雑草の話20(雑草を売る)

『土俵にはお金が埋まっている』らしく、『桜の木の下には死体が埋まっている』らしいのですが、出身地である宮城県山元町の足元には何か無いかと思ったら、色々なものが見つかりました。

見つかったもの

オオバコ、ヨモギ、ドクダミ、コケ、ドングリがありました。結構、本気で見つけて来たのですが、人によっては何の価値も見出せないかもしれません。

一般的には雑草と呼ばれるものばかりです。これらは、雑草の中では比較的有名な部類に入ると思うのですが、興味を持たなければ単なる緑色の草にしか見えないかもしれません。

また、農業をする方にとっては農作物に邪魔な雑草という捉え方かもしれません。ちょっと視点を変えると、単なる雑草が非常に役立つことが分かります。一つずつ、詳しく見ていきたいと思います。

オオバコ

オオバコは人の歩く場所に良く生えています。踏まれるのが好きな雑草なので自虐的なのかもしれません。‥と言うのは冗談で、恐らく人が踏みつける場所は他の雑草が侵入しにくいために、踏みつけに強いオオバコが生えているのだと思います。

オオバコオオバコは利尿作用、せき止めなどの効果がある薬草でもあります。ちな みに、山で道に迷ったとき、オオバコを探せばよく人の通る道を見つけることが出来る‥場合もあります。

その他にも、オオバコの仲間にはツボミオオバコ、ヘラオオバコという種類があり、ヘラオオバコは塩に強いのか海岸近くでよく見かけます。

ヨモギ

それから、ヨモギ。こちらは、草もちでおなじみなのですが、もぐさだったり、薬草としての需要も多くなっています。和菓子店では必須の素材なので、市場で の取引は無いかもしれませんが、結構な需要があるそうです。

よもぎ今年の2月に偶然、鹿児島で出会った社長さんには、山元町でのヨモギ栽培を勧められました。 そのような背景もあり、いつかやってみたいことの一つです。沖縄では、よもぎ畑を作り、健康茶を作っている方がいるようです。

ドクダミ

次に、ドクダミです。こちらは、強い光が苦手なので木の陰などによく生えています。匂いにクセがあるので、敬遠されがちですが、こちらも薬草となっています。

どくだみネットで調べてみたら、むくみ解消とか、高血圧の症状改善などが出ていました。この手の効能は『個人の感想です』という場合も多いのですが、ドクダミは十薬という名称で漢方薬にもなっているので、根拠ある薬草となっています。

こちらも、ヨモギと同じくわざわざ栽培している農家さんが兵庫に居るみたいで、生葉1キロ70円で取引があるようです。まさに、雑草がお金を産んでいるということになります。

コケ

そして、コケ。個人的に好きで、ふた付きのガラス容器中で育てています。山元町の隣町・丸森町のがけで見つけてチャック付き袋に入れて持ち帰ったものですが、1年以上経った今も元気に育っています。

こけたまに水をかけるだけで、後は何もしていません。こちらは、インターネットで売られていたりして、やはり立派な商品となります。地方だと全く見向きもされないので、取り放題です。

ドングリ

おまけはドングリ。風で枝が飛ばされたみたいで、青々としていました。野生動物のエサか、子どものおもちゃにしかならないと思われがちですが、東京駅の近 くでは商品として売られていました。

どんぐり陶器の植木鉢に土が入れられていて、その土の上と、土中に何個かのどんぐりが埋められていました。上に置いてあるものは飾りで、土に埋められたどんぐりを育てようという商品でした。

どんぐりも立派な商品になるということで、いい勉強になりました。ただ、どのくらい売れたのかは不明です。

まとめ

足元の雑草ですらこれだけの価値があります。いつか、山元町に雑草畑を作りたいなと思っています。

まずは、さつまいも栽培、そして今年から始めたボルトジンユ栽培をしっかりと確立してからですが、こういう訳の分からないことに挑戦してくれる仲間も増やしたいと思います。

農業は雑草取りが仕事の大半ではあるのですが、その雑草も立派な商品となります。ただ、理解してくれる方はあまり多くないのが現状です。それだけに、面白いと思っています(大多数と逆のことをするのが好きなので)。


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