最近、考え続けていることがあります。それは、これまでにお付き合いのある農家さんの農産物をどんな方向けに紹介・販売するかということです。

このホームページでも、商品販売のページを試験的に作ってはいるのですが、飲食店の方とも組みたいという思いがあり、少々中途半端な状況になっています。

販売の目的

やはり、誰に販売するかという明確なイメージが大事だと思います。こちらの一方的な想いが通じる場合もあるのかもしれませんが、求めている人の事情も知る必要があります。

これまでは、農家さんから話を聞く機会が多かったので、どちらかと言えば農家さん側の発想で販売をしようと思っていました。しかし、飲食店の方の話も聞いておかなければと思い、最近は意識的に飲食店の方から話をうかがうようにしています。

需要と供給

これまでに、米、お茶、さつまいも、マンゴー、こんにゃく、ピーマンなどの農家さんを巡ってきました。それぞれ非常に優れた農産物ですが、どう販売しようかという問題に直面しました。

飲食店の中でも弁当やおにぎりを販売している所であれば、米の需要が高いかもしれません。また、やきいも屋ならばさつまいも、お菓子関係ならばマンゴーの需要が多いと思います。

野菜の画像

1点の農産物を多く必要とする店と、個人の農家の生産物を繋ぐという図式は無理が無いと思います。ただ、和食やイタリア料理などのお店では肉も魚も野菜も使います。

そういう時に、いくら1つ1つの素材が優れていても各地から取り寄せていたのでは輸送料もかかるし、注文も面倒になります。

集約する

この問題については、既に答えがあります。

一か所に集積してから配送する

ということです。わざわざ集積拠点を作らなくても現在ある直売所を活用するのが最も早い方法です。道の駅でも良いかもしれません。ご当地居酒屋を運営する「ファンファンクション」が、直売所を活用しているという話を講演会で聞いたことがあります。

ただ、メニューの中にはポテトフライやアボガドの使われたものがあったりして、当然といえば当然ですが、全てご当地の食材という訳では無さそうです。

売るだけでいいのか?

お金を得ることは非常に大切なことですが、単に売買だけの関係で良いのだろうかという思いがあります。単に売買だけの関係の場合、市場や卸のお店との差は何だろうと考えてしまいます。

お札

まずは、出身地である宮城県山元町の食材を多くの人に食べてもらいたいという思いで活動しているのですが、例えば、いちごもりんごも他の地域と重複するものばかりです。

50点の品質と90点の品質ならば差は歴然と分かります。ただ、現在の生産、流通体制ではそこまでの差は開きません。正直なところ、90点以上の素材同士を比較しても大きな差は無く、個人の思い入れや好みの差になります。

それだけ「高品質」とか「自然栽培」という言葉を付け足すくらいでは、差別化も独自化もしにくいことを意味しています。

地域と人の魅力を伝える

そうなってくると、どこで違いを出すべきか‥改めて農家さん巡りをする理由を考えてみました。それぞれの農家が作る農産物を気に入っているというのは当然のことなのですが、

人として付き合っていけるか

ということが最大のポイントのような気がします。極端な言い方をすれば、人に会いに行ったついでに農産物を購入したり食べたりしているということです。

これであれば、いちごでもりんごでも重複したって全然構わない訳です。

農産物株券の活用

実は、この手法についても自分なりの答えを出しています。それは、農産物株券の発行です。現在、さつまいも株券というものを発行しているのですが、いくつかの意図があります。それは、

・作付の前に、農家に現金収入が入る

・顧客が明確になっている(委託生産)

・株の所持者が交流できる(株主総会の開催)

というものです。現在、生産者や地域の情報冊子に食材のおまけを付けた「食べる通信」という考え方が普及しています。農産物株券もその延長線上にあるかもしれません。

出会いを提供する

ただ、生産者と消費者の繋がりだけでなく、消費者同士の繋がりに重点を置いています。今は、インターネットでの付き合いが多く、人と人とが当たり前のように会話を交わす場が少ないように思います。

街コンが人気になっている背景も、出会いという共通の目的がある場だからこそ集まりやすいのではないでしょうか。共通点は非常に重要なことで、例えば出身地が同じだとか共通の人を知っているというだけでも関係が身近になります。

さつまいも株券(3株券)

そのような共通点の役割を果たすのが農産物株券であり、出会いの場が株主総会です。株主総会を通じて、消費者間の繋がりが構築された上で、生産者ともよい形で繋がっていけばよいと考えています。

まとめ

だいぶ幅の広い話になりました。どの形が正解かは分からないのですが、人と人の繋がりや共通点を見出すために農産物を活用するという考え方‥農産物株券‥があっても良いのではないかと思っているところです。


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