが、着実に積み重ねていけば達成できることだと思います。他にも、博士号取得を目指している方が居れば、これからもサポートを続けていきたいと考えています。


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地域らしさを出すために

最近、地方のいくつかの地域が話題になっているようです。たまに、町おこしの活動をしている方々の話を聞くことがあるのですが、その時に成功例として聞くことがあります。

各地から様々な成功例が聞こえてくることは、過疎化や人口減少など暗い話題の多い中で非常に明るい話題です。でも、どうすれば同じような成功例が増えるのか‥そんなことを考えています。

成功の基準は何か?

それぞれの地域によって成功の基準は多様だと思うのですが、どうなれば成功と言えるのかと問いかけられるとすぐに答えが浮かんできません。

都会から人がやって来ることなのか、出生率が高まることなのか‥今は都会から地方へということを奨励しているようですが、都会に住みながら地方で働くことがあっても良いと思います。

社会学を学べば、成功の定義で悩まなくても良いのかもしれませんが、学問をそのまま導入して成功するならばとっくに成功しているので、やはり、地域ごとに考えるべき問題なのだと思います。

成功事例を調べる

まずは、町おこし関連でよく話題になる地域のことを調べてみました。

島根県海士町(あまちょう)

徳島県上勝町(かみかつちょう)

鹿児島県鹿屋市串良町の柳谷集落

もちろん、上記の町の他にもたくさんの事例があります。海士町のことは、イベントでよく耳にはしていたのですが、海産物の冷凍システムを導入したり、黒毛和牛のブランド化、島留学などをやっているようです。詳細は、リンク先の記事に詳しく書かれています

また、上勝町については、葉っぱを売るという言葉で一躍話題になりました。自然に生えている植物を収穫し、料理の飾りとして販売するいろどりという会社があります。

木の葉

上勝町の事例は、以前、本で読んだことがあるのですが、横石知二さんという方がアイデアから実行に至るまで先頭に立って市場を切り開いた努力によるものです。

そして、鹿児島県鹿屋市の柳谷集落(通称・やねだん)もまた、豊重哲郎さんという方が様々な提案を出して頑張っている地域のようです。最近、放送されていたNHK・Eテレの東北発未来塾という番組で講師をされていました。

成功の分岐点

こうしていくつかの事例を調べてみるだけでも、結構ワクワクします。もちろん、ここに至るまでの苦労は相当なものだったと思いますが、

アイデアを行動にうつす

このことが、成功のカギだと思います。恐らく、成功例の陰にはたくさんの失敗例があると思うのですが、行動しなければ何も始まりません。紙面で考えているだけでは、失敗はしなくても成功もしません。

最終的には、突破力のある人の存在になると思います。こういう人は、都会とか地域に限らず存在するはずなのですが、まだまだ少数です。

人を育てる

突破力を持つ人になるためには成功者に学べば誰にでもなれるのか、いくら教わってもどうしようもない部分であるのか?希望を込めて、誰にでもなる可能性を秘めているとしておきたいと思います。

秋山駿「信長」の484ページに面白い記述があるので、引用したいと思います。

「利長は信長の成されたることを若年の頃、二、三度も見及びたり」といったという(山路愛山)。非凡な人間は僅かな触れ合いで人を感化する。

とあります。これは、戦国時代の武将・前田利家が息子である利長のことを評して言ったことのようです。非凡な人は僅かな触れ合いで人を感化するという点は、現代でも通用する視点であると思います。

教えることの難しさ

学ぶことは真似ることでもあります。いくつもの成功体験をアイデアの種とすることで、また新たな発想が浮かんできます。もちろん、単に真似るだけでは上手くいきません。

このさじ加減が非常に難しいところで、教わったことをそのまま実行しても成功するとは限りません。様々な場面に臨機応変に対応できてこそ、新しい道が開けると思います。

困った表情の2人

教わることは、あくまでも基礎であってそれから先は各自が学んで経験を積んでいくしかないと思います。自分自身もたまに講演会などに参加しますが、そのままの手法を使おうとは考えていません。所々にある要点だけを押さえるようにしています。

よく講演会ばかり参加している人がいますが、実行に移さなければ学んだ知恵は生きてきません。また、「学びて思わざれば即ちくらし(学んでも自分で考えなければ真理に到達はできない)」とも言えます。

まとめ

やはり、最後は人の力になると思います。現在、出身地・宮城県山元町の農家さんとさつまいもを栽培したり、同じく山元町のいちじく農園と飲食店を繋げることなどをしていますが、まだまだ横の繋がりを強化する必要性を感じています。

あとは、考えに同調してくれる人や共に動いてくれる人をいかに増やすかが大切だと思います。そのためにも、自分の考えを発信しながら行動するようにしています。

時間はかかるかもしれませんが、目に見えることが増えてこれば流れは変えることが出来ると思っています。繰り返しになりますが、地域は人が創るということだと思います。


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イベントの効果

今は、ちょうど連休の真ん中です。ゴールデンウィークと対比してシルバーウィークなどと呼ばれているようです。各地では様々なイベントが開催されていますが、改めてイベントについて考えたいと思います。

