さつまいもの栽培をお願いしている宮城県山元町の菅野さんの畑では、たくさんの野菜が育てられています。今月の中旬くらいから収穫が最盛期となり朝から忙しくなるとのことでした。宮城も梅雨入りしたので、一気に野菜も大きくなっているようでした。

菅野さんに話を聞きながら畑を見ていたら、面白いにんじんが転がっていました

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このにんじんをどうするのか聞いてみたのですが、形が悪いのでそのままゴミにしてしまうとのことでした。鉄腕ダッシュの0円食堂向けの野菜になっているようです。でも、良く見ると面白い形をしています。人によって色々なものに見えるかと思いますが、すぐにタコに似ているなと思いました。ここに顔を書いても面白いだろうと思いながら畑に横たわるニンジンを見ていました。

もちろん、これをそのまま市場に出してもはじかれるのは明らかです。では、直売所ではどうか?‥真っ直ぐなにんじんと並んでいたらたぶん売れません。では、どうやったら売れるのか?いくつかの案を考えてみました。

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①普通のにんじんが1袋100円としたら20円くらいで販売する

この方法では100円のにんじんが売れなくなってしまう可能性も出てきます。野菜が足りなくなると規格外品がスーパーに並ぶことがありますが、値段の高い規格品が売れなくなるために、全体として野菜の価格は下がり農家さんの所得も下がってしまいます。小売りは仕入れ値に利益分を載せれば良いので利益は確保できるので損はしません。

②ペット用として販売する

実は、このにんじんは無農薬で育てられています。絶対農薬を使わないというこだわりによるものでは無く、害虫や病気が付かなかったので、わざわざ農薬を散布する必要がなかったようです。そんな訳でペット用としての販売も考えてみました。これは、ペットショップであったり、インターネットなど販売する場所によっては売れそうな気がします。ただ、田舎の直売所だと、そもそもお客さん自体が少ないのでペットを飼っている人が来る確率は低いかもしれません。

③面白く販売する

例えば、最初に書いたように「タコにんじん」と名付けて販売するのはどうでしょうか。今は、物が何でもあふれている非常に恵まれた時代です。一方で、画一的な商品が並びちょっとつまらないという思いを抱いている方もいるのではないでしょうか?自分もその一人です。それならば、タコ吸盤が吸いついて離れない→落ちない→合格にんじんという名前でも面白いかもしれません。

じつは、この記事は自身のフェイスブックに書いた記事を再構成したものです。そちらでは、「タコにんじん」に次のような物語を添えてみました。

『このにんじんは、蛸人参(たこにんじん)と言うらしいです。以前読んだ本で、ここの畑の沿岸部の方に祠(ほこら)があって、そこでは蛸が祀(まつ)られていたことを思い出しました。その祠の周辺で育った作物は大根も人参も蛸に似たような成長をするという話があり、食べると健康や長寿になるということで大切にされていたそうです。震災でその祠も消失してしまったのですが、方角を考えると、ちょうど津波によってここの畑の辺りに流れ着いたのかなと思います。今ではがれきも撤去されてしまい、確かめる術は無いのですが、その御利益かもしれません。』

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この物語は、遠野物語と山元町の郷土史をイメージして創作しました。これが100年経てば民話としてにんじんの横に添えられるようになるかもしれませんが、今の時代だと捏造とか会社だとコンプライアンス違反と言われてしまいそうです。でも、民話や童話はこういう所から生まれたのではないかと想像しています。最近の社会は、少し硬直した部分を感じます。

とにかく、農産物については、まだまだ売り方や伝え方があると思っています。だからこそ、この分野に関わって、農産物や加工品を販売しようと考えました。あとは、行動と継続することだと思っています。


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