最近は、簡単にグラフを作成できるので、ちょっとした報告書などにも数値と一緒にグラフが出ています。ただ、このグラフというものが中々くせ者で、パッと見た時に印象を変えることがあります。下に適当に作ったグラフを載せてみました。どちらも、同じデータをグラフにしたものです。

グラフのイメージ

データを強調したければ右側を使用し(最大値が30)、逆に差のないようなことを示したければ左側(最大値が100)を使えば良い訳です。案外、軸の最大値まで見ている人は少ないのでちょっとしたことでイメージが植え付けられてします。

グラフの原則として軸の目盛を揃えるということが大事になります。最近ではエクセルなどのソフトが勝手にグラフにしてくれるので、そのまま載せてしまう人も多いのですが、軸の最大値がバラバラになっていたりします(おせっかい機能)。そのデータを見て差があると言って喜んでいても、軸の最大値を同じにしてしまうと、実は大した差の無い結果に見えてきます。もちろん、論文を書く場合は見え方が異なるだけで説得できないので、統計の力を借りて本当に差があるのか、無いのかを示す必要があります。

ここまで書いてきたことは、ごく当たり前の話です。ただ、ぱっと見た時のイメージは頭に残るので、それを使って何かを売りたいという人には便利な手段かもしれません。そういう部分に気が付くかどうかは、やっぱり日頃から意識をしておくかどうかだと思います。

それから、単位を活用してもイメージを作れます。例えば、ある水について「水素溶存量が3ppm」と書いてあったとします。これがどの程度の量か想像できるでしょうか?ちなみに、最近は論文の場合ppmという表記は使わずにmg/Lなどで示します。ppmは100万分の1という意味なので、1ppm=0.0001%になります。‥この辺で頭の中がややこしくなっているかもしれませんが、そういう単位があるという認識で読み進めて下さい。

だから、1リットルの水に水素が3ppm入っているという意味は次のようになります。水1リットル=1000グラム=1000000ミリグラムです。これの0.0003%で3ミリグラム=3ppmとなります。正直、このような微量な成分で体に影響があったらとんでもないことになる訳です。料理本を見てもらうと分かりやすのですが、砂糖5ミリグラムなんていう表記は出てきません。何より、家庭用のはかりの精度ではとても測れない重さです。

また、1グラム(g)と書くよりも1000ミリグラム(mg)、1000000マイクログラム(μg)と表記した方が多く見えますが、要は同じことを言っています。ともかく、話を戻すと、わずか3ppmの成分で体が元気になる?とい体質の人は、桁違いに砂糖などが入っているジュースを飲んだらどうなってしまうのでしょうかという話です。試しに、ミネラルウオーターで検索して単位をグラムかミリグラムに換算してみて下さい。いかに少ないかびっくりすると思います。そうすると、数値を調べるだけでもイメージで構成されている商品かどうかが分かってきます


人気ブログランキングへ