最近、出身地である宮城県山元町のことでいろいろと関わらせてもらう機会が増えています。非常にありがたいことだと思いながら諸々の作業をしています。

一方で、東日本大震災から4年以上が経過し、話題の多い地域とあまり目立たない地域の差が顕著になってきました。目立つことが全て良い訳ではないのですが、認知度の差がそのまま支援の差になるのは避けたいと考えています。

そのような状況下で、やはり最後は人の力次第だと考えています。どうすれば、地域を動かす人が育つのか‥ある意味永遠のテーマかもしれませんが少し考えてみたいと思います。

地域にも面白い人がいる

人材の定義はともかく、話題の多い地域には地域とセットで名前の出てくる方々がいるようです。例えば、以前の記事で紹介した

徳島県上勝町の葉っぱビジネスを立ち上げた横石知人さん

鹿児島県鹿屋市の柳谷集落(通称・やねだん)を盛り上げている豊重哲郎さん

などです。元々地元に居る方もいれば、全くの外部から来た人など色々なパターンがあるようです。人口が少ない地域であっても、地域を引っ張る人材は存在しているのかもしれません。

ただ、その時の環境とタイミングが合えばその人達の力が十分に発揮されるし、条件が合わなければ力を発揮しきれていない場合もあるかもしれません。

鹿児島で思ったこと

2015年の1月に鹿児島へ行く機会がありました。その時、鹿児島市内を散策していて面白い看板を見つけたので写真を撮影しました。

鹿児島の看板鹿児島市内の地図に、偉人と言われる人々の誕生地や屋敷の跡が掲載されていました。調所笑左衛門(幕末の薩摩藩の財政再建)の近くに向田邦子(作家)の居住跡地や、上村彦之丞(海軍軍人)の誕生地がありました。

偉人の定義はともかく、著名人が一つの地域にこれだけ密集している例は少ないと思います。明治維新との関わりから多くの著名人が排出されたとも考えられますが、地方にも多くの人材が存在していることの証明でもあります。

被災地の人材

被災地で活躍している人々は、まだ歴史として扱うには早いのですが、これから数十年後に鹿児島市と同じ看板を掲げることは決して無理なことではないと思います。

ただ、今の被災地の状況が人々の活躍できる環境にあるかはよく考える必要があると思っています。今、地域おこし協力隊や復興支援員などの仕組みが整備されて、あちこちの地域で人材の受け入れを進めています。

走る

残念ながら出身地・山元町には1名もいません。また、地域おこし協力隊では活動期間が3年以下で地域への定住促進を促しているようですが、役場の職員などと比較して待遇面が不十分な印象を受けます。

極端な話になりますが、本気で人材を獲得するならば、年俸1000万円程度は用意するべきだと思います。中途半端なことをせずに、活躍できる人には積極的に投資するべきだと思います。

人材の価値

なぜ極端な事例(自分の中では本気でそういう待遇をするべきだと思っています)を提案したのは、まず活躍できる人材の数が多くないため、待遇を良くしなければ別の企業や団体に残ってしまうということです。

また、逸材と呼ばれる人は、学校の学費以外にも様々なことを身に付ける過程で多くの投資をしています。その投資に対して報いるというのも一つの礼儀だと思います。

人を正当に評価してこそ、多くの人を呼び集めることができます

もちろん、ある地域のためには支援を惜しまないひという人は多いと思うのですが、そういう意気におんぶだっこをしているようでは考えが甘いのではないでしょうか?

アンパンマンの原作者・やなせたかしさんは晩年、ほとんど無償で地域のマスコット制作や講演の依頼を引き受けていたそうです。当人としても依頼には応えたいという想いと、依頼する側の安易な考えに疑問を抱かれていたようです。

人を育てる

このためにも、地域に住んでいる人々を育てる必要があります。やはり、考えるきっかけとなるようなことに触れたり、人の話を聞くこと、多くの経験を積み重ねる場を増やしていくことなどが大切だと思います。

それでも、今日明日で活躍できる人が育つ訳ではありません。最近は様々な研修会や勉強会、セミナーが開催されていますが、あくまでも一つのきっかけであって、話を聞いただけでは何も変わりません。

考え続け、同時に実践をしながら試行錯誤を繰り返す

ことで少しずつ前進するしかないと思います。個人的には、セミナーは考えのヒント探しと参加している人達との出会いの場と考えています。ヒントは1つでも見つかれば十分だと思っています。

まとめ

地方は人材の有無に大きく左右されていくと思います。そのためにも、人を呼び込むことと同時に人を育てることは将来への大きな投資になると思います。

箱物と異なって、目で見てすぐに分かるようなものではないため資金面で苦労することはあるかもしれませんが、人材育成に投資をした地域としなかった地域の差は格段に広がっていくと思っています。

地域おこし協力隊などで直近の課題を解決しつつ、未来に向けた投資は続けていくべきではないでしょうか。成功したかどうかの答え合わせは数十年先になりますが、振り返った時に投資をして良かったと思えるはずです。


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