クラウドファンディングとは?
先日、クラウドファンディングの講演会に参加してきました。「FAVVO」という会社の齋藤隆太さんのお話でした。まず、クラウドファンディング(以下、クラウドと省略します)ですが、
クラウド(crowd):群衆
ファンディング(funding):資金調達
=群衆からの資金調達
と、日本語にした方が分かりやすいように思えるのですが、横文字で語られることが多いようです。大半の制度と同様にアメリカで活発になったアイデアが日本に来たようです。考え方自体は昔からあるようですが、インターネットを活用した仕組みは割合新しく、まだ10年は経過していないようです。
日本では、東日本大震災を契機にこのクラウドの考え方が普及したようです。実際に、東北の被災地向けの支援事業が多く掲載されたのを目にしたことがあります。
さて、このクラウドですが、運営会社があり、その会社のホームページに次のようなことを掲載することになります。運営会社によって多少の違いはあるかもしれませんが、複数のホームページを見た限り、だいたい同じでした。
1.事業名
2.事業の概要
3.募集金額
4.金額に応じたお礼の内容
5.募集期間
これで1セットです。事業名は多くの人が気になるようなタイトルを付けるのが良いそうです。この辺は、ホームページで、記事のアクセス数を増やす手法と似ています。事業の概要は何をやりたいかが明確に伝わるよう書き、写真やイラストを添えます。いくら面白いタイトルを付けても事業の中身がしっかりしていないと、支援は得られないので、1番大切な部分になります。
それから、募集金額ですが、募集した金額の全てが手元に残る訳では無いので注意が必要です。まず、クラウドの運営会社から手数料が引かれます。さらに、お礼にも輸送費などの費用が生じるので、
募集額=手数料+お礼代+事業に必要な金額
をしっかりと考慮しておく必要があります。案外、見落としやすい部分かもしれません。それから、募集期間は最大でも100日前後のようですが。募集の総額にもよるようですが、募集開始と〆切り直前に支援額が増えるようなので、いくつかのサイトを調べたりクラウド運営会社の担当者とよく相談した方が良いと思います。
募集期間は長過ぎても短すぎてもいけない
この辺は、心理学の要素が入っているかもしれません。〆切り直前に支援額が増えるのは何となく分かるような気がします。あと、クラウドを成功させるコツとして、講演会で3つの項目が示されていました。それは、
1.3~5人のチームを作って臨む
2.募集資金の30%は身内から集める気持ちで
3.諦めないこと
だそうです。いくらインターネットで不特定多数から資金を集めるといっても、関わっているのは生身の人間なので、1人では出来ることが限られるということのようです。それから、身内(家族、親類、友人など)との関わりや、諦めないという辺りも非常に人間くさい要素に思えます。
インターネットは顔が見えにくい分野と言うイメージがありますが、クラウドに関してはむしろ人間らしさを強調する方が多くの支援を受けられるのかもしれません。
今、このサイトで募集している「山元町のさつまいも株券」もクラウドに似た要素がありますが、資金以上に宮城県山元町のこと、農業のことを知って欲しいという想いから創りました。いつか、株主総会(という名の懇親会)を開催したいと思っています。