この前、事業のパンフレットのイラストでお世話になったuwabami(ウワバミ)のムトウさんに勧めて頂いた本を読みました。

本と余談

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?という題で、光文社新書から出ています。ちょっと横文字が多くてルー大柴の口述筆記のような部分もありましたが、その点を差し引けば、面白い視点で書かれた本でした。

少し余談を書くと、個人的にはあまり横文字・カタカナ語や業界用語を使わないようにしています。もちろん、「外来種は絶対ダメ!」とか「有機栽培万歳!」というような過剰な信念によるものではなく、伝える手段としての言葉を大事にしたいと考えているためです。

特定の人にだけ伝わればいいという考え方もあると思うのですが、あえて発信するならば、出来るだけ多くの人に伝えたいと考えています。同時に、「難しいことは分かりやすく、分かりやすいことはもっと分かりやすく」伝えたいとも考えています。

専門家の話だから難しい・分からないというのは妙な話で、分かりやすく説明出来ない人は、真の専門家ではないように思えます。結局、分かりやすく説明するというのは、物事をちゃんと理解していて初めて出来ることだと思います。

以前、横文字だらけの助成金の応募要項があり、全てを書き換えて理解し直した経験がありました。あそこまでひどい要綱は滅多にないのですが、日本語なのにあまりにも意味不明だったので、記憶に残っています。

要点

話を戻します。本の要点は「アート」、「サイエンス」、「クラフト」の3つのバランスを取りましょうということでした。「アート」は感性・美意識、「サイエンス」は理論・数値、「クラフト」は現実・検証と置き換えれば良いと思います。

今の日本の組織では理論・数値>感性・美意識になっていて、もっと完成や美意識を大事にしましょうとのことでした。いい視点だなと感じました。もちろん、それぞれのバランスが大事なので、どこかの要素が過剰になれば極端なことになると思います。

元々、研究に従事してきた背景があり、つい理論や数値を優先してしまうのですが‥感性や美意識をもうちょっと意識しようと思いました。ついでに、「偏差値は高いけど美意識が低い人に共通しているのは、学歴の割に文学作品を読んでいない」という指摘が面白いなと思いました。

個人的に‥「まちづくりに関わる人は、食事に対するこだわりの少い人が多い」ような気もするのですが‥気のせいかもしれません。でも、どうせ1度の食事ならば、美味しいものを食べて楽しい会話をしたいと思います。