雑草の話21(雑草を食べる)

最近は、ヒマと言うとウソになり、忙しいと言えば粉飾になるくらいの時間軸で生活をしてます。1件、書かないといけない文章があるのですが、珍しくことばが出てこないので、作家気分で近所をフラフラしていました。

収穫散歩

目的無く歩くのがもったいないので、気になっていたイタドリを収穫することにしました。誰も採らない雑草を収穫している姿を見られるのが何となく気まずく、あまり人の来なそうな川端を歩いてきました。

そうしたら、ちょっとだけ見つかりました。なぜかイタドリは川端に多く、常磐線の車窓から見えるイタドリの群生地が気になって仕方なかったのですが、山元町では、まだここという場所が見つかっていません。それと、人生初めての収穫だったので、どの状態が食べ頃なのかも全く分からず、とりあえず柔らかそうな部分を採ってきました。

途中、野球のユニホームを着た子供達の一行が颯爽と自転車で駆けていきました。彼らの目には、紙袋(中にイタドリ)を持って散歩している人間の姿がどう映ったんでしょうか。そんなことを想いながら初夏の青空を堪能し、足元の雑草を観察しながら戻ってきました。

イタドリの調理

その後、イタドリの皮を剥き、お湯で色が変わるまでさっと煮て、水に浸してアクを抜いていきます。まだ雑草感は残っているのですが、アクが抜けたら調理となります。

そんなこんなで、ようやく食材になりました!早速、豚肉と炒めて麺つゆで甘辛に味付けしてみました。さっと茹でたので、シャキシャキ感がちゃんと残っていました。そして、酸味も抜けていました。

肝心の味は、粗にして野だが卑ではない(粗暴でも卑しくない)レベルかと思っていたら、普通に美味しかったです。調理前はちょっと青臭くて、まさに祖にして野という感じだったのですが、下処理をすることで卑ではなくなりました。今は、茎がまだ柔らかいので、食べるならば今のうちかと思います。

すぐに食べられるお惣菜と異なり、食材を探すことで、人の奥底にある狩猟本能のようなものがふつふつと湧いてきます。そして、食べもののありがたさを改めて感じます。下処理は面白いけど、結構大変でした。こういう実験を学校でやってみると、いい勉強になるかもしれません。

植物図鑑

ともかく、これで有川浩「植物図鑑」に書いてあった内容を実践することができました。高知県民がイタドリをこよなく愛すると書いてあって、ずっと気になっていました。

銀座にある高知県のアンテナショップでも、かつおのたたきと一緒に食べることができます。ちなみに、「植物図鑑」は図鑑じゃなくて雑草を食べる恋愛小説です。面白いのでオススメです!

コケ

ようやく、コケを見つけてきました!3種ほど見つかりました。

コケの分類は不慣れなため、コケの本を熟読中です。コケの家(瓶)も用意したので、土地の造成と分譲を行っていきます。

これからどんな感じに成長していくのか、観察する楽しみが増えました。

雑草元年

宮城県山元町での大学生インターン受け入れや、事業の報告書一式が終わり、最近はスパイスからカレーを作ってみたり、ホタルイカやワラビなどを食べたいままに食べる生活をしていました。

気づけば3月も終わり、新しい年号の発表を都内で聞くことになりそうです(昨年、山元町で実施した旅するスクール参加者の方々との交流会に参加します)。昭和から平成に代わった頃、平成元年の1円や10円玉を集めた時間は遥か遠くになりました。

雑草を軸にした事業化

そんな中、数日前に宇都宮大学を訪ねてきました。きままに遊びに行く感じですが、先生と雑草のことについてあれこれと会話し、勝手に思いついた雑草元年に向けた準備を進めています。

前もちょっと書いていたのですが、元々の得意分野である雑草で新たな財布をつくる試みです。最近流行りの起業に近いのですが、これまでの蓄積を使いつつ、自分の頭が回るくらいの食費があればできる内容です。後は、適材適所‥チームをつくっていこうと思っています。

3つの分野

以前書いていたこととも重複しますが、事業の対象は雑草です。大きく「管理」、「活用」、「教育」の3つに分かれます。

まず「管理」ですが、雑草の市場規模が多岐にわたるため中々算出が困難です。そういう訳で、早速、雑草の市場規模を調査できる人が欲しいのですが、先生と考えたところ3兆円前後になりそうです。ちなみに、除草剤の出荷額が約1100億円です。雑草は毎年、都会も地方も関係無く生えるので、土地の利用形態に応じてどう管理するかが課題です。技術だけでなく政策面も関わってきます。具体的には、雑草の効率的な管理計画の作成や、新規技術の開発(企業との共同研究)を進めます。