バスの中で考えたこと

現在、この文章はバスの車内で書いています。栃木県宇都宮市から益子町へと向かうバスです。益子町ではイベントが開催中で、その様子を見てこようと思っています。

益子町について

話を進めるにあたり、益子のことを少し説明したいと思います。益子は栃木の中でも比較的イベントの多い(知らせるのが上手い?)町です。

益子町の様子

大枠は「wikipedia」と「益子町役場」のページに掲載されている通りですが、特に春と秋の陶器市は有名で、各地から観光バスがたくさん来る大イベントになっています。

東京からの距離

これは、自分の中での判断基準なのですが、評価されているイベントの開催場所が東京からどの程度離れているかに大きな関心を抱いています。

よく、成功している農業生産法人が報道に取り上げられるのですが、案外、東京近郊の千葉や埼玉である場合が多かったりします。そういう時は、情報を特に割り引いて受け取るようにしています。

もちろん、東京に近いから何でも成功する訳では無いのですが、成功するひとつの要因となっている点は指摘しておきたいと思います。

先ほど紹介した益子は、都内から日帰りで訪れることのできる地域です。今は仙台や金沢も日帰りできる時代ですが、観光をする時間を考えれば、宿泊する方が多いと思います。

イベントの効果

さて、少し遠回りになりましたが、イベントについてです。イベントを開催するということは、当然、目的があります。イベントの目的を要約すると、

人とお金を呼び込む

ということだと思います。イベントに参加するのは楽しいものですが、裏方として関わると中々大変なものです。企画から始まり、人員の確保や関係機関との調整、情報発信などの事務仕事が山積みです。

それでも開催するということは、手間に見合うだけの効果が得られるということだと思います。ただ、長く続かない場合もあります。

イベントの欠点

個人的に、イベントは劇薬だと考えています。町おこしにはイベントが付きものですが、かえって疲れてしまう場合があります。

準備に取られる手間と時間がかなりのものになるためです。それでも、毎年開催されていて慣れている場合は良いのですが、ゼロから立ち上げるのは容易ではありません。

屋台画像

また、イベントの効果を目的に対してどこまで達成されたかを確認する必要があります。特に、補助金の絡むイベントでは重要だと思います。

自分が出資していれば損得がはっきり分かるのですが、補助金をもらっていたり、漠然と関わっていると不透明な部分に意識が回りません。そうなると、疲れるだけのイベントが増え続けます。

イベントに頼り過ぎない

主催者にとって、イベントの魅力は非常に大きいかもしれません。普段、訪れない人々を呼び込むことができるからです。一方で、様々な副作用が出てきます。ただ手伝うだけの人、商品を販売して儲ける人など必ず温度差が出てきます。

人を呼び込む側がイベントの影響で不和になっては本末転倒です。どうしても人を呼びたいのであれば、普段の町をどう作るかという方に重点を置くべきだと思います。

その上で、適度にイベントを行うのがちょうど良いのではないでしょうか。劇薬のイベントは適正に使ってこそ効果的だと思います。


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経験を売る

周囲の人と話をしてみると、自分では当たり前だと思っていたことが実はそうではなかったりして驚くことがあります。よく「常識」という言葉を使いますが、特定の分野の人にとっての常識がそのまま一般に当てはまらないようです。

このような知識や経験を、人によってはお金を出してでも聞きたい・教えて欲しいという需要があるようです。

目に見えない商品

商品というと、大体は実際の物を想定するのが一般的だと思います。雑貨、陶器、飲食物などです。でも、先ほど書いたように知識や経験も商品になるようです。

自分でもあまり意識していなかったのですが、ある方にレポートのまとめ方を話したことがありました。こちらとしては、基礎中の基礎という感じだったのですが、レポートのまとめ方について、まとまった話を聞く機会は少ないらしいです。

また、ある時は15年ほど研究してきた雑草について話をしたことがあったのですが、こちらもあまり知られていない話だったようで、先方からの反応でようやく気が付いたくらいです。

情報を売る人々

よく、インターネットだけで暮らすとか、アフィリエイト(インターネットを活用した広告と考えれば良いと思います)で自由に生活するというサイトを見かけます。

どこまでが事実かは分からないのですが、月間のアクセス数が10万人を超えるようになれば、そこそこの広告収入が得られるようです。さらに、100万人を超えればかなりの額になるとか。

札束

恐らく、多くの方がそういう数字を夢みて記事を書いたり、時事ネタや芸能人の話題など検索数の多い言葉を入れたサイトを複数作っているようです。

もちろん、それだけで広告収入は入るのですが、サイトによっては「無料でノウハウを教えます」という表現で問い合わせフォームが作られています。

無料で有益な情報は無い

改めて書くまでもないことですが、無料というのは興味のある人を絞り込む手段です。特定の人との関係を作った上で、有料で情報を販売することになります。

驚き

以前、あるサイトでメールアドレスを登録すれば1通のメールで数十万円の売り上げを出す方法を教えますといういかにも怪しい応募に登録をしたことがあります。もちろん、フリーメールで。

その手法が、まさに

無料で客を集めて興味のある人に集中的に売り込む

という手法でした。もちろん、興味のある人に売るというのは真っ当な考え方なのですが、あまり関心しません。売った側は儲けたと思いますが、買った側が果たして満足したのかどうか‥。

