スマートフォン依存について

先日、目薬をもらうために眼科に行ってきました。その待合室で、何気なく周囲を見ていたらひたすらスマートフォンをいじっている人の多さにびっくりしました。30人くらいの中で7人もいました。これでは目も悪くなるし、よりによって眼科の待合室で携帯をいじるというのはどうなんだろうかと勝手に心配になりました。

一方で、小さな子がぬり絵をしていたり、宿題をやっていたけど読書や新聞を読んでいた人は3人くらいでした。こちらも、本を1冊持ち込んで待っていたのですが、最近は新聞を読む人すら減っているようです。たまに電車に乗ると、10人の乗客がいたら8人くらいはスマートフォンを見ている印象があります。新聞・雑誌を読んでいる人を見かけると安心するというか、マンガを読んでいる人もあまり見かけません。

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スマートフォンで新聞もマンガも読めるし、ゲームも出来るから紙媒体もゲーム機も不要なのかもしれませんが‥便利さには必ず裏返しのことが起きます。まず、漢字が書けなくなります(これは、パソコンを使用している自分にも該当します)。それから、使える単語が不足するので表現力や文章力が落ちます。これは、かなり致命的なことで、報告書やメールの文章さえ書けなくなってしまいます。

簡単なやり取りならば何の問題が無くても、少し改まったメールになると途端に書けなくなります。以前、ある学生が企業に商品についての問い合わせをメールで行うことになり、横で見ていたら5分経っても、10分経っても進まずに30分くらいかかってようやく数行のメールを書いていました。就職してからの練習と思って黙っていたのですが、かなりもどかしかったです。もちろん、この学生も会話とか簡単なメールのやり取りならば問題無く出来ます。

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こうして考えると、スマートフォンは便利な機械なのですが、それを使用している人間はどんどん退化しているように思えます。便利な存在と言うと、地方ではすぐ近くのお店に行くのにも乗用車を使うことが多いのですが、歩く機会が減るために足腰が弱くなります。皮肉な話ですが、地方よりも空気が悪いと言われる都会の方が、電車の乗り換えや階段の上り下りによって、歩く機会が多く健康増進に役立っていたりします。

それと、スマートフォンはクイズの回答用には最高かもしれませんが、自分の頭で思い出したり考えたりする機能は鈍くなってしまいます。以前、ネットの情報をそのままコピーして貼り付けたような学生のレポートを読んだことがあります。コピー先の文章が間違っている可能性もあるのですが、ネットの情報は全て正しいと思っていたるのかもしれません。ある学生は正直と言えば正直なのですが‥文章の引用先にwikipediaと書いてありました。ある程度選抜されているはずの、国公立大学の学生ですらこのような状況になっています。

たまには、数時間だけでもスマートフォンの電源を消して過ごしてみるのはどうでしょうか?


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