それから、「活用」です。こちらは、今の段階で大きな市場にはならないかもしれないのですが、面白いのでやろうと思います。頭の中にあるのは、アート的な活用、食用、薬用、緑化(コケ含む)、染織です。雑草を育てることはできるのですが、活用はまだ未知数の分野なので、様々な分野の方と進められたらと思っています。

最後が「教育」です。人口減少時代、あらゆる場面で担い手が不足してきます。先の「管理」や「活用」に関してもとにかく人に尽きます。そんな訳で、「管理」を理解できる動画、アプリなどの教材を開発していきます。また、環境教育への活用、雑草を素材にしたツアーやイベントを開催していきます。雑草イベントといっても、大げさなものではなくて、まずは雑談でもしたいなと思っています。

これから

これらを一気にできる訳ではないので、まずは「管理」から始めることになりそうです。それでも、関わってみたいという方が増えれば同時並行でどんどん進めていきたいと思います。幸いにも、初期費用がほとんどかからないというのがこの事業の特徴なので、後は人の力次第になると思います。

今は、これらの構想を1つの資料に濃縮しようと、内容を練っているところです。そんな訳で、雑草と関わる未来についてあれこれ考えてもらえるだけでもありがたいです!まずは、山元町で始めようと考えています。

随時、関われる方を募集中です。条件は自らの頭で考えて行動できる方。自己の利益だけでなく、周囲のひとや地域のことを考えられる方と一緒に面白いことができればと考えています。

インターンとの対話

今、出身地・宮城県山元町の団体にインターンが訪れています。今日は、インターンの2人と3時間くらい話をしていた‥ようでした。あまりに幅広く話をしたので、自分でも忘れてしまっているのですが、こんなことを話しました。

①伝える意味
伝えたい書類や企画は読む人、審査する人の頭に合わせる。なぜなら、相手が理解できなければ、伝わらない。自分でいくら良いと思っても意味を成さない。そのためには、言葉を選んだり、図表や数値など表現方法を様々に試す。こういう考え方は茶道のもてなしにも似ていて、もてなす相手のことをどれだけ考えられるか、想像できるか、調べられるかという地道な作業が必要。

②旅スク山元(写真と文章を学びながら1泊2日で山元町のひとを取材するツアー)のこと
どんな意図があったのか、準備、これからの展開などを紹介。冊子が完成して終わりではなくて、参加者の交流、山元町との関わりが続くことが目的であることを説明。ちゃんと来てもらえる価値を提供できるかどうかが大事。

③スマホを持たない理由
大多数に合わせることは楽だけど、それが当たり前になると疑問を持たなくなるから。不便なものがあると、どうすれば解決できるかを考えるようになる。疑問を持つことが大事。平均に埋もれる生き方も楽(みんなと同じだから浮かない)だけど、平均から思いっきりずれた生き方(競合しない)も楽。

④本の読み方
専門書はあまり読まない。読書に対する苦痛は無くて、本の1冊1冊が新しいゲームソフトで、読書はゲームをしているような感覚。本を読んでいて気になった事例や人物が出てきたらそのことに詳しく書いてある本を読む→また新しく気になる→また別の本を読むことの繰り返し。突発的に読みたくなる本もあるけど、リンクをたどるように本を読むと知識の点が面に変わる。

⑤物事の進め方
1つのことを順番に進めるのではなくて、全て同時進行。3つとか5つくらいの案件を同時に。ただ、全てに同じ力を使う訳ではなくて、大事な部分では多くの時間を割き、軌道に乗れば確認程度で、あまり時間をかけない。進捗に応じて力配分を変えていく。

⑥どんな未来がいいのか
それぞれが自分自身の頭で考えて、実際に行動(どんなことでもいい)できる人が1人でも多く増えること。後は、それぞれが動いていけば、自然に未来となる。何が生まれるかは、それぞれが考えればいい。一緒に動くことで新たなことが生まれる可能性もあるし、それもそれぞれの考え方次第。結果として、面白くなっていればそれでいい。こうあるべきが強くなるのは怖い(他者が許せなくなるから)。

⑦数値目標の設定
求められれば設定はするけど、そこには縛られない。設定は、だいたい達成できるだろうという数字にしておく(報告書用)。理由は、自分が思った通りに進むのはつまらないし、そうならないことが普通だから。反省は多少するけど、ふり返ってみて得られた結果を大事にしたい。

⑧仕事について
転職という考え方はあまりない。仕事の比率が変わるだけで、「ABC」という案件3つの仕事があるとして、Aが終わり、新規にDが入れば「BCD」という仕事に変わるだけ。結局は人との信頼関係。頼まれた仕事があった場合、面白そうじゃなくてもやってみたければ、頼まれた範囲内でやりたいように修正して実施する。本当に面白そうでなければ、得意な人に回す。面白いと思った内容ならば更に面白く足す。