一方的な商売は長続きしないと思うのですが、こういう手法はまた新たな人を探し続けるので成り立つのかもしれません。

自分の経験を売る

ここまでの話は、あまり健全な印象では無いのですが、情報は実際に売れるという事例として紹介しました。先日、日経新聞に新しい仕事の紹介として「ビザスク」という企業が紹介されていました。仕組みは、

企業に勤めている人や、勤めていた人達がこれまでに経験した特定分野の知識を、求めている人々にコンサルの形で還元する。

というものです。経験を話したい人と聞きたい人を繋ぐのがこの会社の仕事のようです。弁護士や税理士などの事務所はありましたが、例えば雑草や自動車の部品などの限定的な分野では話を聞こうと思っても聞ける窓口がありませんでした。

今はインターネットの掲示板に書き込むという方法もありますが、やはり有用な情報に対しては対価(お金)を支払うべきだと思います。

実験をしてみる

そのような訳で、実際にビザスクに登録をしてみました。需要と供給が上手く合うかどうかはともかく、これまでに蓄積してきたことが何らかの形で社会に還元されたらと考えています。

ハンドメイド品のブームもそうなのですが、最近は経験だけでなく、個性も商品になる時代なのかもしれません。また、ホームページが事務所でもあり、販売店になっています。

最近は、地方への移住者を増やそうと色々な事業が行われていますが、あまり成果が上がっているように思えません。最大の理由は、地方に働く場所が少ないためと言われています。

今後、ホームページが仕事の窓口としてさらに機能すれば、地方に住みながら仕事をすることも可能になると思います。

全ての分野という訳にはいかないかもしれませんが、新たな仕事の形が普及すれば、人の流れが自然に地方へと向くようになるのではないでしょうか。


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経験と感性のバランス

長年経験をしたからといって、全てのことに対応できる訳ではありません。また、感性や感覚だけで突き進めるものでもないのですが、色々なことをやろうと思うと「経験」と「感性」は非常に重要な要素になってきます。

今、個人事業主としてこれまでの経験を生かしつつ、新たに勉強していることもあります。様々な人に話を聞くことが一番参考になるのですが、どういう形で取り入れていくのが良いのか悩む時があります。

バランス力

経験というのは、専門と言い換えることができるかもしれません。職人の世界では長年の経験が勘として蓄積されており、マニュアルだけではどうしようもない領域も対処できるようになっています。

例えば、研究分野も経験が非常に大切で、本には載っていないちょっとしたコツがあります。研究に関わっていた時には雑草を育てていたのですが、雑草によって水や肥料の要求量が異なります。

アメリカセンダングサ

このため、多くの水を必要とする雑草には穴の開いていない植木鉢を使用して水を溜めるようにしたり、水はけのよい土を好む雑草には乾燥しやすい砂を使用したりしました。

経験の活かし方

こうして考えると、世の中は無数の経験に支えられていると言えます。自分の分からない分野を知る際に入門書から入るのですが、あくまでも大枠しか書いてないので細部は経験者から学ぶしかありません。

一方で、経験が悪い方に作用する場合があります。今まではこうだったという固定観念です。周囲の変化についていけなくなる原因になると非常に厄介です。

専門家は、今までの知識と経験内での専門家という意味であって、明日も専門家であるかは分かりません。こうして考えると、人が一生で得られる経験というのは案外もろいものかもしれません。

感性を加える

それでも、我々は経験に様々な要素を足すことで創造を繰り返してきました。様々な要素の中でも、特に大切な要素として感性を挙げたいと思います。

色えんぴつ

感性は非常に漠然とした要素です。経験は数値で表すことができますが、感性は数値では表せません。例えば、陶芸歴30年と書けば長い経験があると通じますが、物凄く重くて使いにくい器を作るか、人の手になじむ器を作るかは感性の領域です。

感性は、生れついた物の見方もあるとは思いますが、周囲を見て考えることで磨かれる要素だと思います。また、感性は料理の隠し味のような要素かもしれません。

経験と感性

両方を併せ持つというのは、なかなか難しいことだと思いますが、経験と感性のバランスが取れた生き方はできると思います。感性を駆使して、これまでの経験や歴史から学べば、新しいことを生み出すことができるはずです。

もちろん、一行の言葉で書く程に易しいことではないのですが、経験を積みながら感性を磨くことは大事なことだと思います。

経験はともかく、感性を磨く具体的な方法になるのですが、個人的に実践していることとして、

・さまざまな分野の本を読む

・人の話を聞く

・外に出る

・モノを飽きるまでいじる

以上のことを意識しています。「モノを飽きるまでいじる」というのは、モノをパソコン、陶器、文房具などに置き換えてもらうと分かりやすいと思います。ひたすら、突き詰めるという意味です。

感性は、外からの刺激を自分の中で消化し続けて、少しずつ体内に蓄積していくものだと思っています。言葉にしにくいことを書いてきましたが、普段の生活の中で「面白い」と思える物事の中身を良く観察することをオススメします。その中に、感性を磨く素材がきっと見つかると思います。


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支援の形

東日本大震災から4と6ヶ月が経過しました。そのような時に、奇しくも集中豪雨による河川の氾濫など水による災害が発生しました。この記事は2015年9月13日に、都内から宇都宮に戻る電車内で書いたものです。

