2011年の震災の後で、様々なことを感じ、考えて、行動してきました。その中でも横の繋がりを作ることが大切だと考えるようになりました。

限られた資源を集中させるという意味では、特定の団体と重点的に関わる方が良いのかもしれません。しかし、薄く広く関わることの重要性もあると考えています。

宮城県山元町を巡る

このサイトでは何度も書いていますが、出身地の宮城県山元町をどうにかしたいという思いで、月に1度は宇都宮から宮城へと通っています。もちろん、自費です。

影最近、1日ではとても回り切れなくなり、最低でも2日は必要とします。毎回、出来るだけ多くの所に顔を出すようにしています。小さなことですが、継続することが大事だと考えています。

巡ってみて気が付いたこと

実際に話を聞いてみると、それぞれの団体や個人は周辺の動きに全く無関心では無いようで、あの団体はどうなっているとか、あの人はどうしているという話題が出ます。ただ、話題止まりのために、これ以上何か変わるということはありませんでした。

そこで、それぞれがどのような考えで、どのような行動をしているかを分かる範囲で伝えることにしました。時には、物産の即売会に複数の団体を招いて一緒に出店したこともありました。

そうすると、当然会話が生まれます。さらに、同じ直売所に品物を運んでいてもそれぞれが知らないという関係から、一緒に出店した同士のような雰囲気に変わってきます。

点から面に

もちろん、1度や2度で急に変化することはないのですが、継続することによって少しずつ「他」を意識することになります。周囲に関心を抱くことは非常に重要なことで、周囲を見ることで自身のことが分かってきます。

人は人と言いながらも周囲が気になるのが人間の性(さが)であり、それは良いことだと思います。特に小さな地域では個人の影響力や発信力は大きくありません。せっかく面白い試みをしていても、共感者が増えなければ効果は限定的になってしまいます。

そうかと言って、商工会や農協という従来の枠組みでは中に入れる人は限られてきます。もっと、誰でも自由に入れる大きな枠組があったら良いのではと考えていました。

ゆるい繋がり

枠組みといっても組合や組織というものではなく、あくまでもイメージです。例えば、何か困った時に気軽に相談できる、誰かに教わった情報を周囲にも伝える、相互に尋ね合う‥この程度の関係性を作ることです。

握手組織の場合、目標が明確な時は機能的に動くのですが、多くの人が関わると方向性が薄く広くなり、進む先を見失うことがあります。

もちろん、組織の有用性はあると思うのですが、組織に依存するのでは無く、各自が相手のことを思うという関係を作れたらと思っています。上から言われるのを待つのではダメだと思っています。

繋ぎ手の育成

では、どうするかという話になるのですが、人と人を「繋ぐ人」の存在が重要になります。通訳と表現しても良いかもしれません。例えば、話の得意な人と下手な人がいたとしたら、会話は話の得意な人が中心になってしまいます。

会話そこで、両者の間に入って言葉を足したり引いて伝える人の存在が重要になってきます。これまでの経験ですが、それぞれの個性に合った伝え方をしていけば、案外スムーズに物事が進みます。もちろん、しっかりと伝えなければ関係はこじれてしまいます。

そのためにも、あと一言を付け足すか(または削るか)という細かい意識を持つ必要があります。話をした方は忘れていても、聞き手はずっと覚えているということは良くある話です。

まとめ

今、各被災地では様々な団体が活動をしています。これは非常にありがたいことです。ただ、団体がいつまでも存在する訳ではありません。

団体が無くなった時に、何も動かなくなったのではこれまでの積み重ねはムダになってしまいます。そのためにも、自発的に考えて動く横の繋がりを強化しておく必要があると思います。

同時に、繋ぐ人を育て、増やすことも大切です。横の繋がりは団体・組織と違って地味で目立たない存在かもしれませんが、臨機応変に対応できる形が一番強いと考えています。

以上のような想いを抱いて宮城県山元町を巡っています。


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