2015年の8月17日に宮城県山元町のスルーエイジ農園を訪ねてきました。スルーエイジ農園は常磐線の浜吉田駅から1キロほどの所にあるイタリアントマト専門の農園です。東日本大震災後に設立された団体です。

とまと温室
2014年に1度お伺いしていたのですが、その後、中々訪ねるタイミングが合わず、今回ようやくお伺いすることができました。スルーエイジ農園との接点は、宮城県山元町で現在も定期的に開催されている「山元の未来への種まき会議」での出会いからでした。

スルーエイジ農園について

ここで、スルーエイジ農園のことを説明したいと思います。設立年月日は2013年5月27日で、山元町だけでなく仙台市にもメンバーの方がいます。設立の目的として、

地域:山元町の地域農産物のブランド化を通して交流人口を増加させ、地域を活性化する

中高年:中高年の働く場を作り、地元雇用を増やし生涯現役を実現する

若者:六次産業の実践を通して若者や発達障害者等と共に働くことで、自立と後継者育成を促す

以上の3つを掲げて活動をされています。構成メンバーの中に農業の専門家が居ないという異色の生産団体なのですが、とてもそのようには見えません。今年が3年目ですが、規模も従来の約3倍に拡大されました。また、無加温のハウスと露地での栽培なので、生産量は天候に左右されやすい状況です。

それでも、目的達成のために日々活動をされています。お伺いした日はあいにくの雨でしたが、7名の方がミニトマトの収獲をされていました。こちらも、急きょミニトマトの選果をお手伝いさせて頂きました。

赤いとまとロッソロッソ

黄色いとまと

ピッコロカナリア

雨に濡れたトマトの色は非常に鮮やかでしたが、雨の影響でトマトに割れが発生していました。スルーエイジ農園では生食用のミニトマト以外にもジュースを作っています。昨年は完売してしまい、今年は9月中旬頃から製造を開始するそうです。

とまと即売会

(2014年10月に開催された仙台での販売会の様子)

今年は、ジュース以外にも加工品を作る予定とのことで、どのような商品が出来るのか楽しみにしているところです。また、生食用のミニトマトは地元の直売所の他に仙台の飲食店へ販売をされています。

販路という強み

販路を有しているという点が、スルーエイジ農園の特色だと思います。一般の農家さんで飲食店と直接取引をしているところは非常に少ないのが現状です。主な理由としては、

農業生産以外に手が回らない

営業が得意ではない

農協出荷を優先している

などがあります。背景は様々なのですが、一般に販路は非常に限られています。一方で、スルーエイジ農園では生産をしている宮城県山元町以外に消費地である仙台市のメンバーがいるために、個々の飲食店に配達をすることが可能となっています。

現在、1キロ単位で注文を受けていることから、発送の手間と時間がかかるという問題を抱えているそうですが、販路を持つ強みは後々に活きてくるのではないでしょうか。スルーエイジ農園には飲食店と農家さんを繋ぐヒントがあると思っています。

【参考】スルーエイジ農園のホームページ

※スルーエイジ農園は2016年に企業組合から株式会社となりました。

(2016年9月7日:文章追記、情報更新)


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