震災の後で

日本は天災の中で生きざるを得ない国です。これから、検証の名の基に水害の責任者探しが始まるかもしれません。また、専門家による解説が始まると思います。

ただ、今やるべきことは行方不明の方の捜索と被災された方の支援が最優先です。何をするかだけでなく、何をしないかも非常に大切なことです。

果たして東日本大震災から何を学んだのか‥そのような問いかけをされているように思います。

支援

支援は時間とともに変化していきます。後片付けであれば肉体労働が必要ですが、生活の再建には法律や行政の専門知識が求められます。

支援する側は、被災地の要望を的確に見極めることが大切です。テレビはドキュメンタリーと優先度の低い情報ばかり、新聞は更新頻度に限界があるのでインターネットを活用して調べるのが一番良いと思います。

パソコンとスマホ

また、現地に向かわなくても出来ることがあります。一番分かりやすい手段は募金です。お金の形で支援すれば、被災地の住人が自ら必要なものを購入することができます。

出来ることは多いので、あきらめずに行動してみて下さい。

未来に向けて

現在、月に2度くらい出身地・宮城県山元町に通っています。東日本大震災の被災地です。もちろん自費です。当初、自分に何ができるか悩んだ時期がありました。でも、動き出すと勢いがつくもので、これならば自分でも出来ると思える案件少しずつ見えてきました。

山元町に行くたびに、お世話になっている農家さんを回るのですが、現在は農産物を販売する手段、加工や調理方法、情報発信などが今求められていることです。

肉体労働の支援よりも、頭の中を活用する支援が求められているとも言えます。今まで、体力的に難しいと考えていた方でも活躍できる場があります。

仕組み作り

今、地元の人が何を求めていて、支援を考えている方に何ができるかという

需要と供給が一括で分かる仕組み

を作りたいと考えています。

この仕組みを活用して、お互いの探している情報や場所を繋げたいと思っています。インターネットでの発信と、色々な方と会うたびに考えを伝えていくことで、実現させたいと思っています。

ネットワーク

限られた予算や人材を嘆くのではなくて、それぞれの得意分野を繋ぐことで新たな道が開けると考えています。まだまだ工夫次第で出来ることがあります。

さいごに

支援には様々な需要や形があること、短時間でも出来ることがあることを是非記憶に留めておいて欲しいと思います。現地に行かなくてもできることがあります。何よりも、継続して活動していくことが一番大切だと考えています。


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働く力

働くこととはどういうことか‥という哲学のような領域は抜きにして、本来、人は何かをしたいと考える存在だと思う時があります。

視点

今は、働くこと=生活のためというのが一般的な考え方かもしれません。ただ、どの程度先までを見据えているかが大きな差になります。

当然、今日や明日を考えることは大切です。しかし、必死な時は周囲がよく見えません。本当はじっくりまてば実が得られるのに、待ちきれずに茎や葉を食べてしまう人がいます。

悪循環

蓼食う虫も好き好きとは言いますが、茎や葉は美味くありません。不味いものを食べ続けていると、新たな実を探そうとするために、持続性がなくなります。

トラブル

結局は、条件の悪い待遇で転職を繰り返すことになります。こういう境遇の人の中には、現在の状況に至った背景を理解できない人が多いように思います。

耐える

あまり我慢ばかりしても仕方ないのですが、どこかでは耐える場面が出てきます。乗り越えないといけない時はかならずあります。 今日が辛いからと茎や葉を食べる道を選んだ人は、結局、同じ場所から抜け出せません。

いつ耐えて、いつ避けるかは個人の判断力次第です。数値にし難いことなので、感性や勘に近いかもしれません。センスとも言えます。

受け入れる

よく自分の今の状況を他人の責任にしたり、何か他に理由を求める場合があります。

まずは、

自分自身の責任はどうなのか?

と問いかけることから始める必要があります。どういう状況であっても、自分の決断の結果として受け入れる必要があります。

現状を認めた上で、これからどうするかを考えていくことをしないと、いつまでも自分自身を理解することができません。

理解する

孫子の兵法に、

敵を知り己を知れば百戦して危うからず

という言葉があります。自分自身を理解するとは問題事に向き合う第一歩です。

足りないところは自分が学んで補うか、誰かに頼むかして埋めればいいだけです。平坦な事柄ばかりが起きれば楽ですが、そうはいかないのが現実です。

また、自分自身を理解することで、自分の要求が本当に妥当なのか、成果をしっかり残せているのかを正確に知ることができます。

不平不満の多い人は案外、自分の能力以上のことを求めている場合があります。自分を客観視できないためです。

向き合う

現状に向き合う際、まずは、一度立ち止まりじっくりと考える必要があります。 目先のことを考えながら、少し先のことを考えるようにすると、今の位置が分かる場合もあります。文字にすることで、より具体的になります。

メモ帳

自分自身でどうしようもない人は、とにかく人に相談することです。そもそも、不満の原因を立派に語れるならば、改善する方法を考えられるはずです。なぜなら、原因がわかっているためです。