⑨自己評価について
自分の評価は難しい。でも、ある程度の立ち位置を知っていないと徐々に辛くなる。自分を過剰評価→評価をしてくれない相手を避けてしまう。自分を過小評価→自信が持てないから相手にも不安がうつるし、消極的な思考になる。

⑩考えるための資料について
ダメな事例をたくさん集める。いい事例には裏のある場合が多い(多少の疑いを持つ)、もしくはマネできない特殊な事例が多いため。でも、マネできるところは積極的に活用する。ダメな事例を集める理由は、どう改善すれば良くなるかを考える過程が勉強になるから。

⑪当事者になることについて
自分が当事者になれば、何とかしようと本気で考える。でも、どうせ仕事だからとか、自分のお金じゃないからと行動すると、中途半端になるし、効果も生まれない。

⑫思考法について
日々の会話や読書、経験が原酒(ネタ)の仕込み。10年前に仕込んだものと、最近仕込んだネタが合わさって新しいウイスキー(企画)が生まれる感じ。見た目は急に思いついているようでも、実際は熟成とブレンドの過程がある。忙し過ぎて仕込みができないと原酒が枯渇して、新しいウイスキーが出せなくなる。枯渇してしまえば、能や歌舞伎のように型で生きることになる。そういう選択肢もアリだけど、自分はそういう選択肢は選びたくない。よく、講演ばかりしている人が型に縛られる傾向。慣れていて話は上手だけど、話の中身が変わっていない。

⑬ゴーン被告(今、思ったこと)
変装が面白い。凄く気になる。

‥などなど、たぶんこんな話をしていたのではないかと思います。

最近考えている雑草のこと

ここ最近はずっと雑草のことばかり考えていました。論文に追われていた頃とはまた違う感じで、より地に足着いたというか、事業としてのかたちを練り上げる作業を進めています。

かたちの見えるもの

今、関わっている企画づくりやイベントは面白いし、まだまだやりたいこともあるのですが、やはり「かたち」として見えないものは理解されにくい部分があり、「かたち」として明確な雑草を押し出してみようと思いました。

もちろん、企画関係も並行して進めています。それと、自分の得意分野の雑草を使わない手は無いと、今更ながらに気づいた感じです。

雑草との関わり

例えば、雑草に関わる数字(除草剤の出荷額が2015年度で1099億円など)を調べたり、なぜ管理する必要があるのか(イノシシ被害、病害虫の拡大、交通事故など)、活用の可能性(薬草、染色、食用など)を1つ1つ考えていました。

何となく知っていたつもりだったのですが、情報を探しているうちに、より理解が深まってきた感じです。

最近は、人口減少、地方創生、ふるさと納税に協力隊、IoTにICTなどなど未来を想定した言葉をたくさん聞きますが、雑草も視野に入れておかないといけないんじゃないかと思っています。当たり前すぎて見過ごしがちなのですが、実は普段の生活から災害まで、あらゆる場面に関わってきます。

雑草の問題

ちょうど、2月27日付けの日本農業新聞に、ブラジルチドメグサやオオフサモという海外から来た植物が九州で問題になっているという記事が掲載されていました。

何が問題かというと、集中豪雨が発生した際に水路を塞ぐので河川の氾濫の原因になるとのことでした。佐賀市では数百万単位の予算を計上して防除しているようですが、根絶には至っていないとのことです。たかが雑草かもしれませんが、こういう具体的な事例を聞くと、改めて考えさせられます。

足元

‥と、いうことをここ最近はしていました。おまけの写真は通り道で気になっているツタバウンラン(たぶん)。

なぜか、そこだけにぽつんと生えていました。たまに、足元を観察してみると面白い発見があるのでおすすめです。でも、ずっと下ばかりを見て歩いていると、ちょっと怪しいひとになってしまいます。

書類数枚で出来ること

今日は書類づくりをしていました(現在進行中)。自分で完結することならば先週で終わっていたのですが、ちょっとした流れ作業になっていて鮭(書類)の帰りを待っていたところでした。今日、ようやく鮭が帰ってきたと思ったら、明日と言う締め切り付きの鮭でした。

誰が放流したと思っているんだ!‥と帰ってきた鮭に激怒しても仕方ないので、締め切りに間に合うように淡々と文字を刻んでいました。

その合間に、この文章を書いているくらいなので今日中には十分終わります。夏休みの宿題ならば1人の問題で済むのですが、複数が関わる書類だと後に続く人の作業に響いてきます。

