雑草を15年近く研究してきたと自己紹介をしていたにも関わらず、雑草についてあまり触れていなかったので、改めて書いてみます。

雑草とは?

「雑」の付く言葉を挙げてみると雑菌、雑巾、雑誌、雑貨、雑踏、雑種、雑用‥と結構ある。この雑と言う字には、色々なものが混ざっているという意味があるらしく、総称のようです。

よく、雑草というと「雑草という草は無い」と言う人がいます。確かにその通りなのだけど、そういう話からは話題が広がりにくくて困ることがあります。昭和天皇が言ったらしいのですが、興味のある方はネットで調べてみて下さい。

雑草との関わり

さて、その雑草を15年で200種類以上育ててきた訳ですが、この数だったら日本でも10位以内には入れるのではないかと勝手に思っています。

そもそも日本に雑草を育てている人はどの程度いるのかという話になると、除草剤の研究をしている企業と国の農業関係の機関、後は雑草好きの趣味人くらいかと思います。

例えば、国勢調査に「1年以内に1種類以上の雑草を種子から育てた人」という項目があったら分かるのですが、そんな質問は放送作家でも思い付かないので、コントにも出てこないかと思います。

105-0549_IMG雑草を育てたところで、ランや山野草よりも地味な訳で、よっぽどの人でないと見向きもしません。一般的には、雑草=そこら辺に生えているものという程度の認識ではないでしょうか?

DSCN2638雑草の実態

雑草は適当に生えている訳ではありません。雑草魂というように、どんな環境にも耐えられるようなイメージがありますが、雑草は環境によって大きく変化します。実際に育ててみると病気になったり、すぐに枯れてしまったりと結構、繊細だったりします。

だから、雑草のようにたくましいという表現は誤りで、雑草のように繊細という方が正しいと思います。もちろん、環境が合えば雑草は凄い勢いで増加・成長していきます。

雑草と土壌の関係

そんな雑草を見れば、ある程度、土の環境が分かってきます。東日本大震災の後、福島と宮城の県境を歩いたことがありました。その時、雑草の種類が従来と大きく変化しておりヌビエというイネ科の雑草が大量に発生していました。

ちょうど、津波によって水はけが悪くなり、塩が多く含まれる土壌に合っていたという訳です。後は、水の多い場所には水を好む雑草が、乾燥をしている土には乾燥に強い雑草が生えます。

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だから、慣れてくると雑草の種類から土壌の状態が見えてきます。農業雑誌の記事で読んだことですが、熱心な農家さんになると、発生した雑草の種類から作物にとっても良い畑になっているか、悪い畑かということを見分けているそうです。

それだけ、雑草は環境によって成長が制限されており、雑草の種類や生育状況から周辺の環境が分かることもあります。雑草の生育する何気ない風景の中には意味があります。

雑草の話は、一気には書ききれないのでこれから少しずつ更新していきたいと思います。


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