デザインは全くの専門外なのですが、元々興味があるのと、たまたま関わることもあり普段から商品などのデザインが気になっていました。

そのような訳で、本職の人とは見方が違うかもしれませんがデザインの効果について書いてみたいと思います。

デザインとは何か?

どうしても定義というか、概念から考えたくなるのですが、いざデザインとは何か?と問われると少し戸惑ってしまうというのが実情です。

個人的にはデザインとは、「何かを伝える一手段」であると考えています。商品であれば味や作り手や素材のことを伝える手段がデザインだと思います。

もちろん、専門的にはもっと深い意味や定義があるのかもしれませんが、デザインを普段の生活をより良くするモノと捉えても良いかもしれません。

デザイン疲れ

そんなデザインですが、意識して周囲を見ていると非常に多くの文字や色、形として身の回りに存在しています。無意識に色や形で特定の商品を連想する場合もあります。

例えば、赤と黄色を使うと非常に目立つのでチェーンの飲食店などでよく使われていたりします。また、青色と表現しても空の色であったり海の色であったり様々な色が使われています。

デザインの仕上がる工程を覗いたことは無いのですが、恐らく色や文字の細部まで詳細に詰めているはずです。そんなこだわりもほどほどならば心地よいのですが‥

東京駅などに並ぶ商品を見ているとデザインが凝り過ぎて逆に疲れてしまいます。もちろん、1つ1つは非常にこだわっているのですが、同じ空間に並ぶと互いに足をひっぱっているようにも思えます。

適度なデザイン

これは個人的な印象なので、多くの人はそれぞれのデザインに魅かれて商品を手に取っているのかもしれません。それでも、もっと要素を削った方がかえって目立つのでは無いかと思うことがあります。

素人ながらも多少、デザインをかじると、何となくグループ訳が出来るようになります。色や形、言葉など何となく同じ匂いがして、デザインが同一の人なのかと思う時があります。

同時に、どちらが最初に考えたのかまでは分からないのですが、多少コピーしたのではと思わせるデザインもあります。コピーが行き過ぎれば一時話題となった東京五輪のロゴのようになるのかもしれません。

陶器の場合

趣味で陶芸教室に通ったり、陶器市にも良く行くのですが、陶器の場合は結構明確にデザインのグループ分けができます。オリジナルの人が有名であればある程、すぐにデザインの元祖が分かってしまいます。

ただ、陶芸の場合はあえて古作を写す場合もあって、例えば唐津焼などは数百年前の器がお手本とされていて、今も多くの陶芸家が古作から学んでいたりもします。

一方で、オリジナルを考えた人々はやはり凄いという思いがあります。陶芸に限った話ではありませんが、多くの人に影響を与えられるデザインは中々作れるものではありません。

実体験から

デザインはどうしても過去の事例や、優れたオリジナルからは逃れにくい存在と割り切ると多少デザインをかじった人間でもデザインらしいことは出来るようになります。デザインはスポーツと異なり感性に訴える部分が大きいので、数値化が難しいという点が大きいと思います。

さて、そんなデザインに関わったことがあります。それほど難しいことでは無くて、焼酎のラベルをデザインしました。

山元鳥の焼酎ただオリジナルのキャラクターである山元鳥(やまもとちょう)だけを配置したラベルです。文字も説明書きも一切入っていません(酒造法の関係で裏面に原材料などを表記したラベルがあります)。

これを見ただけでは中身が日本酒なのかジュースなのかも分かりません。裏のラベルを見ることで芋焼酎であることは伝わるのですが、それ以外は何も伝わらない状況です。

あえて削る

デザインの本職の人に見せれば、情報がちゃんと伝わらないのでデザインとしては失格と言われるかもしれませんが、人の興味を引き付ける効果はあります。

こちらの焼酎はお世話になっている寿司店の好意で棚に置いてもらっているのですが、ラベルについて聞いてくるお客さんが居るそうです。

すし久の棚前向きに捉え過ぎかもしれませんが、会話の生まれるデザインとも言えるかもしれません。もちろん、お店の方には事前にこちらの焼酎の製造元などの情報は伝えてあるので、お店の方の説明があって初めてデザインとして成り立っているとも言えます。

焼酎にしろ日本酒にしろ銘柄があって当たり前なのですが、あえて無いというのも面白いと思っての実験でした。ただ、名称が無いというのは注文の際にどう伝えて良いか分からないなどそれなりに不便な面もあります。

先ほども書いたように、凝り過ぎず、削り過ぎない適度なデザインが一番良いのかもしれません。

まとめ

心地よいデザインは色々な人に情報が波及していくと思います。よくデザインを芸術と捉えて、変更などを拒否する事例もあるようですが、そこまで固く考えてしまうのはどうかなと思います。

デザインは、生活をより楽しくする一つの手段という位置付けの方が長く多くの人に親しまれるような気がしています。それと、作り手だけでなく受けてにとっても面白いと思える要素が大事なことなのではないでしょうか。


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