書類の枚数と助成額

これまで、今日のように、様々な申請書類を書いてきました。

例えば助成金。

申請先によっても異なるのですが、助成額の割に添付書類の作成が大変なところもあれば、逆にこんな枚数でこんな多額の金額を助成しているのかと驚くこともありました。書類に費やした時間と助成額は比例しないものだとつくづく感じました。

特に、行政が申請者となり、国や県に出す書類は多額な金額の割にはずいぶん枚数が少ないと感じていました(色々なサイトで見ることができます)。それなのに、地方では建物をつくる公共事業と比べて、ソフト分野の公共事業は少ない印象がありました。

地方だからと言ってソフト事業が不要な訳でもなく、あちこちの省で様々な事業が公募されています。と言うことは、どこかには資金が流れているはずです。

色々な事業の委託受け先を見ていって気付いたのが東京にあるなんとか総研とか、大手の旅行代理店とか有名どころの名前が出てきました。

結局、地方向けのソフト事業と言っても、結局は東京に資金が動いていました。地方を活気づけるはずのお金が東京の人口増加の要因になっているという皮肉な構図がそこにありました。

ただ、あまり安易な視点で単純化しない方がよい話題なので、そういう傾向があるというくらいに留めておきたいと思います。

何とか総研と地元総研

自治体は数枚の申請用紙を提出すれば格段に高い確率で支援が決まります。当たり前ですが、決定と同時に自治体の仕事量も増えます。仕事を増やしても給与が変わらないならば、仕事を増やしても仕方ないと考えるのは人の常なので、提出を渋る方が自然かもしれません。

でも、その事業は全て自治体で実施する必要はなくて、委託することができる事業だったりします。ここで、東京の何とか総研に出すんじゃなくて、自分の地域総研に仕事を出してみたらどうなるんだろうと想像してみました。

「うちの地域にはそんなシャレた団体が無いから東京の団体に頼んでいるんだ」という意見がたくさん出てきそうですが、「無いならば作ってしまおうホトトギス」という名言(ウソ)があるように、作ってしまえばいいと思います。

実際は、地元総研があるのに行政の担当者が知らないという場合も多いと思います。

で、地元総研があることで何が変わるかというと、今まで地域に求人の無かった仕事‥例えばデザインとか‥が新たに生まれます。仕事があれば働いてみようというのが人情なので、その地域の出身者や新たな人が来るはずです。

話をすごく簡略化しているので、夢物語のような仕様になっていますが、これに近いことは起きると思います。

何でもその地域に囲い込めと言っている訳ではなくて、例えば地方創生に関わる事業費の半分程度を、地元の団体にソフト公共事業として委託するだけで変わるであろう世界の話でした(助成金の是非は色々な意見があると思います)。

自分自身がこの夢物語に近い部分を経験しているので、そうなるだろうという根拠もありました。最近、やたらアンケートを迫って来たのが東京の何とか総研だったので、どうせお金を使うならば地域で本気で頑張っている団体に使って欲しいなと思った次第です。

雑草に関わる数字

最近、何をしているかと言えば、数字探しをしていました。誰でも知っている雑草を数値の面から見ようという試みで、ネットで探せる国や民間の資料を探っていました。

面白いけど疲れる、疲れるけど期待していた資料が見つかると嬉しいということの行ったり来たりです。実際に調べてみると知らないこともたくさんあって、ゲーム感覚の要素もあります。

雑草ベンチャー

何故にこんなことをしているかというと、ここ最近書いている雑草に関わる仕事づくり(雑草ベンチャー)と、空想求人の方向性を考えるためでした。大海にも似た広大な課題の中から何を抽出し、どう加工するかを考えていました。

昨年、100歳で亡くなった脚本家の橋本忍氏は「複眼の映像」の中で、脚本とは牛(原作)を観察し、急所を一発でしとめて血を抜く作業と表現していましたが、雑草の急所はまだ薄ぼんやりとしています。

雑草に関わる数字

自分の頭の整理用に主な数字を書いてみると、

1)除草剤の出荷額(2015年度)‥1099億円

2)直轄河川の堤防除草経費(2018年度)‥約977億円

3)イノシシによる農産物被害額(2017年度)‥48億円

4)農作業の標準賃金(2018年度)‥1300円/時間

5)農薬製造などに関わる企業‥約50社

こんな数字が出てきました。

数字の中身

大きな数字から身近な数字まであるのですが、2の河川堤防という限定的な事柄に絞っても900億を超す費用が使われています。ここに道路とか鉄道などが入ってくると相当な額になるはずです。これが大きな数字。