後は、何でもそうなのですが行動に移せるかどうかに尽きると思います。


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プロボノ

「プロボノ」はあまりなじみの無い言葉でしたが、9月8日に開催された【チャレ☆さぽ勉強会】GRAプロボ活動の秘密~震災4年が経った今、東北との新しい関わり方を考える~で知ることができました。

講師はNPO法人GRAの斉藤光弘さんで、講演会の趣旨は以下のようなものでした(Facebookページより引用)。

今回は、震災をきっかけに地域産業の活性化、地方創生をかかげ、ミガキイチゴのブランドを立ち上げるなど着実に成果を出し続けているプロボノチーム NPO法人GRA の斉藤さまをお迎えします。

プロボノをうまく活用する秘訣などをお伺いしながら、震災から4年が経過した東北への関わり方を考えていきます

仕事のスキルを活用できる社会貢献活動として、また、リーダーシップ開発など自己のビジネススキルの向上にも役立つと注目を集めているプロボノですが、本業が忙しくなると、なかなか参加できなかったり、メンバーが集まらなかったりで成果を出せず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回の勉強会ではそうした活動の悩みも共有しながら、東北をはじめとする地域との関わり方をみなで探っていきましょう!

プロボノというカタチ

まず、プロボノとは何かを触れないと話が進まないので、改めてネットで調べてみました。

各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般。また、それに参加する専門家自身。Wikipediaより

という意味だそうです。

自身の経験から

講演を聞いていて、今まで自分が出身地・宮城県山元町で活動していたことがプロボノそのものだったと気が付きました。

成果の是非はともかく、山元町の出身者であるため、何のために活動するかという目的や、仕事との両立をどうするかということを全く意識しませんでした。

元の職場が大学という比較的特殊な環境であったという理由も大きいのですが、研究の成果を現地に持って行ったり、これまでの繋がりを生かして山元町でシンポジウムを開催しました。

行動を振り返る

宇都宮から宮城県山元町への旅費や宿泊費は当然、自分で負担していました。シンポジウムを開催した1度だけ助成金をもらった程度です。

交通費が支給されたら、どれほど楽になるだろうと何度も思いましたが、行くのが当然という意識だったので、むしろ行ったら何をするか、時間をどう配分するかを真剣に考えました。

何をしてきたか

これまでにも書いてきましたが、ボランティアなどの支援から外れた人達と関わろうと考えました。同時に、長い間農学部にいたので、農業に関わるお手伝いをしたいと考えていました。

ダイズの栽培風景(6月)

2013年に新幹線の始発で宮城に向かい、除草などの作業をして終電で帰るという新幹線農業をやっていました。改めて振り返れば相当、無謀なことでしたが、よい勉強になったと考えています。

身軽に動く

今回、GRAの斉藤さんのお話の中で、複数の参加者をどうまとめるかという点に苦慮しているということが印象に残りました。それぞれ仕事をしている人達をまとめるというのは非常に難しいことだと思います。

また、指示や方向性が定まってからなら動ける人は多いが、計画を立てたり事業を推進できる人材が少ないという点も大事な指摘だと思います。

驚き

先ほど、自身の経験を書きましたが、新幹線農業ができたのは、指示を出したり打ち合わせに時間を取られなかったから出来たことかもしれません。つまり、自分一人で活動するのであれば自分の都合で動けるので、やろうと思えば難しいことは全くありません。

繋がりで補う

一方で、専門としている農業以外の手伝いを依頼された時は非常に困りました。 デザインの依頼だったのですが、これまでの付き合いの範囲には該当する知人が居ませんでした。

そんな時、中学の同級生と10数年ぶりに連絡を取りました。この縁で、同級生の出身大学のゼミ(デザイン関係)と繋がって、無事にデザインの課題に対処することができました。

周囲に呼び掛けることによって、どこかで繋がることができることを知ったのは大きな収穫でした。そして、一気に伝わることこそがインターネットの強みだと思います。

集団の力

参加する人数が多いと多様な意見が出て、面白い展開に進む可能性があります。一方で、GRAの斎藤さんが指摘されたように、まとめる力が要求されます。「船頭多くして船山に登る」となってはどうしようもありません。

成功のカギは、人の配置に尽きるような気がしています。物事の全体を把握できる人、決められたことを確実に実行できる人など、それぞれの得意分野を上手く分担する必要があります。

提案

また、指示を出す人が2人以上居るのも上手くいきません。これは実際に体験しましたが、調整に必要以上の時間を要します。相手が何を考えているのかということは、相当やり取りしても分からないこと、通じないことがよくあります。

まとめ

プロボノという考え方は東日本大震災以降の世の中を見ると、確実に定着していると思います。特に、専門知識を持った人達の力は大きく、たとえ狭い範囲の知識であっても役割を上手く分担すれば大いに役立ちます。

さらに、目的を共有しながら、それぞれの役割を最後までやり遂げることが大切なのだと思います。そうすれば、各地に成果が残っていくと思います。


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危機時の対応力

先日、都内に行く機会がありました。18きっぷの期限内ということで、シンデレラのように0時をまたがずに宇都宮へ戻る電車の時刻を事前に調べておきました。

ところが‥人身事故によって電車に大幅な遅れが発生しました(2015年9月8日の話です)。

どう動くか

何か緊急の事態が発生した際、理性で行動することが非常に難しくなります。このため、普段抑えられていたそれぞれの個性が、一気に表面に出やすい環境になります。

怒る人、戸惑う人、ネットで調べる人、電話で話す人と多種多様です。

自分の行動を振り返る

今、帰りの電車でこの文章を書いているのですが、改めてどう対応したかを書いてみたいと思います。都内で開催された講演会の後で会場を出るタイミングが遅れたために、帰りの電車に間に合うか微妙な展開となりました。

