卒論の書き方(形式について)

卒論、つまり卒業論文ですが、大体の人は学生になって一番長い文章を書く機会になるのではないでしょうか。ページ数は、決まっていないのが普通だと思いますが表紙や目次を入れると20ページは超します。

文系や理系、指導教員による指導のクセはあるにしても、大体は以下のような構成になります。

タイトル(表紙)

目次

序文(研究の背景と目的)

材料および方法(どういう手法を使ったか)

結果

考察(結果を整理する)

引用文献(本、論文など)

謝辞(関わった人に対するお礼)

各項目をA4用紙1ページに入れたとしても、8枚となります。大体、結果と考察が1枚に収まることは無いので、図表を加えれば簡単に10枚は超します。

今は、大半がパソコンでの作成だと思うので使用するソフトは「Word」が多いと思います。体裁は各自の好みや研究室の仕様に従えば良いのですが、個人的には

フォントサイズ‥11pt

日本語フォント‥MS明朝

英語フォント‥Times New Roman

ページ設定‥行数26,行送り25pt

上記の条件に設定して書いていました。特に深い意味はないのですが、見やすかったので自然にそうなりました。文章を書く上での原則としては、

数字は半角を使用する

フォントを統一する

この点に気を付ければ、後はそれほど体裁を気にする必要はないと思います。また、図や表には通し番号を付けること、原則として用紙1枚につき1つを載せるというところでしょうか。

写真についても同様です。当然のことながら、写真は鮮明なものを使用します。あと、図と表の体裁については注意点があります。

表はタイトルが上にくる

図はタイトルが下にくる

‥これだと分かりにくいと思うので、具体例を掲載しておきます。

表の位置  図の位置
上記のように、タイトルの位置が変わります(昔、書いた論文から引用しました)。図表は「Excel」で作成したものをWordに張り付けるのが大半だと思います。より見やすくするためには、

Excelで作成した図表を元にして「Power Point」で新しい図表を作る

こちらの方が後で編集がしやすく、見やすいという利点があります。ただ、Power Pointの操作が慣れていない場合は時間もかかってしまうので、時間のある人向きです。この手法は学術誌への投稿論文にもそのまま使えるので、頭に入れておくと後で役に立ちます。

それから、写真についてです。次の操作をしておけば、写真の位置を自由に決められます。

写真を貼り付ける

写真の上で右クリック

文字列の折り返しを選択

全面を指定する

これだけです。使用するソフトのバージョンによって少し異なるのですが、位置の設定は変更できるようになっています。以上が論文としての体裁に最低限必要なことになります。

あとは、文章の書き方、構成といった具体的なことですが、長くなってしまったので、次の記事で詳しく書きたいと思います。

『博士ライフ』では、論文の代筆は行っていませんが、個別の相談には対応しています。論文の書き方、まとめ方、進路相談を含めて気軽にご相談下さい


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