小さな数字で考えると、例えば山元町で草刈りを手伝ってもらうと4にあるように1時間あたり1300円のお金が動きます。これはあくまでも目安の数字になります。現在、どの地区でも集落単位で草刈りをしていますが、負担を考慮すれば、そろそろ限界だと思っています。また、農家の除草作業も厳しくなっていくと思います。

そんな訳で、これからは地元の建設会社などに除草を委託する時代が来ると思います。また、そのことで地域に新たな仕事ができることで、雇用も生まれてきます。どう管理していくかは技術の領域なので、これは大学などに入ってもらうことでだいぶ改善されます。社会的な背景と技術面など多様な分野が関わるのも雑草の面白いところです(複雑とも言える)。

雑草ベンチャーの役割

雑草ベンチャーの1つの役割は雑草を軸に産官学をくっつける接着剤というか、事務局機能です。2つ目は雑草管理のアプリ制作。ガラケーを使っている人間が言うのも何ですが、分かりやすくかつ科学的にも正しく、誰でも使える仕組みをつくることで、新しい雇用が生まれるんじゃないかと思っています。

アプリそのものを販売するというよりも、無料で使ってもらい、その代わり得られたデータを様々な分野で活用していく方がいいかなと思っています。ごく狭い分野に絞り、白アリ駆除のように、不動産に関わる雑草管理の仕組みを作るというのもアリなのかもしれません。

3つ目は、雑草の活用、例えばコケの栽培とか緑化に適した雑草(あまり候補はありませんが)の育成、薬草栽培とか染料などの工芸用の雑草栽培も入ってくるかもしれません。

ま、これは追々充実させることになるのですが、まずは大きな未来を描きつつ、そこを目指して1つ1つ積み重ねる作業をやっています。

ひとと出会う週間

最近は記事の投稿がおろそかになっていましたが、雑草に関わる相談を受けたり、地域づくりの企画や冊子の校正など色々なことをやっていました。

近況

数日前は雪に囲まれた事務所でレトルトカレーを食べ、日がな一日読書をして沈黙の時間を過ごしていました。その反動か、今週は色々な方と出会えてとても楽しい時間となっています。振り返ってみると対面での会話は数年ぶりだったりして、ネット上では活動が分かっていても、実際に会って話を聞かないと分からないこともたくさんあって、とてもよい刺激になっています。

振り返ってみると対面での会話は数年ぶりだったりして、ネット上では活動が分かっていても、実際に会って話を聞かないと分からないこともたくさんあって、とてもよい刺激になっています。

今日は、お会いした方と共通の知人の話になりました。その知人は、自分より格段に若いときにそのままの年齢で止まってしまい、過去を振り返ることしかできない存在となりました。それだけでも時間の移ろいを感じます。

自分自身、2015年くらいからやってきたことは、当時の記録を見ないとすっかり忘れていて、あまり振り返ることも無いのですが、会話をしながらその頃のことを思い出しました。

ひょうたんを育てていた頃

過去を振り返る中で、今日お会いした方が「大学でひょうたんを作っているひとがいる」ということを知人から聞いていたそうです。それは誰とも間違いようがなく自分のことなのですが‥確かに、ひとが一生の間に生産するであろうひょうたんの数百倍くらいは育てていました。実際は義務教育にでもしない限り、ひょうたんを育てることの無いままに人生を終えるひとの方が多いと思います。

当時、近所のホームセンターで種を買い、大学の温室で苗を育ててから移植、土づくりや害虫の防除などを毎年やっていました。最後の方は、落ちた種から勝手に生えてきたひょうたんを土の上に這わせる自然栽培のようなこともやっていました。

あそびと意味付け

ひょうたんづくりは完全に遊びだったのですが、誰かの記憶に残り、さらに数年ぶりの会話に出てきたことで報われた感じがしました。最近は、ひとり文化事業の「どんぐり博物館」という冊子をつくったり、空想求人を考えたりしていたのですが、その辺も、後々の時間に何かの影響を与えていくのかもしれません。

ただ、これらは意図的にやっている訳ではなくて、単に自分自身が面白いからやっているといます。結果として何か意味を持てば更に面白いとは思うのですが、何も起きなくたってそれはそれで全然いいかなと考えています。

デザインの力

最近、勝手に博物館事業を開始したのですが、デザインというのはともて広い範囲の言葉だなーと感じています。

デザインの範囲

狭い範囲では文字や写真の選択とか、かたちや色を決めていく作業なのですが、範囲を拡大すれば地域づくりとか社会の目指す方向性なんかもそれに入るみたいです。たまに聞くコンパクトシティなんかもそんな領域に入るのだと思います。

