8月5日に仙台七夕花火まつりに屋台を出店し、無事に終了しました。実際にやってみると、いろいろなことが分かりました。元々、屋台を出す際には1つの大きな目的がありました。それは、

東北の素材を食べてもらう

ということです。自己紹介でも書いたように、出身地は宮城県山元町という小さな田舎町です。2011年の震災で被災し、鉄道が大きな損害を受けるなどの理由で一気に人口が減少しました。今も、その傾向は変わっていません。

一方で、山元町や東北の土地では様々な野菜や果物が生産されており、素材を通して生産者や土地のことを知ってもらうことで、何か新しい仕事が生まれるのではないかという思いを抱いていました。実際のところ、花火大会の屋台という性質もあり商品の詳しい説明をする時間的な余裕は無かったのですが、多くの方に東北の農産物を食べて頂きました。

屋台の場合、保健所の制約があり、出したくても出せないメニューも多く苦慮した部分も多くありました。それでも、屋台として出店できたことは大きな進展と考えています。

屋台画像   屋台画像

さらに、今回の屋台の出店では岩手県から生産者の方が2名参加してくれました。生産者は作るだけ、小売りは売るだけというこれまでの分業制には限界を感じていました。両者が繋がればもっと良い提供手段が生まれるのではないかと考えていたので、非常に嬉しい出来事でした。

とうもろこし屋台

(農家直送のとうもろこしを使用した焼きとうもろこし)

 生産者が販売を体験することで、自分の出荷している商品が現場ではどうなっているかを知ることができます。また、現場が何を欲しがっているかを分かってくると思います。これからは、

出口を意識した生産

が重要だと思います。農協出荷の場合、規格さえ満たしていれば必ず全量を引き取ってもらうことができます。これが農協出荷の魅力でもあり、ここから抜け出せない理由かもしれません。

出口が集荷場か、顧客の口に入るまでか

この差は非常に大きい気がしています。もちろん、生産をしながら小売まで全てやるというのは難しいと思います。ある本で読んだ話でしたが、当初、美味しい野菜を生産していた人がいたそうです。しかし、インターネット販売を始めるようになってから、発送などの事務作業に時間が取られるようになってしまい、肝心の農作業がおろそかになってしまったそうです。その結果、

野菜の質も落ち、売上も落ちた

そうです。これは、極端な事例かもしれません。しかし、インターネットの活用をすれば成功する確率が高まるとも言えないようです。やはり、質の高い農産物の生産が担保された上での販売を考えた方が良いと思います。

農産物をどう売るかという問題に対して明確な答えはありません。ただ、過去を振り返ってみると

市場出荷

直売所

インターネット販売

という時代を反映した方式が出現しています。そろそろ、インターネット販売の次の展開が必要かもしれません。屋台がその答えかと問われると、難しいところですが、消費者の反応を見る手段としては非常に面白いと感じました。今後、このような試みを継続していきたいと考えています。


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