最近は、週末農業とか市民農園など都会に住みながら農業に関心を抱く人が増えているようです。一方で、農業人口は減り続け農家さんの高齢化も進んでいます。この原因は、

農業だけで生活するのが困難

ということだと思います。農業に関心があると言っても、それで生活ができるようになるかはまた別の問題です。実際に生活するとなれば、都会から週末だけ通うという訳にもいきません。農地が確保できて、しかも生活ができるだけの収入を得るという壁を超える環境が整わないと、農業人口は増えないかもしれません。

また、農業に興味はあっても

農地を借りるのが難しい

ということを良く聞きます。実際のところ、農地に関しては農業委員会という仕組みや、農地法などの法律があり新規参入が難しい面もあります。さらに、地縁や血縁の無い土地での農地探しは困難となります。

現在、出身地である宮城県山元町の農家さんとさつまいも栽培を行っているのですが、2013年に畑を探していた際、無料で良いから畑を貸すという話を親戚から言われたことがあります。

さつまいも畑

元々、津波の浸水した土地での農業をしてみたいという考えだったので、その畑は条件が合わなかったのですが、簡単に農地を借りられる環境にありました。結局、

地縁や血縁で借りる

地元の人の繋がりを探す

この2点のどちらかが満たされていれば、比較的簡単に農地を借りることができるということになります。地縁や血縁はどうしようもない部分がありますが、地元の人との繋がりであれば、例えば高校や大学の同級生の出身地から探るとか、親戚を紹介してもらうという手段があります。

一番簡単な方法として、行政の力を借りるという手段もありますが、自治体によって温度差があったり、担当者があまり熱心で無い可能性もあります。それならば、人と人との繋がり探しから始める方が良いと思います。

これは、東日本大震災時のボランティアなどの支援団体と支援を受けた地域との関係性にもあてはまるのですが、どんな素晴らしい支援や発想であっても地域の人達との関係が構築できなかったために、効果が十分に浸透しない事例がありました。これは通訳というと大げさですが、地域と支援団体を繋ぐ地元の協力者が不可欠であることを示しています。

握手

農地を借りる場合でも、協力者を得ることによって話は進んでいきます。ここで大切なことは、

時間をかけて関係を築いていく

という地道な努力です。お金や契約書1枚で話が終わるような関係では長く続かないと思います。これは、農地を借りる際だけの特別な手法という訳では無く、人と付き合っていく上での基本の一つと考えた方が良いと思います。

今、宮城県山元町でさつまいも栽培が出来ているのも、時間をかけて農家さんとの関係を構築してきたからです。「継続は力なり」といいますが、改めてこの言葉を実践してみてはどうでしょうか?ビジネス書が売れる一端として、継続できない人が簡単とされる手法を求めて本を買っているという面があるようです。継続することはそれだけ難しいということかもしれませんが、実践するかどうかで大きな差が生じてきます。


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