『出身地である宮城県山元町で何かできないか』、専門である『農業分野で出来ること』という模索から、2016年は農家さんと、さつまいも栽培とボルトジンユという薬草栽培をしています。

作物の選択

最近は、海外の品種も含めて多くの作物が容易に入手出来ます。出始めの頃に珍しいと騒がれていたアイスプラントも、今では直売所で大量に売られています。色の鮮やかな作物、形の面白い作物なども並ぶようになりました。

そのような背景もあり、『珍しい』という理由で栽培を始めると最初の1、2年くらいは良いのですが次第に当たり前の作物になってしまいます。特に、ブームになったりすると一気に生産者が増えて埋没してしまいます。

2014年に、『珍しい』ということを優先して紫とうがらし、甘いとうがらし(カレイドスコープ)を宮城で栽培したことがありました。

むらさきとうがらしの栽培風景

甘いとうがらし結果としては大成功だったのですが、使い方と売り方を上手に提案することが出来ずに大半は土に還してしまいました。これは、良い教訓で1つは山元町で育つ作物が分かったことと、売り方も想定しないと意味が無いということでした。

選んだ作物

このような経緯があり、農業の基本に立ち返り『食べて美味しい』という点を重視して考え直しました。同時に、人が作物を欲しくなる理由をあれこれと考えてみました。

そうして出た答えが2014年から栽培しているさつまいもと、今年から栽培を始めたボルトジンユでした。さつまいもについては、これまでも色々と記事を書いてあるので簡単に書きますが、鹿児島県から優良なべにはるかの苗を取り寄せ、宮城県山元町のベテラン農家さんに栽培を託しています。

7月21日のさつまいも畑一方のボルトジンユは、正直に書けば『食べて美味しい』とは言いにくい植物です。限りなく雑草に近く、ミントのような香りはしますが、かなり個性の強い植物です。きっかけは、たまたま読んだ農業雑誌に掲載されていたことでした。

雑草のような生命力=栽培しやすいという点と、血糖値を下げる効果があるということで実際に飲用している方のことが書かれていたので、これだと感じました。

元々、15年ほど雑草の研究をしていたので、雑草の生命力があれば害虫や病気対策も楽だし、宮城県山元町でも育つと考えました。

ボルトジンユ栽培

実際に栽培をしてみると、予想以上に繁殖力が強く害虫の影響はほとんどありませんでした。試しに葉を1枚食べてみるととても苦く、かなりクセがありました。

ボルトジンユ(2016年7月)栽培が簡単なことは良かったのですが、先に書いた血糖値を下げる効果を望むのであれば、継続して摂取できる形にする必要があると考えました。その1つの答えがお茶にすることでした。

お茶つくり

ちょうど良いことに、お茶農家さんとご縁があったので、埼玉のお茶園に行ってきました。

ちょっとした実験をして作ったお茶を試飲したら、社長さんがのけぞりました。何事かと思って飲んでみたら、社長さん曰くこれまでで一番苦いというお茶が完成していました‥。

ボルトジンユ茶(苦い)確かに、これでもかという位に苦くて思わず二人で笑ってしまいました。いっそ、『世界で3番目くらいに苦いお茶』という名前で販売しても良いかと思ったくらいです。

色々とアドバイスを頂いたので、今後緑茶とのブレンドや、乾燥方法など実験を進めていきたいと思います。ちょっと面白くなってきました。毎日飲めるお茶にしたいので、まずは飲みやすさから改良したいと思っています。

どうしてよいのか分からないと行動が難しいですが、課題が見えてしまえば時間はかかっても解決できそうです。

関連記事

ボルトジンユ関連で以下の記事が出ていました。三重の方でボルトジンユのポット栽培をしている方がいるそうです。

http://mainichi.jp/articles/20160720/ddl/k24/040/159000c

ボルトジンユについては、マンジェリコンという同じシソ科植物との混同や詳細な記事が少なく、どんな情報でも見つかるはずのインターネットを駆使してもあまり出て来ません。当面は、手探りでの思考錯誤になりそうです。

肝心の血糖値を下げる効果については、今、血糖値の高い方に試してもらっています。こういう効果は個人差が大きい可能性もあり、医薬品と異なって明確な効き目が現われにくい場合もあるのですが、健康の助けになるようであれば最高だと思っています。

追記

ボルトジンユの成長の様子をまとめた記事を追加しました。

(2016年9月23日追記)


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