宮城県山元町に行ってきました(11月27日から)
先月の27日から10日ほど出身地・宮城県山元町に行ってきました。山元町は福島県との県境にあり、仙台からは電車で50分程度で行けるのですが、現在は震災の影響で鉄道を再建中のため代行バスが走っています。
また、同じ沿岸部に位置する石巻や女川、気仙沼などと比べると知名度がやや低い町でもあります。この件については、いつか書いてみたいと思いますが震災直後の報道量の差がそのまま知名度の差となっているように思います。
さて、そんな山元町での出来事を写真を中心に紹介したいと思います。
拠点に滞在
以前の記事にも書きましたが、今回も山元町の拠点‥キラリ山元交流拠点「なわっしょ」(山元町高瀬字合戦原113-37)に滞在していました。運営は任意団体である山元町の種まき会議です。
現在は宮城県の助成を受けて運営されています。会議や集会用に公民館などの施設はありますが、宿泊ができる上に遅くまで利用できるというのが最大のポイントです。
遅くまで利用できるために、仕事が終わった人達が集まりに活用しています。その集まりからは、新たなイベントが生まれたりとこれまでに無い動きが出ています。
食事
拠点に滞在時、困ったのは食事でした。元々、山元町には飲食店が少ないという特徴があり、外食はどの地域でも似たようなもので、食事のバランスをとるのが非常に困難です。
あるお店の弁当が美味しいと思っていても、さすがに2日、3日と続けば辛くなってきます。後から聞いた話では、業務用の食品をかなり活用しているようです。下手に調理するよりも、加熱するだけで出せる業務用の方が美味いというのも何だか複雑な気分ではあります。
お世話になっている農家さんに相談したら、毎朝、畑に向かう前に食事を届けてもらえることになりました。
普段から食べている家庭料理が一番ありがたいということをしみじみと思いました。
ケーキと焚火
山元町には観光地らしい場所はありません。そのせいか、観光協会もありません。それでも、色々と回ってみると面白い発見ばかりです。
木工工房の「無房」の新沼さんを訪ねた際には、焚火にあたりながらの会話となりました。最近では直の火を見るというのも稀になってきましたが、ゆらぐ炎見ているとひき込まれてしまいます。
最近では、洒落たケーキ屋さんも出来たりして、ケーキを丸かじりしながら暮れゆく空を眺めていました。このような楽しみ方は観光ガイドには載らないかもしれませんが、自由に過ごすというのも良いものだと思います。
山元町の風景・断片
その他にも‥市場に流通せずに消費されている山元町のりんご。
今ではあまり利用されないものの、アートのように実る柿。
今も残る旧分校の建物。
山元町ではあまりにも普通の景色であるため、改めて写真を撮影するようなものでは無いと思われています。しかし、今回、あちこち回ってみて普通と思っていた景色がかなり面白い資源であるように思えました。
このためにも、外からの視点をより大切にしていく必要があると思います。山元町に限った話では無いのですが、地方には何も無い訳ではなく、単に何かを見い出せていないというのが事実だと思います。
そう思って歩くだけでも、だいぶ見え方が違ってくると思います。そんなことを考えながら山元町を巡っていました。