デザインは正解の無い分野ですが、たまにヘタなデザインは休むに似たりでいっそ何もしない方がいいのかなと思う場合もあります。もちろん専門に勉強している人は一味違うのは間違いないのですが、たまに見る農協の看板(流行語を織り交ぜたもの)にも非常に心を揺り動かされたりします。

デザインの力

現在、募集中のやまうち農園さんのインターンについてはデザインのちからを求めています。どちらかというとより狭い範囲のデザインなのですが、ここでの体験はより広い範囲のデザインを学ぶ上で、とても役立つことが多い気がしています。

それが実際の現場に触れ、地域を訪れることの意味だと思います。デザインを介すれば、見えていなかったものに気付いたり、既にあったものの捉え方が変わっていきます。

デザインとは、思考法のひとつのかたちかもしれません。だから、専門とかあまり気にせずに挑戦してもらえたらと思っています。

こちらの案件についてはおひとりの方から問い合わせを頂いています(ありがとうございます)が、引き続き募集中です!

近所の空き地と植物図鑑

最近、区画整理事業のせいか、近所の家がちょこちょこ解体されて更地が増えています。

足元の雑草

最初、黒々としていた地面も時間とともに緑色に変化する光景を見ていると、日本はとても豊かな環境だということに気づきます。何度か雨が増えればすぐに草に覆われ、何かの折に竹や木が侵入してあっという間に林や森になってしまいます。

近所の更地もだいぶ緑色が濃くなっていました。よく見るとコアカザが群生していて、あまり周辺では見ることがなかったので珍しい光景でした。

解体前の土地に種子が眠っていた可能性もあるのですが、雑草の種子の寿命は3から5年程度(種類や土の条件で変化する)なので、ちょっと考えにくく、種子がどこかから飛来したのかもしれません。仮に種子が風に飛ばされて移動したとして、どこかに発生源がある訳で、近所を探せば別の群生地があるのでは‥なんてことを足元の雑草を見ては考えてしまいます。職業病みたいなもんです。

1種の雑草だけで、勝手に盛り上がることが出来るので、スマホ(持っていないけど)でゲームをしたりニュースを読むよりは面白いかなと思います。この思索が何かの役に立つ訳では無いのですが、こういう余白的なものは大事にしおきたいなと思います。

植物図鑑

そういえば、有川浩の『植物図鑑』ではアカザが出てきました。シロザ、アカザ、コアカザは‥おそ松、チョロ松、十四松みたいなものですが、六つ子よりは見分けやすくなっています。地域にもよるけど、シロザよりもアカザとコアカザの方が珍しいかもしれません。

昔、大学の畑のある部分にだけアカザが生えていたのですが、除草とともに年々減り、いつの間にか無くなってしまいました。それでも、栽培したり種子を採取した記憶があります。『植物図鑑』ではアカザが希少という感じで書かれていましたが、実際には、そこまで希少という感じでは無いかもしれません。

雑草は季節とともに日々変化するので、希少種がごっそり生えていたりするし、その反面、ほとんど見かけない雑草も実際に存在します。例えば、イヌノフグリという雑草はかなり希少かと思います。

‥コアカザでだいぶ引っ張ってしまいました。あとは、なぜかツルナが生えていました。一応、栽培種に近いという認識だったのですが、近くに赤しそが生えていたので、どこか畑から種子が飛散したのかもしれません。

『植物図鑑』だったら、ツルナも、赤しそも美味しく調理して食べたのかもしれません。自分で書くなら、ツルナは辛子か胡麻和えに、赤しそはしそジュースにすると思います。

ドクダミ

ドクダミと発音すると、名前だけでも重い感じのする雑草ですが、漢方に使用されるくらい役立つ植物です。

雑草の定義

雑草とは何かとよく聞かれることがあり、その都度、自分でも考えるのですが、『雑草とは何か、その美点がまだ発見されていない植物である(エマーソン)』というカッコイイ定義を見つけました。そう考えると、ドクダミは雑草というよりも、薬草と呼んだ方がいいかもしれません。

ドラクエと雑草

連想クイズのようですが、薬草というとドラクエを思い出します。「やくそう」と表記する方がより、身近に感じます。「どくけしそう」もありました。ゲーム内では、無機的な言葉でしかありませんでしたが、攻略本には味わい深い絵が載っていて、子どもながらにあれこれとゲームの世界に浸っていました。

ドクダミには解毒効果があるようなので、現実の世界に置き換えれば「どくけしそう」になるかもしれません。薬草とか毒消しというと年配の人が健康のために飲むもの、健康茶の類というイメージですが、もうちょっとドラクエ的な何かで普及できたら面白いと勝手に思っています。

