出身地である宮城県山元町は、これといった物産も無く、宿泊施設も無いので素通りされるというイメージがありました。現に、そういう部分もあるのですが、自分の足で歩いてみると面白い物事がゴロゴロしていることに気が付きました。結局、

知られていない=伝え方が不十分

これが1番の問題だと思います。だったら、山元町のことを自分なりに伝えてみようと思って事業を立ち上げました。このホームページが事務所代わりです。

それでは、なぜ伝えるのか‥

知ってもらうことによって変わることがある

ということでしょうか。よく地方創生といいますが、一番大切なことは

お金の動く仕組みを作る=雇用を作る

ことだと思います。そういう環境を整えてこそ「魅力的な」とか「若者が集まる」という言葉が後から付いてくるのだと思っています。もちろん、最初は補助金事業でも良いと思うのですが、自立性や独自性が薄まることも多いので、最初から自力で出来た仕組みは強いと思います。

さて、そのような可能性を秘めた存在がタイトルに書いた「伊達むらさき」です。伊達むらさきとは、商標のことで、スイゼンジナのことを指します。石川県では金時草(きんじそう)、沖縄ではハンダマと呼ばれている野菜です。

呼び名が異なるということは、それだけ地元に密着しているということかもしれません。主要な産地は沖縄、熊本、石川です。ちなみに、熊本では水前寺菜と呼ばれています。

そのようなスイゼンジナを山元町の特産品にしようと、山元町の千石信夫さんを中心とした「亘理山元町おこし振興会」が活動をされています。2011年から試験栽培を開始し、2013年からは仙台方面に出荷、2014年以降は生産者が増えて栽培面積も拡大中です。

伊達むらさき畑   伊達むらさきの拡大

(2013年10月13日に撮影した伊達むらさきの畑)

写真で分かるように、紫色が特徴的です。興味があって色々と調べてみたところ、寒さには弱いようですが暑さには強いようで、最近のように35℃を超すような気候にも適応できるようです。原産地が東南アジアのようなので、高温多湿にも向いているのかもしれません。野菜というよりも、かなり雑草に近いたくましさがあるようです。

袋入りの伊達紫   調理した伊達紫

(左・仙台市で販売中の伊達むらさき,右・調理した伊達むらさき)

また、この伊達むらさきは、食べるだけでなく草木染めにも活用できます。葉を煮る液体のpHによっても変わるようですが、青い色やピンク、紫色が出せます。

以前、この草木染めの試作品を見せて頂いたことがありました。現在は、進んでいないようですが、草木染めも新たな特産品になるのではないかと思います。当時、伊達むらさきで染めたジーンズを作れないかと考えたことがあります。本を取り寄せて色々と調べてみると、植物の染料で濃い色を付けるには相当な技術が必要らしく、その段階で断念してしまいました。

今でも、この記事を書きながら、どこかのジーンズやアパレルメーカーと組めば面白い商品が作れるのではないかと思ったりしています。異業種や複数の専門家が集まりさえすれば、面白い創造ができます。現実には、そういう繋がりが無いために埋没してしまう物事が多いので、そのためにも「伝える」ということを続けていきたいと思っています。

何も無いと言われる地方にも、実は面白い素材がたくさん転がっています。足元のことに気が付けるかどうかが次の展開への始まりになるという点を強調しておきたいと思います。


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