いつだったか、テレビのCMで想像できる未来は実現する‥ということを言っていました。時折、自己啓発の本にも似たようなことが書かれています。想像したこと全てが実現しないまでも、何となく分かる気がします。

以前、起業計画書というものを書いたことがありました。しかも、飲食に関わる書類でした。その時の話を交えながら、想像力の重要性を書いてみようと思います。

想像することの大切さ

自分の頭ではっきりと描ける物事は、口べたな人でも絵にするなり単語で伝えることができます。ところが、自分の頭に絵が浮かばない(=想像できない)場合、当然、伝えることができません。

1度でも経験したことならば、何となく体に染みついていることを膨らませればどうにか想像することができます。しかし、全く縁の無いことを想像することは難しいことです。

起業計画書を書いた時のこと

以前、お世話になっている農家さんの食材を多くの人に食べてもらう手段として飲食関係の事業計画書を作成したことがあります。結局、書類を使う場面の無いまま今に至るのですが、貴重な体験でした。

今でもはっきりと覚えているのですが、頭でイメージできた項目はそれなりに埋めることが出来たのですが、数ページは全くの空白で疑問しか出ませんでした。

疑問例えば、事業の理念や背景、類似する事業の説明などは書けたのですが、「ペルソナと購入プロセス」や「ビジョン・ストーリー」などの項目は手が動きませんでした。

用語が分からない

飲食関係向けの起業計画書の型をもらって作成したのですが、先ほど書いたペルソナやビジョンなどの意味することが分からず、ネットで一つ一つ調べることからスタートしました。

さらに、ペルソナと購入プロセスの中にはAIDMAという単語があり、それぞれA=Attention(注意)、I=Interest(興味)などのように人が商品を買うまでの流れを示すことを意味していました。要は

どんなお客を想定し、どういう流れで買ってもらうかということ

を業界用語で表現した結果がペルソナと購入プロセスの意味でした。まず、分からない単語を自分の言葉に置き換えることでだいぶ身近に感じられるようになりました。

それでも分からない

ところが、それでも書けませんでした。そもそも、特定の客を想定していなかったからです。ビジネスの場合、当然考えるべきことなのかもしれませんが、そのようなことを書いて成功するのか‥という余計なことばかりを考えてしまいました。

確かに、計画は非常に大切なことなのですが、あまりにも机上の理論ではないかと思いました。計画書の作成の際には飲食経験者の知人ともあれこれ話をしたのですが、中々、前に進みませんでした。

結局、何をどうして良いかが分からないために余計なことばかり考えていました。

原因は何か?

今振り返ってみれば、これまでに過ごしてきたことや、経験してきたこととあまりにもかけ離れていて想像できないことが原因でした。切り口さえつかめないという状況でした。

トラブルその後、宮城県仙台市で屋台を出店し、農家さんの加工品や農産物を提供する機会がありました。この経験のおかげで、悩んだ当時よりは書類を埋められそうな気がしています。それは、どういう商品をどのような人が購入してくれたかを実際に見て記憶しているからです。

想像力とは、これまでの経験の延長で作り上げるものだとしみじみ感じました。少なくても自分の場合、あまりにもかけ離れていることは想像さえ無理でした。

想像と実現性

以上の体験を経て、頭に絵を描いた上で第三者にちゃんと説明ができない場合は、自分の中での整理の問題なのか、根本的に想像できない問題なのかを分けて考えるようにしました。

自分の頭の中の問題であれば、どうにかなり、言葉や文字で表現することが可能となるため、誰にでも伝わります。そうすれば、情報が人伝いに拡散するので、時間はかかっても実現する可能性が高まります。

一方で、想像できないことは周囲に伝えることさえ出来ないので、いつまで経っても自分の頭の中でモヤモヤしたままになってしまいます。

想像を促す

もし、周囲に何かで悩んでいる方がいたら、ぜひ話を聞くことから始めてみて下さい。その人の話が自分の頭で描けるようであれば、解決策は必ず出てきます。

提案しかし、その人が何で悩んでいるかさえ伝わってこない状況の時は、自身の経験を語ったり、頭の話を整理する手伝いをしてあげて下さい。想像力は周囲から情報を補うことで磨かれていきます。

ぜひ、周囲のちょっとした気付きと配慮で悩んでいる人を助けることが出来ることを頭の片隅に置いて欲しいと思います。


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