「博士」というものが直接仕事に繋がるかというと、実はあまり繋がることがありません。博士号の取得が条件とされる職業はかなり特殊なものになっています。

それでも、博士という言葉は実際に存在している訳で、世の中にどのように関わっているかを書いてみたいと思います。

博士号の意味

まず、自分自身の話から始めたいと思うのですが、現在、博士(農学)という学位を持っています。持っているから何かが違うのかと聞かれると、何も違わないと書くしかない感じです。

最初に書いたように、博士号=仕事とはなりにくいためです。もちろん、制服がある訳ではないので外見からも全く分かりません。

博士号を必要とする仕事

それでは、博士号を採用の条件としている仕事には何があるのかということですが、一般に大学や研究機関の研究職、教員あたりしか思いつきません。

試験管

昔は、大学の教員であっても博士号を有していない人もいたのですが、最近は採用の条件に博士号の取得が掲げられている場合が多い状況です。

学生時代には、年配の教員が教授になる前に博士号の取得をする姿を見たこともありましたが、恐らくこれからこういう光景を見ることは減っていくと思います。

博士号の使い道

博士号を持っていると何に使えるかというと、名刺に肩書をひとつ書き加えられる程度かもしれません。それから、大きな組織に所属していなくても、個人の信用は高まるかもしれません。

他に‥落語家の真打ちが「師匠」と呼ばれるように、博士であれば「先生」と呼ばれることがあるかもしれません。

後は、大学の教員とか研究機関の研究者に会っても、それほど権威を感じなくなる効果はあると思います。それぞれの経歴はあるにしろ博士ということでは同列なので、変に委縮する必要は無くなります。

その程度と言ってしまうと元も子も無いのですが、実体験としてはこの程度しか思いつきません。

博士は得なのか?

医師免許があれば医者になれるし、薬剤師の資格があれば薬剤師になれます。博士であれば、先ほど書いた教員や研究者になる資格を満たしているものの、そのまま職業にはなりません。

博士号に関わる費用と時間は、一般的に3年+学費や生活費が必要となります。一番安いと思われる国立大学法人の場合でも、学費が年額約55万円×3年+生活費などが必要となります。

こうして書いてしまうと損ばかりが多い印象を受けるかもしれませんが、もちろん得する部分もあります。

考える頭

博士号といっても、実はどの大学で取得したか、どのような教員に指導されたが大きく響いてきます。ねつ造だったSTAP細胞関係者もそれぞれの博士号の取得までを追跡してみる必要があるかもしれません。

ともかく、一般的には自分で計画を立てて論旨に沿って研究を遂行していく能力が身に付くはずです。それから、研究を通して創造性を身に付けたり、学会発表や論文の投稿を通して情報の発信を学んでいるはずです。

提案

わざわざ「はず」と表現しているのは、それぞれの環境によって一律では無いからです。それでも、博士号を取得している人であれば、ある程度の基準は満たされていると見て良いと思います。

博士号取得の支援

現在、事業として博士号取得の支援を行っています。個々の研究分野は幅広いので、文献の探し方や整理の仕方、読解の方法、論文のまとめ方などの普遍的な部分を中心に行っています。

現在支援している方は、仕事をしながら学位の取得を目指そうとしてます。仕事との両立は大変なことですが、着実に積み重ねていけば達成できることだと思います。他にも、博士号取得を目指している方が居れば、これからもサポートを続けていきたいと考えています。


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