歴史から考える
最近、携帯ゲームのCMに信長と光秀(ちゃんとパソコンで一発変換できるあたりが有名人であることの証明かもしれない)が出ていたけど、どの程度の人が分かるのでしょうか?ただのちょんまげ姿の二人がゲームをしている‥としか見ていない人も多いかもしれません。
結局、基礎的な知識が無いと皮肉もパロディも通じません。例えば、時事ネタの多い爆笑問題のネタはニュースやワイドショーを見ていないと何が何だか分からない時があります。だから、本として出版された時は1つ1つ解説が掲載されています。
そこで、歴史の話が出てきます。歴史を知っていても社会の試験に役立つ程度と思うかもしれませんが、歴史を知らなくても今を生きることに不便は感じないかもしれません。何か調べる時はインターネット検索をしてしまえば、どうにでもなります。
人は頑張っても100年くらいしか生きられません。その中で技術は飛躍的に進歩(退化?)していますが、人間の考え方や物の見方は大して変わっていません。だから古典と言うような本が今でもビジネス書などに活用されています。今を、これからをどう生きるかという時に歴史を学ぶことは大きな意味を持ってきます。特に、失敗例は学ぶところが多いと思います。ただ、歴史を今の時代の基準見てしまうと、誤った評価をしてしまうことがあるので、当時の時代背景を頭に入れておく必要があります。
ただ、歴史の評価ほどいい加減なものはなくて、当時良いと思っていたことが後世で悪い評価をされたりその逆もあります。結局は人間の考えることなので、そういうものだと思っておいた方が良いかもしれません。過去をさかのぼってみると、大体、世の中は周期的に変動していることに気が付きます。ブームが起きては沈静化し、また時間が過ぎてからブームとして再燃します。今がどの波なのかを考えるときに、歴史は便利なものさしになります。
細々した話はこの程度にしておいて‥信長、秀吉、家康の3人の苦労具合を考えたことがあります。自分がこの3人の立場だったら、1番辛いのは秀吉だろうと思います。秀吉の周辺には弟の秀長がいる程度で、残りの親類は出来が悪く、農民からのたたき上げだから秀吉を命がけで支えるような武将団はほとんどいませんでした。そんな中で、天下を獲った苦労は並大抵のことではなかったと思います。大河ドラマで官兵衛が秀吉を支えているような描き方をしていましたが、秀吉はそこまで官兵衛に依存はせずに(依存する必要もなかったはず)独力で道を開いていたと思います。また、官兵衛も黒田家を最優先していたと思います。
一方の信長は、当時の血筋からすれば上等とは言えなくても領主の息子であり、老臣の存在は厄介だったかもしれませんが、自分の親衛隊を育てることはできました。家康も人質になったりと苦労の連続でしたが、何代にもわたる家臣団との結束は大きかったと思います。主君のために命を捧げるだけの家臣の数は、秀吉よりも多かったということに尽きます。‥と、たまにこんなことを考えたりしています。