それでも、日頃の運動が効いたのか出発時刻の4分前に東京駅に着きました。時刻表がよく使われる西村京太郎でも、ここまで上手く繋がるかという位に良いタイミングでした。

走るところが、東京駅には「宇都宮」と書かれた電光掲示板がどこにも無く、駅員の方に尋ねました。そこで、人身事故の発生と上野ならば折り返しの電車があるので、そちらで待った方がよいと教わり、山手線で上野に移動しました。

上野駅で

上野に到着後、宇都宮行きの文字が無かったので、宇都宮方面の小金井行きに乗るためにホームへ移動しました。ちょうど数分前だったので、良いタイミングと喜びながらの移動でした。

時刻表ところが、折り返し電車の到着数分前に、その電車が45分遅れること、この電車を待つよりは後20分後に出る電車に乗った方が早いと放送がありました。当然、多くの人達と一緒に先発の電車が来るホームに移動しました。

ホームにて

電車の到着する10分くらい前に、今度来る電車は掲示板に表示されている15両ではなく10両の旨が放送されました。実は、これは想定内で10両編成の車両が停まる位置を意図的に確認して待っていました。

ところが、東京駅方面から来た電車は想像以上に混雑していて、乗れない訳では無かったのですが相当疲れそうな状況でした。結局、最初に向かったホームに戻り、折り返しの電車を待つことにしました。

選択の是非

結果的に、折り返しの電車の座席に座りながらこの記事を書いている訳ですが‥相当な階段の登り降りをしました。せめて「しゅうまい弁当」でも無いかと探したのですが、さすがに22時を過ぎると駅の店舗も閉店していました。

いい運動だったと前向きに捉えたい所ですが、最初からどっしり構えていた方が良かったのかなとも思います。こういうことは、ついつい結果論になってしまいます。

急がば回れ

という言葉の意味を改めて考える良い機会になりました。

何を学ぶか

当初、0時を越えずに宇都宮へ戻る電車を探すことで頭が一杯でした。しかし、どう急いでもダメだと分かって、ようやく冷静になりました。満員の電車に20分早く乗って疲れるより、折り返しを待って始発で行く方が良いと判断しました。

今回は、電車の時間という差し迫った問題ではありませんでした。ただ、改めて自身の行動を振り返る良い機会になりました。今回の経験を、有事に巻き込まれた際に活かしていきたいと考えています。

小さな事柄でも十分に学べるということを紹介したくて、書いてみました。


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想像できることは実現するか?

いつだったか、テレビのCMで想像できる未来は実現する‥ということを言っていました。時折、自己啓発の本にも似たようなことが書かれています。想像したこと全てが実現しないまでも、何となく分かる気がします。

以前、起業計画書というものを書いたことがありました。しかも、飲食に関わる書類でした。その時の話を交えながら、想像力の重要性を書いてみようと思います。

想像することの大切さ

自分の頭ではっきりと描ける物事は、口べたな人でも絵にするなり単語で伝えることができます。ところが、自分の頭に絵が浮かばない(=想像できない)場合、当然、伝えることができません。

1度でも経験したことならば、何となく体に染みついていることを膨らませればどうにか想像することができます。しかし、全く縁の無いことを想像することは難しいことです。

起業計画書を書いた時のこと

以前、お世話になっている農家さんの食材を多くの人に食べてもらう手段として飲食関係の事業計画書を作成したことがあります。結局、書類を使う場面の無いまま今に至るのですが、貴重な体験でした。

今でもはっきりと覚えているのですが、頭でイメージできた項目はそれなりに埋めることが出来たのですが、数ページは全くの空白で疑問しか出ませんでした。

疑問例えば、事業の理念や背景、類似する事業の説明などは書けたのですが、「ペルソナと購入プロセス」や「ビジョン・ストーリー」などの項目は手が動きませんでした。

用語が分からない

飲食関係向けの起業計画書の型をもらって作成したのですが、先ほど書いたペルソナやビジョンなどの意味することが分からず、ネットで一つ一つ調べることからスタートしました。

さらに、ペルソナと購入プロセスの中にはAIDMAという単語があり、それぞれA=Attention(注意)、I=Interest(興味)などのように人が商品を買うまでの流れを示すことを意味していました。要は

どんなお客を想定し、どういう流れで買ってもらうかということ

を業界用語で表現した結果がペルソナと購入プロセスの意味でした。まず、分からない単語を自分の言葉に置き換えることでだいぶ身近に感じられるようになりました。

それでも分からない

ところが、それでも書けませんでした。そもそも、特定の客を想定していなかったからです。ビジネスの場合、当然考えるべきことなのかもしれませんが、そのようなことを書いて成功するのか‥という余計なことばかりを考えてしまいました。

確かに、計画は非常に大切なことなのですが、あまりにも机上の理論ではないかと思いました。計画書の作成の際には飲食経験者の知人ともあれこれ話をしたのですが、中々、前に進みませんでした。

結局、何をどうして良いかが分からないために余計なことばかり考えていました。

原因は何か?