雑草の栽培

ちなみに、ドクダミを栽培している地域もあって、健康茶の原料になっているようです。ある農業系の雑誌に掲載されていて、凄く面白い着眼点だなと感心しました。

雑草を栽培するというと想像つかない方が大半だと思いますが、雑草それぞれに個性があって栽培をしてみるとかなり面白い体験が出来ます。病気にならないように殺菌剤を処理したり、土を変えたり、光を調整したりしないと上手く育たない雑草もあります。雑草=強いという訳ではなくて、条件が合わないとすぐに枯れてしまう繊細な植物群だったりします。

これまで、200種くらいの雑草栽培をしてきたのですが、春の雑草(タンポポ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウなど)は種を採るのも大変だし、発芽がちょっと遅めだったりして苦労しました。巨大になるヨウシュヤマゴボウとか、代表的なイネ科雑草のメヒシバやイヌビエあたりは結構簡単に育てられます。

‥と、書いて実際に育ててみようと思う人はほとんど居ないと思いますが、将来は中学校あたりで雑草の栽培実習が必須になる時代が来るかもしれません。限りなく0に近いとは思いますが、「若いうちはやりたいこと何でも出来るのさ!」ということなので、雑草の栽培をオススメしたいです。

ゆったりした日々

気が付けば、久しぶりの投稿となりましたが、淡々と毎日を過ごしていました。

日常

ちょうど報告書関係の提出・確認が終わり、一番のんびりできる時期になっています。

ずっとのんびりという訳でもないのですが、これまでと比べれば何もしていないに等しいくらいゆっくりとしています。幸せの青い鳥が来ないかなと、事務所前の鳥を観察していました。

それでも11日、南相馬市の移住担当課のみなさんが山元町に来て頂き、色々と意見交換をさせて頂きました。共に目指す方向がとても近く、楽しい時間でした。

さらに、取り組みを理解できない層(世代の違い?立場の違い?)の存在も全く同じで、人は体験するか想像できる範囲でしか価値を認められないのかもしれません。

足元の観察

まあ、足元の価値は気が付きにくいものなので、常に感性を磨き続けなければいけないのかもしれません。日々勉強ということで、足元の観察をしてきました。

山の濃淡ある緑色に流れる紫のフジの花があったり、フキが群生していたり、コケ、山椒、オトギリソウ、わらびなどが生えていました。こうして巡ると、足元はとても豊かなことに気が付きます。そして、国道沿いには個性的な建物もありました。

草(野草、山菜)を売り、草コイン(仮想通貨の中でもゴミに近いコインを指すらしいです)を買って1億円くらい稼げば面白いんじゃないかとか、バカなことを考えていました。

読書

あとは、空いた時間で本を読んでいました。今読んでいるのは『応仁の乱』の二番煎じで出版された?『観応の擾乱(かんのうのじょうらん)』を読んでいます。

室町幕府初期の足利家の親類を中心とした喧嘩の話です。著者の解釈の正当性を強調し過ぎなので、『応仁の乱』と比較するとちょっと読みにくい感じです。

美意識を考える

この前、事業のパンフレットのイラストでお世話になったuwabami(ウワバミ)のムトウさんに勧めて頂いた本を読みました。

本と余談

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?という題で、光文社新書から出ています。ちょっと横文字が多くてルー大柴の口述筆記のような部分もありましたが、その点を差し引けば、面白い視点で書かれた本でした。

少し余談を書くと、個人的にはあまり横文字・カタカナ語や業界用語を使わないようにしています。もちろん、「外来種は絶対ダメ!」とか「有機栽培万歳!」というような過剰な信念によるものではなく、伝える手段としての言葉を大事にしたいと考えているためです。

特定の人にだけ伝わればいいという考え方もあると思うのですが、あえて発信するならば、出来るだけ多くの人に伝えたいと考えています。同時に、「難しいことは分かりやすく、分かりやすいことはもっと分かりやすく」伝えたいとも考えています。

専門家の話だから難しい・分からないというのは妙な話で、分かりやすく説明出来ない人は、真の専門家ではないように思えます。結局、分かりやすく説明するというのは、物事をちゃんと理解していて初めて出来ることだと思います。

以前、横文字だらけの助成金の応募要項があり、全てを書き換えて理解し直した経験がありました。あそこまでひどい要綱は滅多にないのですが、日本語なのにあまりにも意味不明だったので、記憶に残っています。

要点

話を戻します。本の要点は「アート」、「サイエンス」、「クラフト」の3つのバランスを取りましょうということでした。「アート」は感性・美意識、「サイエンス」は理論・数値、「クラフト」は現実・検証と置き換えれば良いと思います。

今の日本の組織では理論・数値>感性・美意識になっていて、もっと完成や美意識を大事にしましょうとのことでした。いい視点だなと感じました。もちろん、それぞれのバランスが大事なので、どこかの要素が過剰になれば極端なことになると思います。

