トロロアオイのこと

今日、たまたまニュースを途中からボケーっと見ていたのですが、内容を理解したところで慌てて画面の写真を撮りました。トロロアオイという植物の根が、和紙の紙漉きの際にノリの役割を果たしているのですが、生産者が風前の灯火のようです。

現状

現在の生産量が16トン前後で、しかも茨城県小美玉市のわずか5軒の農家で全体の8割以上を生産しているようです。

正直、調べるまでは全く知らないことばかりでした。しかも、2020年で一斉に廃業を考えているのだとか。重要無形文化財となっている「越前鳥の子紙」というものは、トロロアオイの使用が必須条件らしく、化学的なものでは代替できないようです。

以前、漆を掻く道具を作る職人さんが存続の危機ということを何かで聞いたことがあります。数年前、栃木で漆を採取している方を訪ねたことがありました。

その方1人で国産漆の10%近くを担っているとのことでしたが、それでも約100キロということでした。トロロアオイの場合も同様で、ものづくりを支える重要な1片が欠けることで、様々な産業が成り立たなくなる時代になりそうです。

2つの新聞の情報

検索したら、日本農業新聞の記事(2019年4月9日)と朝日新聞の記事(2019年6月9日)が出てきました。さすが、日本農業新聞の方が正しく、分かりやすく書かれていました。

興味深かった点は、日本農業新聞が『生育を悪化させるネコブセンチュウに対応する薬剤や除草剤の登録がなく』と書いてあったのに対して、朝日新聞では、『(トロロアオイは)農薬に弱く除草剤が使えないため、草取りも手作業だ。』‥()部分だけこちらで追記‥という点でした。

ちなみに、『農薬に弱く除草剤が使えない』という記述は意味が不明瞭で、除草剤に弱いということを言いたかったんだろうと思います。

農家さんなら分かると思いますが、同じような話で、かなり違う内容です。現在、農地で使用できる農薬(殺虫剤、殺菌剤、除草剤など)には使用可能な作物が決まっています。

適用外の作物(登録されていない作物)には使用できないことになっています。トロロアオイの場合、食用にする訳では無いし作物じゃないと考えれば、除草剤などを使用しても問題無いような気もするのですが、法律を調べてみる必要がありそうです。

朝日新聞に書かれていた理由(トロロアオイが農薬に弱い)で除草剤が使用できないのであれば、除草剤の濃度や処理方法を工夫することで、どうにかなるんじゃないかという気もしています。

また、根を太らせるために、葉を手で取る作業があるらしいのですが、ぶどう等に使用されている落葉を促す薬剤を使用できないだろうかと思っていました。深く多岐にわたる話なので、とても考えさせられました。

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