今振り返ってみれば、これまでに過ごしてきたことや、経験してきたこととあまりにもかけ離れていて想像できないことが原因でした。切り口さえつかめないという状況でした。

トラブルその後、宮城県仙台市で屋台を出店し、農家さんの加工品や農産物を提供する機会がありました。この経験のおかげで、悩んだ当時よりは書類を埋められそうな気がしています。それは、どういう商品をどのような人が購入してくれたかを実際に見て記憶しているからです。

想像力とは、これまでの経験の延長で作り上げるものだとしみじみ感じました。少なくても自分の場合、あまりにもかけ離れていることは想像さえ無理でした。

想像と実現性

以上の体験を経て、頭に絵を描いた上で第三者にちゃんと説明ができない場合は、自分の中での整理の問題なのか、根本的に想像できない問題なのかを分けて考えるようにしました。

自分の頭の中の問題であれば、どうにかなり、言葉や文字で表現することが可能となるため、誰にでも伝わります。そうすれば、情報が人伝いに拡散するので、時間はかかっても実現する可能性が高まります。

一方で、想像できないことは周囲に伝えることさえ出来ないので、いつまで経っても自分の頭の中でモヤモヤしたままになってしまいます。

想像を促す

もし、周囲に何かで悩んでいる方がいたら、ぜひ話を聞くことから始めてみて下さい。その人の話が自分の頭で描けるようであれば、解決策は必ず出てきます。

提案しかし、その人が何で悩んでいるかさえ伝わってこない状況の時は、自身の経験を語ったり、頭の話を整理する手伝いをしてあげて下さい。想像力は周囲から情報を補うことで磨かれていきます。

ぜひ、周囲のちょっとした気付きと配慮で悩んでいる人を助けることが出来ることを頭の片隅に置いて欲しいと思います。


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地方の力

ここ最近、地方創生という言葉と共に地方と都会という枠組みで活発な議論が交わされています。国からの予算も付いているようなのですが、成果はまだ未知数であるという印象を抱いています。

人口減少という大きな流れの中でどんなことができるか、地方はどうなっていくかを考えてみたいと思います。

東京でのイベント

昨日、「出身地Day 夏の交流会2015」(TIP*S/中小機構&日本財団CANPAN・NPOフォーラム)というイベントに参加してきました。このイベントは、首都圏に住む地方出身者が出身地のことなどを話すというものでした。

参加者は200名を超え、出身地の宮城県からも自分を含めて5名が集まりました。お一人は、仙台からの参加で、交流会に参加するために前日から東京に来られたとのことでした。

出身地が同じという共通点があるので、色々な話題で盛り上がりました。例えば、出身地を仙台と言うか宮城と言うか、仙台を挟んだ北と南では考え方も風土も違うこと、宮城料理には何があるかという話題が出ました。

その後、テーマ毎の勉強会となり、地方に仕事を作るというテーマに触れてきました。多くの県の方々の考え、参加された動機を聞きながら、改めて今後の展開を考えながらの帰宅となりました。

仕事を創る

従来は地方から都会へという人の流れでしたが、今もその大きな傾向は変わっていないと思います。一方で、地方で暮らすという選択肢がより現実的に感じられるようになってきました。

都会のビル群インターネットの普及、交通と流通の発達によって、都会で暮らす必要性が薄れてきたというのが背景にあると思います。これから、人の流れが徐々に都会から地方へと向う可能性はあると思っています。

しかし、最低条件として仕事を創ることが不可欠です。資本主義である以上、経済が動かなければ生活が成り立ちません。

また都市部は医療や教育の場が豊富にあり、選べる自由がありますが、地方では選択肢が限られています。東京に出ると、交通網、情報など非常に恵まれていると思うことが多いのも事実です。

地方を数値で捉える

現在、地方への移住者の増加が地方創生の成功例と捉えられているようですが、もっと別の指標で議論をしても良いのではないでしょうか。

例えば、分かりやすいのはお金だと思います。地域の活動を全てお金で指標化して、数字の増減を評価するという考え方です。

農村風景もちろん、全てをお金で評価しきれないという主張もあると思うのですが、日本が資本主義で成り立っている以上は、お金をものさしにして地方の状況を改めて見る必要があると思います。

もう一つは、交流人口を指標にできないかと考えています。定住者が増えなくても人の出入りがあれば、地域を維持、活性化することは可能であると思います。ここに、外国からの観光客の数を加えても良いかもしれません。

あまり議論倒れになってはいけないのですが、地方や出身地を想う感情を大事にしつつ、具体的な数値を使用して多方面から地方を評価することが大切だと考えています。

想いがあれば変わること、変えることは可能であると思っています。


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数値と言葉で伝える

今回の内容は、ビジネス書やコミュニケーションについて書かれた本では基礎中の基礎として取り上げられている事柄かもしれません。しかし、定番の内容にも関わらずあまり実践されていないように思えます。何故なのかと考えてみると、

