最近は1日おきに梅雨と夏の交雑する天気の山元町です(月の半分程度は出身地・宮城県山元町に滞在しています)。晴れの合間を利用して、雑草対策をしました。

元々の動機は室内に入ってくる虫対策です。除草剤⇒農薬⇒危険という昨今なので、少し詳しく書いてみます。

雑草対策は虫対策

『風が吹くと桶屋が儲かる』という言葉があります。解釈は様々らしいのですが、ある本に出ていたものを紹介すると‥風が吹くとほこりが飛び、目に入ると失明する人が増える。そうすると、三味線などの芸事で暮らす人が増え、三味線に貼る猫の皮が必要になるので猫が減る、猫が減るからねずみが増えて柱をかじる。かじられた柱が倒れて人が死ぬから棺桶屋が儲かるということでした。

ヤブガラシ(処理前) ヤブガラシ(処理後)

除草剤処理前のヤブガラシ(左)と処理後のヤブガラシ(右)

ここから本題です。『雑草が増えると虫も増える』という話です。『タデ喰う虫も好きずき』という言葉通り、虫にも好みがあって様々な雑草が虫の餌場だったり家(すみか)になります。虫に来て欲しくない建物の周囲にそのような雑草が生えていると、雑草目当てに虫が寄って来て、結果的に室内に侵入してしまいます。

食事の無料配布を宣伝しておきながら、来たら怒るという理屈が成り立たないように、雑草管理を無視して、虫だけを嫌うというのは虫のよい話な訳です。世の中のモノゴトはどこかで繋がっていて、巡りめぐって思わぬことを引き起こすというひとつの事例です。

雑草対策は動物対策

それから、最近特に問題となっているイノシシですが。こちらも雑草対策が不可欠です。畑がきれいでも、その周囲が草で覆われているとイノシシは畑のすぐ近くまで来てしまい、当然作物が荒らされます。電気柵や背の高い柵を設置するなどの対処方法もありますが、同時に雑草対策を行わないと期待通りの効果が上がらない場合もあります。

そんな訳で、雑草対策は虫や動物対策に繋がるということになります。最近、山元町の沿岸部の畑ではネズミが発生するらしいのですが、まずは雑草対策から始めるのが良いと思います。

ネズミの駆除剤を使うのも悪くは無いのですが、根本的な対策としては雑草の防除がオススメです。

除草剤について

冒頭に書いたように『除草剤=危険』というイメージで語られると何も前進しないのですが、除草剤にも様々な種類があります。茎や葉から吸収されるもの、直接土壌に処理するもの、雑草を刈った後に処理するものなどです。また、効果の差はありますが、どんな雑草も枯らす非選択性の除草剤と、特定の雑草だけを枯らす選択性の除草剤があります。

ギシギシ(処理前) ギシギシ(処理後)

除草剤処理前のギシギシ(左)と処理後のギシギシ(右)

だから、用途を間違うと思わぬ薬害が出たり逆に雑草が全く枯れないということが起きます。それから、除草剤の使い方として散布機やじょうろで処理する以外に、筆を使って写真のような雑草の表面に塗るという方法もあります。大面積には難しいですが、特定の雑草を枯らしたい時には有効です。

また、全ての雑草を枯らす必要は無くて、生活上で困るものだけを狙えばよいという考えもあります。ただ、除草剤には抵抗があるとか言う人に限って、間もなく枯れてしまう雑草を夢中で刈ったり、大して邪魔にならない雑草まで根こそぎ抜いたりしてしまいます。

その結果、一瞬だけきれいになった土地に、大型で厄介な雑草が進入してしまうという皮肉な光景と向き合うこともあります。科学を冷静に理解・利用するには、そこそこの勉強と柔軟な発想が大事かもしれません。

たかが雑草と思われがちですが、よーく観察するとかなり深いものがあります。


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