ネットビジネスの正体
このサイトを構築する際に、どうすれば多くの人に読んでもらえるかということを調べました。どうしても、記事を見てもらわないと始まらないので、ついつい楽をしようと考えてしまいました。それで出会ったのが、「私はメール1通で50万円を売り上げた」的なサイトでした。今思えば、実にうさんくさく‥通帳の数字まで掲載されていたような記憶があります。
それで、その手法を無料で教えますと書いてありました。この無料というのがくせもので、大体、お金になる話が無料な訳はありません。でも、人間は弱いもので、無料ならば損もしないから良いかと思ってしまいます。それで、フリーのパソコンアドレスを入力してみました。この時点で、この業者?個人?はメールアドレスを1つ集められたことになります。
そうすると、早速メールが届きました。詳しい内容を公表すると著作権にひっかるとか書いてあって、そういう予防線というか塀の向こうに落ちないような仕掛けがしてありました。その辺の実効力は不明なのだけど、とりあえず無料だから内容を公開しても仕方無いと思う人が多いかもしれません。大雑把に中身を書くと、最初に何通かのメールを出し、問い合わせをしてくる人を絞っておき、その人達向けに売り込めば高確率で売れるという内容でした。
無料であれば、こんな程度かなと思える内容だった。先方も、これは一つのきっかけで、これから先で儲けるらしく、定期的にメールが来るようになりました。ただ、迷惑メールに分類されているのでそれほど気にもとめていませんでしたが、この記事を書くにあたり読み直してみました。
すると、ネットビジネスの醍醐味はオークションの活用→情報発信→コンテンツの販売と書いてありました。情報発信というのは、検索で訪れる人の受け皿になるホームページ作成、コンテンツ販売というのは、「無料」で集めたメールアドレスを使ってどうすれば儲かるかというマニュアルを売るということでしょうか。
さすがに、そこまで露骨なことは書いていませんが、こういうのは昔からねずみ講とかマルチ商法という詐欺の常套手段だったりします。今はインターネットで、より簡単に、投資も少なくて騙せるのかもしれません。それと、堂々と株式会社を名乗っていたりフェイスブックで写真まで出していたりするので、そういう面で信じる人も多いのかもしれません。
業者からのメールを読んでみるとやはり「無料」の文字が目につきます。同時に「期限付き」で焦らせています。数百万稼げると書いたかと思えば、副業的に簡単に20万、30万円稼げると急に現実的なことも書いています。文章に強弱を付けることで、信じてしまう人が増えるのかもしれません。
まとめると‥数万円の情報が無料で、しかも期間限定だからすぐアクセスして欲しいと誘導する形になっています。ここで、だいぶ前に書いた「私はメール1通で50万円を売り上げた」という宣伝文句が思い出されます。ここで誘導された人は結局、お金を儲けようとして、業者に50万円を払うお客になっています。溺れる者は藁をも掴むといいますが、その藁を差し出すことで大儲けしている人の存在は頭の片隅に置いておいた方が良いと思います。人は、案外のめり込みやすい生き物なので注意が必要です。