「伝える」意志が希薄

自分の中では理解していれば、相手も同様に理解していると考えている

習慣化されていない

この辺りが理由になるのかもしれません。1人で完結する仕事の場合は何の問題も無いのですが、複数の人間が関わる場合、それぞれが何を考えているかを共有する必要があります。常に身近にいる相手であっても、伝わらない部分があるので、必要なことは言葉でしっかりと伝える必要があります。

とうもろこし屋台

例えば、上の写真をどう言葉で表現するでしょうか?あくまでも一例ですが、

網の上に7本のとうもろこしが載っています。このとうもろこしの産地は宮城県産で、昨日の18時に栽培している農家さんが収穫したものです。品種はゴールドラッシュで、1本あたりのサイズの平均値は20cmです。

などと伝えることが可能です。最近は白い色をしたとうもろこしも存在するので、果肉部分の色を情報として伝えることも必要かもしれません。

日本語の表現次第なので、いくらでも伝え方があると思います。特定の分野に詳しい人達であれば品種名を伝えただけでも理解しあえるかもしれませんが、専門外の人にとっては聞いても理解の助けにはならないかもしれません。このため、

相手の頭に合わせる

ことが大原則になります。また、自分が理解していること=相手も同じように理解しているとは考えずに、丁寧に伝える必要があります。さらに、それ以前の問題となりますが「伝える」ということを面倒なことと考えずに、習慣化することが大切です。

次に、数値を入れた方がより具体的にイメージを伝えることができます。例えば、何かの買い物を頼む際に、牛乳をいくつか、肉を適当に‥などとは伝えないと思います。必ず、牛乳を1パック、豚肉を200グラムと数値で伝えると思います。その方式で、下の写真を数値化すると‥

指人形

鶏のような人形が5本、指にささっている。1体の重さは‥、高さは‥センチ、1番重いのは親指にささっている人形で‥グラム、1番軽いのは中指にささっている人形で‥グラム。

などと表現することができます。

こうして書くと、わざわざ言われるまでも無いと思えるような内容ですが、仕事のプロジェクトなどになると途端に実践できない人が増えてきます。

伝えるという行為はもしかしたら面倒なことかもしれませんが、伝えないことによって生じる問題に対応する方が遥かに面倒だったりもします。周囲で物事が進まない時は、例え時間がかかっても徹底的に伝える時間を取ってみてはどうでしょうか?

案外、伝わっていると思っていたことが実は全く伝わっていなかったり、伝えた内容と全く違うように解釈されていることに気付くと思います。それぞれが気付くことで、ようやくプロジェクトがスタートしたと言えるのではないでしょうか。


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即断する練習

大きなプロジェクトを達成しようと思うと、多くの人の力が必要になります。そのような時、スピードを常に意識しておかないと計画倒れになります。

特に、全体の構想を取りまとめる人はどんどん決断をしていかないと物事が前に進みません。上流で問題が止まってしまうと、下流もどう動いて良いか分からなくなります。そして、ようやく下流に動いたとしても案件を磨いたり練り直す時間が無くなってしまいます。

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これは、大きなプロジェクトに限らず数人が関わる案件でも同様のことが言えます。少なくとも、責任者は即断できるように日頃から訓練をしておく必要があります。では、どうすれば良いのかということですが、

1.自分の役割を認識する

2.作業の全体を見る

3.複数の案件を同時に進める

という3つを意識すると変わってきます。まず、自分の役割を認識するとは、自分に求められていることを理解することです。あれもこれもと中途半端に進めるのではなくて、自分には何が出来て、何が出来ないのか。何が得意で、不得意なことは何か。まずは、その線引きを明確にしておくことです。そして、悩む前に

不得意な分野は得意な人に任せる

という言葉にすれば当たり前のことを、実行します。時間をかけて成し遂げるということも大切ですが、複数の人が関わる場合は多くの人に迷惑をかけることになります。どうしても任せる相手が居ない時は、外部の組織に任せるという手段でも良いと思います。

時間をお金で買う

という意識も大切です。よく、節約のために全部自分でやろうとする人もいるのですが、結果的に出来が悪い内容を修正するのに多くの時間を費やすし、ムダが増えてしまいます。そのためにも、お金を支払って外部に任せてしまうのも決断の一つです。

それから、作業の全体を見るということで、先伸ばしに出来ないことを意識付ける必要があります。決断できない人は案外、締め切りの意識が弱い傾向にあります。その時になればどうにかなるという考えを捨てる必要があります。特に責任者の場合は、自分の決断の遅れが他の部署に及ぼす影響を意識しておかなければなりません。

カレンダー

ただ、そういう習慣はなかなか直らないというのが現実です。そのためには、その日食べるものを即決する、買い物の時間をいつもの半分にするなど非常に小さい所から改善していくと良いと思います。とにかく、

期限を守る

ということを常に意識することです。この件に限らず意識するだけでも変わることがあります。まずは、カレンダーを見るということから始めると良いと思います。そして、複数の案件を同時に進めるということは、

1つの案件に縛られない

ということです。期限を頭に入れた上で、決めやすい問題から決めていくということになります。1つの問題に固執してしまうことで、全体の流れを止めないようにします。そのためには、優先順位をしっかりと付ける必要があります。


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