元々、研究に従事してきた背景があり、つい理論や数値を優先してしまうのですが‥感性や美意識をもうちょっと意識しようと思いました。ついでに、「偏差値は高いけど美意識が低い人に共通しているのは、学歴の割に文学作品を読んでいない」という指摘が面白いなと思いました。

個人的に‥「まちづくりに関わる人は、食事に対するこだわりの少い人が多い」ような気もするのですが‥気のせいかもしれません。でも、どうせ1度の食事ならば、美味しいものを食べて楽しい会話をしたいと思います。

ひとりに届く企画

昨日(1月25日)は、宮城県の移住・定住関係者が集まる会議に参加してきました。

事業の報告

山元町を取材して発信する事業‥書類上は平成29年度みやぎ移住・定住推進連携事業の一環で、「地域を学び、発信しながら人と人とのつながりを創る交流促進事業」‥といいます。自分で名付けておきながら、実に長い名称です。2017年の5月頃につくった企画なので、タイトルは完全に頭から抜け落ちていました。

要は、町外の方に山元町を取材・写真撮影をしてもらい、その記事をまとめた冊子を作成しようという企画です。前置きが長くなりましたが、今日は事例紹介ということで企画の意図と成果を発表させて頂きました。

空気としては、学会最終日のシンポジウムのような雰囲気でしたが‥久しぶりだったので懐かしく感じました。今回、楽しさをどう伝えたくてスライドを作成したのですが、課題としてそのまま残ったというところです。

誰のために伝えるか?

それでも、スライド一式が出来たおかげで、年度末に集中する報告書の取りまとめが楽になると、嬉しかったりします。元々、100人の参加者が居たとして、その中から1人の賛同者・友達が出来れば十分だと思っていて、毎度毎度、誰か1人のために企画を考えて、話をしている感じです。

突き詰めてしまえば、自分のやりたいことをやっているので、響かなくてもそれはそれと思える状況です。むしろ、不味い飯の方が後々まで後悔する原因になっています。

趣味で陶芸をしているのですが、企画もそれに似ているかもしれません。割るやつも出てくるのですが、たまに当たりが引けるのでそれが楽しくてやっているのかもしれません。

今月はまだまだ発表関係が続くので、スライドを練り上げている最中です。この考えている時間が楽しく、道楽と仕事がほぼ一体化しているような感じがしています。

雑草ナイト終了

雑草をテーマにイベントを開催して、ちゃんと人が来るのか‥という実験的なイベントでしたが、結果を先に書くとちゃんと成立しました!

イベント

しかも、30人を超す方に来て頂きました(余るだろうと持参した名刺がギリギリでした)。会場は清澄白河の仕事バーで、実は、訪れたのはまだ3回目の初心者でした。

それでも、縁があってイベントを開催させて頂きました。しかも、新年第1回目のイベントということで、どうなるかと内心はドキドキでした。今回は、定期的に仕事バーを訪れている方の他に、雑草に興味のある方や植物に興味のある方も多くて、会話も大盛り上がりでした。

出会い

また、仕事バーで出会い、山元町に来て頂いたりデザインの仕事をしてもらっている工藤さんにも会えました。その他に、SVP東京の活動として山元町に関わり続けていた木村さん、11月12日の山元取材ツアー(旅するスクール)に参加して頂いた伏島さん、そして運営で関わってもらっているハナラボの角さん。

さらに、宮城出身者のイベントでお話をさせて頂いた菅原さんとも久々に会うことができました。北海道の黒井さんの後輩にあたる三上さんとも出会えました。

雑草の縁

雑草というテーマでありながら、ちょっと同窓会的というか、これまでに繋がりのある方と色々とお話をすることが出来ました。また、参加者同士のつながりが生まれてくれたら一番いいイベントだったと言えるかもしれません。

それにしても、色々な会話を通して、自分自身も考えるところがあり、改めて雑草を研究してきて良かったなと思います。今回のイベントを機に、また新しい繋がりが生まれたら嬉しいです。

後は、余談として。今回のイベントついでに、日中は熊谷守一展を見てきたのですが、雑草を描いたポストカードが販売しており、イベントとの縁を感じました。その後は、初めて皇居内に入り江戸城の本丸跡や紀州みかん(とても小さい)の実物を見てきました。さすが、皇居の管理はしっかりしていて一面の芝生や樹木はとてもキレイでした。結局、雑草を管理しないと、人間が望む風景はつくれないということかなと思います。

そういう意味で、雑草は人間の都合に左右される植物な訳で、100年後はそういう価値観も変わっているのかもしれません。そんな空想をしてみました。